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金銭感覚ランキング



9位
【ペレス】
浪費家トリオの一人。「価値あるものを集め、相応の対価を喜んで手放す」という「役割」を背負うが故に、欲しいと思ったものは金に糸目をつけず追い求める。マンガやフィギュアを買いあさっていた頃はまだ序の口で、最近はソシャゲのガチャ文化を覚えてしまい割とシャレにならない額をつぎ込んでいる。メンバーいちの金食い虫なのは間違いないが、持ち前の嗅覚でその商品が「提示された金額に見合う価値を持つか」を正確に測ることができ、偽物に騙されることは絶対にない。モノの値段を不当に吊り上げる転売行為の撲滅運動を支持しているとか。また散財すると同時に「失った分の埋め合わせができる仕事」を探してくるため、ギルドの大黒柱でもある。しかしその「仕事」はあくまで報酬の額で引き受けているため、往々にして危険を伴う。

8位
【ペイヴァルアスプ】
浪費家トリオの一人。ペルシャの王族ということで、生まれついてぶっ飛んだ金銭感覚を持つ。もちろん故郷でのように金や人を使うことはできないが、六本木生の立場もあってやはり相応の散財をしている。主な使い道は洋服や装飾品で、一度の買い物でクローゼットがいくつも埋まるほど。寮の一室を衣裳部屋に改造し、オフの日は着ていく服を時間をかけて選ぶ。余談だが背中に蛇が生えている関係上、彼の衣装はすべて肩甲骨のあたりに穴が空いた特殊な構造。多種多様な姿をした「転光生」のために服の改造を行うサービスが普及してはいるものの、高級レザーやビンテージとなると加工料も馬鹿にならず、それによってますます出費が膨らむ結果となっている。

7位
【トピェレツ】
浪費家トリオの一人。故郷で感じていた疎外感や劣等感が東京へ来て一気に解放されたことで、欲望に正直な性格に変化した。流行りのものにすぐ食いつき、あれこれ試してはすぐ飽きる典型的なミーハー気質。特に美容関係には目が無く、東京中のコスメやエステ等を試して回っている。アイドル活動を始めてしばらくは浪費が目立っていたものの、コタンダイオウの勧めで筋トレとサウナを知って以降、等身大の自分に目を向けられるようになり少しだけ落ち着いた。「考えるな、感じろ」をテーマに生きているので、通販などで粗悪品を掴まされ損することが多い。ペレスやアブディエルの介添えがあって初めて安全に買い物ができる。

6位
【ヴルトゥーム】
遊び好きで自堕落な性格で、楽をするためや趣味のものに対しては惜しげもなく金を使うタイプ。ペレスのように短時間で多額のコインを消し飛ばすのではなく、実機ゲームをやり込んだり、ゲームセンターに入り浸って時間と金を同時にジリジリ消費する。クレーンゲームが基本的に少額で遊べることから使った金額は少ないが、カードゲームを箱買いしたりレアカードをオークションで落としたりと、一歩間違えば浪費家チームの仲間入りである。彼の場合、眠ることができない体質のため夜の暇つぶしが必要になり、仲間もそこは理解して認める姿勢を取っている。自分でも活動時間が長い=どうしても他者より金を使うことは理解しており、倹約のため食費を削るなどして逆に心配されている。

5位
【ピーフェート】
気弱で控え目な性格ではあるが、故郷の価値観に強く影響された金銭感覚を持つ。貧者や僧侶に施すことで徳を積むことができるという教えに則り、隙あらば他者に財産を分け与えてしまうお人好し。また故郷において忌避・迫害される立場にあったことから縁起を非常に気にしていて、魔除けとして金の装飾を好み、全身に金のアクセサリーを付けているためシンプルに高価。一度その金ピカの身なりを狙って誘拐されかけ、反省してからは少しずつ自分自身への投資を始めている。その過程でカメラに出会い、初めての趣味として楽しんで金を使えるようになった。やり始めるとこだわるタイプで、カメラやレンズ、コーヒーや調味料を揃えたりと順調に出費がかさんでいる。

4位
【アブディエル】
「金持ちが天国へ行くのはラクダが針の穴を通るより難しい」という言説に基づき、過度な贅沢を良しとしない倹約家の一面を持つ。趣味にのめり込みやすいメンツが多いフラクタルズにおいては数少ないブレーキ役。メンバーは欲しいものがあると彼に是非を問いコインを支給してもらうため、よく利用するメンバーからは「アブちゃん銀行」と呼ばれている。しかし一方で上記の教えを「むやみに金銭を溜め込まず、貧しい者に施せ」という意味でも解釈しており、時おりダムが決壊するように桁外れのコインをメンバーに流すことがある。これは貯まった財貨が彼の思うレッドラインを越してしまい、天への道が閉ざされる恐怖を本能的に感じているからである。極端な節約と散財を繰り返す強迫観念を、故郷の価値観を捨て切れていない証拠として悩んでいる。

3位
【コタンダイオウ】
厳格で真面目、理性的な振る舞いを心掛けていて衝動で動くことが少ないため、アブディエルと並んでギルドの財政を取り締まる監督者。アブディエルが自分でも制御できない節制と放出に振り回されているのに対し、メンバーの話を聞き、必要・不要を判断、または出費を抑える代替案を出す冷静な対応をしている。裕福な身の上を鼻にかけて破滅した過去があるため、金銭には執着せず身の丈に合った生活を……送っていくはずだったが、蒲田ギルドとの繋がりと年末の池袋レースの存在を知ったことでネジが飛ぶ。トレーニング器具の開発や、コースを再現した訓練場の設営など、筋肉のためなら出資を惜しまない姿勢で見事に浪費家予備軍となった。今のところは手の届く範囲での特訓に留まっているが、いつかセーフハウス内にアスレチックを作りたいらしい。

2位
【ブランカ】
メンバーの中では最もまともな感覚を持っているといえ、プライベートでも一般男子高校生がする以上の出費は見られない。兄たちの八者八様な懐事情を面白がり、誕生日にプレゼントをねだったりと年下のアドバンテージを活用しているようだ。入学当初から青山芸能科の「稼ぎ頭」として一線を走り続けてきたため、総合的な収入は目を見張る額であるだろうが、実は現在の彼の手元にはその功績に見合うほどの財産はない。あの日……「普通に生きたい」という願いを白紙の手紙に祈った日、彼はすべてを擲つ覚悟で蓄えた財を使い切ってしまったのだ。その理由と金の行方は、彼の家のどこかに隠された『“八枚の”身元引受人証明書』を目にした者だけが察することができるだろう。

1位
【スリーピー・ダグ】
おかね? なにそれおいしいの?を地で行く文字どおりの野生児。持っていても使い方がわからないし、買い物の手続きをする面倒臭さのほうが勝ち、なんだかんだで一番お金を使わない。というか所持金がすべて食費に消えるうえ、彼の空腹を満たせる量の食べ物をその金額で賄うのは不可能であるため、そもそもあまり金を持たせてもらっていないのが実情。本人も与えられた金で満腹にはなれない=セーフハウスで仲間にご飯を作ってもらった方がいいと学び、金の他の使い道を模索している最中である。最近ふかふかのベッドで寝たり、寮のベランダで星を見ながらコーヒーを飲むのが楽しいと気づいた。アブディエルと家具屋を巡ったり、ピーフェートとコーヒーショップを見て回るのが週末の楽しみ。
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