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アブディエル

【届け果てるまで】アブディエル
(調査ファイル2)

疾風翼雨ベター・レイト・ザン・ネバー
巨大な翼を覆うように装着された「神器」。普段は翼の根元を固定しているが、起動すると展開し籠のような形になる。自身の精神性が影響しているのか機能は限定的で、「誰かを目的地へ送り届ける」時にのみ使用できる。その分非常に高い飛行能力を有しており、そのスピードは天翔ける「神器」の中でもトップクラス。また「目的地まで確実に対象を届ける」という性質上、この「神器」には一種のガイド機能も搭載されている。目的地を敵そのものに設定すれば、狙った獲物を延々と追跡するホーミング兵器と化す。戦闘力の高い味方をぶつけたり、時に自らが猛スピードで突っ込む特攻作戦も辞さない。
彼がこの「神器」を長らく封印していた理由は、故郷エデンで起こった大戦と、それに伴う友との決別の記憶。世界の機構に疑問を持ち、反乱を企てた友を信じられず、袂を分かってしまった選択に対する後悔。青山を襲った「事件」によって仲間の一人が傷つけられ、怒りに燃える彼の心は決まった。今度こそ仲間のために立ち上がる。この翼でどこまでも、どこまでも駆けて、東京を取り巻く「ゲーム」を終わらせる。それは理性的な彼が発した、最初で最後のわがまま。どのような結果に至ろうと、その結末を看取ると決めた仲間たちの協力によって───ギルド『九世フラクタルズ』は誕生した。
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