魂の独奏 ~Arrive thought~
―――なぁ、一護・・・
俺にしては良く我慢したほうなんだぜ?
暴れたくて暴れたくて仕方がねえのに、お前が王だから俺は大人しくしてたんだ。
お前が王で俺が暴れられないのなら、俺が王になろうとしても、お前は悉くその地位を俺に渡そうとしない。
それでもお前が俺より強いから仕方がねえと我慢してきたんだ。
・・・けどよ、そろそろ限界だ。
俺にチャンスが着た瞬間、お前はもう終わりだ。
今度こそ俺が王になる。
――『その願い・・・我が叶えてやろう・・・』
・・・誰だ?
――『お前のその能力・・・気に入った・・・』
・・・どうやって、精神世界(ここ)に入ってきた?
――『手を組もう・・・斬月・・・』
・・・これが俺に回ってきたチャンスってことか・・・
突如聞こえてきた誰ともわからない声に、斬月と呼ばれた男はニヤリと口角を上げたのだった―――。