転生少女とキセキの激闘
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*彩香side*
『あ…れ…ここドコ
…!そうだ、私…カメと一緒に雷に打たれて…!』
『ん?あ!もう起きたのか?調度よかった、もう1人の女の子運ぶの手伝ってくんないっ?』
『』
高尾は彩香の安全状態を確認すると、星の看病をするべく寝室へ向かった。
一人、取り残された彩香は高尾の私室でぽつんと座っている。
今も尚、心臓はバクバク叫んでいる。顔に血が集まって、赤く、熱い。
だって、そんな、あの、あの高尾が、大好きな高尾が。
「…………。」
とにかく一度落ち着こうと深呼吸。胸に手を当てて、喚き叫ぶ鼓動を抑えつける。
キョロキョロと周りを見渡すと、そこはあからさまに"男の子の部屋"だった。
黒の長テーブルに青のベッド、勉強机の上にはバスケ関連のグッズが様々。
本棚には新品の教科書。内容からして中学生の物だろうか…その隣には少年漫画も置いてある。
「あれ。」
部屋の中に違和感があると思えば、それは隅に置かれた自転車だった。
ベースカラーはピンク。今まで何度も使っていたのかパーツが凹んでいたり汚れが目立つ。
籠の中には可愛らしいバッグ。
何処かで見覚えがあると思えば、自転車とバッグは星の物だった。
「!」
慌てて籠の中のバッグを取り出し中身を漁る。
色鉛筆、空の水筒、タオルにハンカチ、それからお菓子の包み紙に、折り畳み傘。弁当と生理用品、高校の体操服に小物ポーチ
「っこれだ!」
そして奥底に沈んでいた星の携帯を握ると、急いで待受画面を開いた。
しかし何度電源ボタンを長押ししても起動する事はなかった。
(なんで…?)
日付と現在地を調べたかったが、動かなければ何の意味もない。ただのオモチャだ。
溜め息を吐いた所で、私室の扉がガチャリと開き奥から一人の少女が入ってきた。
「っ!!!!?」
そこで彩香は目を見開く。彼女も吃驚したのか、少し肩がピクリと上がった。
部屋に入ってきた少女は背が低く、幼い容姿だった。
艶々した黒髪のボブと同じく大きな黒い瞳。輪郭はシュッと引き締まっていて小顔に見える。
黒髪とは対称的な雪の様に白い肌と、そこに血の気が差してほんのり赤くなった頬。
現実世界の彼女とは似てもつかないが、着ている制服を見て恐る恐る話し掛ける。
「カメ?」「おーちゃん?」
タイミングはバッチリだった。
台詞が被った時点で互いに認識出来て、立ち尽くしていた星は嬉しさのあまり彩香に抱きついた。
「よかった!よかった!おーちゃんがいて、本当によかった…!」
『あ…れ…ここドコ
…!そうだ、私…カメと一緒に雷に打たれて…!』
『ん?あ!もう起きたのか?調度よかった、もう1人の女の子運ぶの手伝ってくんないっ?』
『』
高尾は彩香の安全状態を確認すると、星の看病をするべく寝室へ向かった。
一人、取り残された彩香は高尾の私室でぽつんと座っている。
今も尚、心臓はバクバク叫んでいる。顔に血が集まって、赤く、熱い。
だって、そんな、あの、あの高尾が、大好きな高尾が。
「…………。」
とにかく一度落ち着こうと深呼吸。胸に手を当てて、喚き叫ぶ鼓動を抑えつける。
キョロキョロと周りを見渡すと、そこはあからさまに"男の子の部屋"だった。
黒の長テーブルに青のベッド、勉強机の上にはバスケ関連のグッズが様々。
本棚には新品の教科書。内容からして中学生の物だろうか…その隣には少年漫画も置いてある。
「あれ。」
部屋の中に違和感があると思えば、それは隅に置かれた自転車だった。
ベースカラーはピンク。今まで何度も使っていたのかパーツが凹んでいたり汚れが目立つ。
籠の中には可愛らしいバッグ。
何処かで見覚えがあると思えば、自転車とバッグは星の物だった。
「!」
慌てて籠の中のバッグを取り出し中身を漁る。
色鉛筆、空の水筒、タオルにハンカチ、それからお菓子の包み紙に、折り畳み傘。弁当と生理用品、高校の体操服に小物ポーチ
「っこれだ!」
そして奥底に沈んでいた星の携帯を握ると、急いで待受画面を開いた。
しかし何度電源ボタンを長押ししても起動する事はなかった。
(なんで…?)
日付と現在地を調べたかったが、動かなければ何の意味もない。ただのオモチャだ。
溜め息を吐いた所で、私室の扉がガチャリと開き奥から一人の少女が入ってきた。
「っ!!!!?」
そこで彩香は目を見開く。彼女も吃驚したのか、少し肩がピクリと上がった。
部屋に入ってきた少女は背が低く、幼い容姿だった。
艶々した黒髪のボブと同じく大きな黒い瞳。輪郭はシュッと引き締まっていて小顔に見える。
黒髪とは対称的な雪の様に白い肌と、そこに血の気が差してほんのり赤くなった頬。
現実世界の彼女とは似てもつかないが、着ている制服を見て恐る恐る話し掛ける。
「カメ?」「おーちゃん?」
タイミングはバッチリだった。
台詞が被った時点で互いに認識出来て、立ち尽くしていた星は嬉しさのあまり彩香に抱きついた。
「よかった!よかった!おーちゃんがいて、本当によかった…!」
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