恋は乗り越えられない試練を与えない。
昊の好きな高めの声で言われて断れる筈がなかった。彼がローションを指に落として、そっとそこに触れてくる。
「横になった方が楽?」
促されて背中を倒して、彼も少し低い位置に横になった。周りを突くように触れて、少しずつ彼の指が侵入してくる。
「痛くない?」
「もっと来ても平気」
彼はやはりどこまでも器用で、自分で感覚を掴んで昊の身体を開いていく。
「気持ちいい?」
「……」
「気持ちよさそう」
反論できないほど解かされて、身体が彼を求めていた。やはり初めてなんて信じられない。時々昊のいいところを突くように責めてくるのは反則だ。
「もう入ってください」
強気でいられるうちにねだっていた。
「もっと解した方がよくない?」
「もう平気。早く透輝がよくなるところを見たい」
本音を告げれば、降参とばかりに彼が身体を起こす。自身の準備を整えた彼が、立ち上がったものを宛てがってくる。
「入るよ」
頷けばゆっくりと彼が侵入してきた。けれど先が入ったところで戸惑うように動きを止める。
「どうしたの? 気持ちよくない?」
「逆。抑えられなくなって昊に酷いことをしてしまいそう」
素直に言葉にする彼が、どこまでも愛おしいと思った。
「透輝」
背中を少し起こして抱きしめてやった。肌を密着させれば侵入が少し進む。
「……っ」
「我慢しないで奥まで入って」
「ごめん……!」
耐え切れないというように突き入れられて震えた。その大きさに身体が驚いている。けれど痛みはない。じんじんとした感覚が、やがて次第に快感に変わっていく。
「動いてください。透輝の好きに突いて」
「昊」
揺すられて幸せに包まれた。我を忘れたようでいて昊への気遣いを忘れない彼が、頭の脇で指を絡めてくれる。
「凄い、気持ちいい……」
「光栄です」
「昊、好き」
「俺も」
スピードを上げる彼から離れまいと強くその背に縋った。互いに夢中になって高みへと向かっていく。
「……っ」
リードしているつもりで、先に達してしまったのは昊だった。すぐあとから彼も昊の肌の上に放つ。
「昊」
離れがたくて、肌が汚れるのも構わず抱き合った。放ったあとは身体の満足感で相手が煩わしくなったりするのに、彼ならいつまでも触れ合っていたいと思う。
「満足しました?」
隣に横になった彼に、照れ隠しもあって聞いた。
「満足。この世にこんな幸せがあるなんて知らなかった」
「大袈裟」
「大袈裟じゃない」
不服そうに言って昊の唇を奪っていくのが擽ったい。
「性欲は普通にあったでしょう? 今まで誰ともしなくて辛くなかったんですか?」
今なら聞いてもいい気がして聞いてみた。同じ男として、そこは大いに疑問だったから。
「一人でしていた」
こともなげに彼は言う。
「凄く効率的なグッズがあって」
「どんな?」
事後にそんな会話をするのも色気がないが、自分たちらしくていいと思う。
「手のひらサイズで、中にボツボツがある袋なんだ。その中で擦って、放ったらそのまま袋を閉じて捨てられる」
確かに効率的だ。
「それで昂れるんですか?」
「所詮男の身体だからな。刺激を与えれば出るようになっている」
身も蓋もない話だ。
「でも」
彼が昊の背中から手を入れて抱き寄せる。
「もうしない。昊の方がずっと気持ちよかったから」
「……嬉しいですけど、透輝の希望に毎回応えられるか自信がない」
「俺はそんな野獣じゃない。昊が忙しいのも知っているから無理強いはしない」
「ありがたいことです」
「今日はもう一度いい?」
「ぜひ」
まだ日が落ちていない時間だというのに、離れがたくていつまでも肌を寄せて過ごした時間。まさかそれが最初で最後になるとは思わなかった。
「横になった方が楽?」
促されて背中を倒して、彼も少し低い位置に横になった。周りを突くように触れて、少しずつ彼の指が侵入してくる。
「痛くない?」
「もっと来ても平気」
彼はやはりどこまでも器用で、自分で感覚を掴んで昊の身体を開いていく。
「気持ちいい?」
「……」
「気持ちよさそう」
反論できないほど解かされて、身体が彼を求めていた。やはり初めてなんて信じられない。時々昊のいいところを突くように責めてくるのは反則だ。
「もう入ってください」
強気でいられるうちにねだっていた。
「もっと解した方がよくない?」
「もう平気。早く透輝がよくなるところを見たい」
本音を告げれば、降参とばかりに彼が身体を起こす。自身の準備を整えた彼が、立ち上がったものを宛てがってくる。
「入るよ」
頷けばゆっくりと彼が侵入してきた。けれど先が入ったところで戸惑うように動きを止める。
「どうしたの? 気持ちよくない?」
「逆。抑えられなくなって昊に酷いことをしてしまいそう」
素直に言葉にする彼が、どこまでも愛おしいと思った。
「透輝」
背中を少し起こして抱きしめてやった。肌を密着させれば侵入が少し進む。
「……っ」
「我慢しないで奥まで入って」
「ごめん……!」
耐え切れないというように突き入れられて震えた。その大きさに身体が驚いている。けれど痛みはない。じんじんとした感覚が、やがて次第に快感に変わっていく。
「動いてください。透輝の好きに突いて」
「昊」
揺すられて幸せに包まれた。我を忘れたようでいて昊への気遣いを忘れない彼が、頭の脇で指を絡めてくれる。
「凄い、気持ちいい……」
「光栄です」
「昊、好き」
「俺も」
スピードを上げる彼から離れまいと強くその背に縋った。互いに夢中になって高みへと向かっていく。
「……っ」
リードしているつもりで、先に達してしまったのは昊だった。すぐあとから彼も昊の肌の上に放つ。
「昊」
離れがたくて、肌が汚れるのも構わず抱き合った。放ったあとは身体の満足感で相手が煩わしくなったりするのに、彼ならいつまでも触れ合っていたいと思う。
「満足しました?」
隣に横になった彼に、照れ隠しもあって聞いた。
「満足。この世にこんな幸せがあるなんて知らなかった」
「大袈裟」
「大袈裟じゃない」
不服そうに言って昊の唇を奪っていくのが擽ったい。
「性欲は普通にあったでしょう? 今まで誰ともしなくて辛くなかったんですか?」
今なら聞いてもいい気がして聞いてみた。同じ男として、そこは大いに疑問だったから。
「一人でしていた」
こともなげに彼は言う。
「凄く効率的なグッズがあって」
「どんな?」
事後にそんな会話をするのも色気がないが、自分たちらしくていいと思う。
「手のひらサイズで、中にボツボツがある袋なんだ。その中で擦って、放ったらそのまま袋を閉じて捨てられる」
確かに効率的だ。
「それで昂れるんですか?」
「所詮男の身体だからな。刺激を与えれば出るようになっている」
身も蓋もない話だ。
「でも」
彼が昊の背中から手を入れて抱き寄せる。
「もうしない。昊の方がずっと気持ちよかったから」
「……嬉しいですけど、透輝の希望に毎回応えられるか自信がない」
「俺はそんな野獣じゃない。昊が忙しいのも知っているから無理強いはしない」
「ありがたいことです」
「今日はもう一度いい?」
「ぜひ」
まだ日が落ちていない時間だというのに、離れがたくていつまでも肌を寄せて過ごした時間。まさかそれが最初で最後になるとは思わなかった。