このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

コタンダイオウ

【コタンダイオウ】
祇園神話に登場する悪神、祟り神。もとは巨旦将来コタンショウライという名の人間で、兄の蘇民将来ソミンショウライの隣家で暮らしていた。あるとき武塔神むとうしん───スサノオノミコトと照合される武神───が宿を乞うて訪ねてきたが、巨旦は裕福にも関わらず傲慢な性格ゆえに断り、蘇民は貧しいながらも敬虔な心でもてなした。この態度の違いに武塔神は怒り、巨旦の家に出向くとそこにいた蘇民の娘にチガヤの腰縄をつけさせた。これは武塔神の加護を意味するもので、その夜、巨旦の家の者は彼女を除いてすべて殺された。現在でも、初夏に災厄を祓う意味でチガヤで作った輪をくぐる風習がある。
この説話に端を発して、巨旦将来の存在は武塔神の威光を補強するために悪性を強めて語り継がれてゆき、いつしか夜叉国を統べる悪鬼の王『巨旦大王コタンダイオウ』へと変化した。果てには牛頭天王ゴズテンノウとも呼ばれていた武塔神と兄弟であるとされ、戦争を繰り広げた末に敗北。その死体を切り分け、食べることで供養することとなる。五月の節句に草餅や粽、素麺を食べるのは、こうして食われた巨旦大王の肉体の部位になぞらえているからだという。

【金仁叱殺】
金神七殺こんじんしちさつ
「ななさつ」とも。巨旦大王が祟り神として祀られる理由のひとつ。悪鬼を統べ、疫病を振りまく巨旦大王は、やがて方位の吉凶を重んじる陰陽道と結びつき、鬼門の守護者である『金神』と同一視されるようになる。鬼門は関わるだけで災いが降りかかる最悪の方角で、禁忌を冒してしまうと家人が七人死に、足りない場合は周囲にも死が及ぶとされた。これを金神七殺といい、牛頭天王によって倒されるまで人々を恐怖に陥れていた。

【ソミンショウライ・シソンノモン】
「蘇民将来子孫之門」
武塔神が巨旦一族を滅ぼす前に、蘇民の娘につけさせたチガヤの腰縄に書かれていたという文言。「この者は蘇民の子孫であるから殺さないように」と言付ける意味があり、この説話にあやかってこの文言を書いた札を貼ったり、護符を持つ風習がある。

【転光日】
春。トピェレツ・ペイヴァルアスプより遅く、アブディエルより早い。

【フラクタルズ加入日】
ブランカのスカウトにより、ペイヴァルアスプに続いてメンバーに選ばれた。のちにグループのリーダーに任命される。
3/3ページ
スキ