UNDER THE SKY ~君を想う~
虚圏・虚夜宮。
その奥の広い部屋で、不気味な笑みを浮かべた藍染が頬杖をついてある人物を待っていた。
コツコツ・・・
静かな空間に一定のリズムでこちらに歩み寄ってくる足音が聞こえる。
「来たか――ギン」
「何ですの?僕に用って」
笑みを浮かべたまま、市丸は首を傾げた。
その笑みに隠された感情はわからない。
藍染はフッと笑うと、「現世に行く」と一言告げる。
「現世?そりゃまた急な話やね」
「ああ、少し用があってね。そこで君にも着いて来て貰いたいんだ」
藍染はそう言いながら立ち上がる。
「何で僕ですの?十刃さん達は?」
「彼らには少し役不足でね」
――何せ、相手は護廷の隊長だから。