コタンダイオウ
【鬼門塞ぐ断罪者】コタンダイオウ
(調査ファイル1)
【金仁叱殺 】
チガヤの腕輪の「神器」。後戸、またの名を鬼門としてそびえ立つ結界であり、彼はその門を護る番人である。発動すると巨大化して大きな輪になり、その中へ逃げ込んだ者をあらゆる影響、苦痛や時間の流れからも匿う。しかしその真の「権能」はコタンダイオウに対し、「守られるべきもの」以外、つまり輪の中にいない者を殺戮する命令を下すことである。罪人を見せしめとして苛烈に罰する「役割」を課されている彼は、それによって理性を失い、周囲の者すべてを仲間であっても虐殺してしまう。怒りなどの激しい負の感情が発動のトリガーとなるため、常に冷静でいられるよう悟りを求めて得真道学園へ入学した。心身を健康にし平静を保つのに有用だからというのも、彼がトレーニングに打ち込む理由のひとつである。
この「神器」は、本来は彼の「兄」たる武神が有するもの。しかし彼自身にその武神の「きょうだい」という認識はなく、そもそもコタンダイオウという名前自体が彼にとっては「身に覚えのない」ものである。かつて一人の人間であった彼は、若さゆえの傲慢から失敗を犯した。その些細な過ちが、人口に膾炙するうち十重二十重の「濡れ衣」となり、いつの間にか彼をかの武神に匹敵する悪の「大王」へと変化させた。その罰として五体を裂かれ、喰われることで「断罪」された過去を持つ彼は、人の噂とそれが生み出す「信仰」によって現実がねじ曲げられる恐ろしさを知っており、それ故に自分にも他人にも厳しく義理人情を説く。兄の「神器」を受け継いだ関係で、同じ「重なり合ったきょうだい」の因果を持つ者からはしばしば混同して見られることがある。
(調査ファイル1)
【
チガヤの腕輪の「神器」。後戸、またの名を鬼門としてそびえ立つ結界であり、彼はその門を護る番人である。発動すると巨大化して大きな輪になり、その中へ逃げ込んだ者をあらゆる影響、苦痛や時間の流れからも匿う。しかしその真の「権能」はコタンダイオウに対し、「守られるべきもの」以外、つまり輪の中にいない者を殺戮する命令を下すことである。罪人を見せしめとして苛烈に罰する「役割」を課されている彼は、それによって理性を失い、周囲の者すべてを仲間であっても虐殺してしまう。怒りなどの激しい負の感情が発動のトリガーとなるため、常に冷静でいられるよう悟りを求めて得真道学園へ入学した。心身を健康にし平静を保つのに有用だからというのも、彼がトレーニングに打ち込む理由のひとつである。
この「神器」は、本来は彼の「兄」たる武神が有するもの。しかし彼自身にその武神の「きょうだい」という認識はなく、そもそもコタンダイオウという名前自体が彼にとっては「身に覚えのない」ものである。かつて一人の人間であった彼は、若さゆえの傲慢から失敗を犯した。その些細な過ちが、人口に膾炙するうち十重二十重の「濡れ衣」となり、いつの間にか彼をかの武神に匹敵する悪の「大王」へと変化させた。その罰として五体を裂かれ、喰われることで「断罪」された過去を持つ彼は、人の噂とそれが生み出す「信仰」によって現実がねじ曲げられる恐ろしさを知っており、それ故に自分にも他人にも厳しく義理人情を説く。兄の「神器」を受け継いだ関係で、同じ「重なり合ったきょうだい」の因果を持つ者からはしばしば混同して見られることがある。