第七章 未来
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「…そうか…本当に先だな…」
正助君はちょっとしょげたような顔をしたけど、すぐに、にこっと笑った。
「だったら死に物狂いで、できるだけ早く、そのすごい男とやらになってやる。だから、期待して待ってろ」
「期待…?」
「…ええと…つまり…」
正助君は、ちょっとあわてたような顔をした。
それから、顔を真っ赤にして、まるでケンカを売るような口調で言った。
「普通の人間だったら、嫁にできるだろっ!」
「えっ…」
「それとも、その、ずっと先って、お前がばあさんになるくらい先か?」
「そんなことない…。今と同じ年恰好で、現れるけど…」
「じゃあ、決まりだ」
と、正助君は私を睨みつけながら言う。
「今度、普通の人間の姿でお前が現れたら…。
嫁にしてやるっ。
…嫌か?」
「い…嫌じゃないです…」
正助君の赤い顔を見てたら、私もきっと赤くなっている気がした。
こんなストレートな言い方、大人の大久保さんだったら、絶対しないから…。
なんか、あんまり素直だから、どきどきしちゃうよ。
「正助君…そんなこと言われると、本気にしちゃうよ」
「おいは本気だっ!」
もう、すっごくムキになって、正助君が怒鳴る。
なんか、かわいいなあ…。
どうしよう。
なんかもう、かわいすぎてたまんない…。
私は思わず…。
「…!」
正助君の唇に、自分の唇を重ねてた。
もちろん、体がないから、形だけなんだけど。
「絶対、待ってるからね…約束だよ」
と、ささやいた。
「…」
正助君はしばらく完全に固まってた。
それから、あわてたように、
「お…お前なっ!この期に及んで、おいの決心が鈍るようなまね、するなっ!」
と、怒ったふうな口調で言ったけど、もう耳たぶの先まで赤くなってた。
でも、そう言いつつも、すごく真剣な顔で、しめ縄に手を伸ばした。
「…決めた」
「えっ?」
「もう、どんな手を使おうと、絶対に這い上がってやる。
考えられることは全部試す。
…何があろうと、石にかじりついてでも、上に行く。
それでもって、お前のいう、その、日本を変えるようなすごい男ってやつになって…。
生身になったお前に、今の仕返しに、同じことしてやるっ!
もちろん、その後で、おいの嫁になれっ!
じゃなかったら、許さないからなっ!」
正助君は、そこまで一方的に宣言すると、しめ縄のほどけた紐を掴んだ。
「…わかった」
「ふん、当然だ」
正助君は、しばらく…ちょっと考えてたみたいだったけど…気を取り直して、しっかりと結んだ。
私の体の周りから、白い光が湧きあがって、正助君の姿が、それから、周囲の景色が、その光に包まれる。
「ゆう…きっと、待っていろよっ!」
そして、すべての風景がねじ曲がり、消えた。
正助君はちょっとしょげたような顔をしたけど、すぐに、にこっと笑った。
「だったら死に物狂いで、できるだけ早く、そのすごい男とやらになってやる。だから、期待して待ってろ」
「期待…?」
「…ええと…つまり…」
正助君は、ちょっとあわてたような顔をした。
それから、顔を真っ赤にして、まるでケンカを売るような口調で言った。
「普通の人間だったら、嫁にできるだろっ!」
「えっ…」
「それとも、その、ずっと先って、お前がばあさんになるくらい先か?」
「そんなことない…。今と同じ年恰好で、現れるけど…」
「じゃあ、決まりだ」
と、正助君は私を睨みつけながら言う。
「今度、普通の人間の姿でお前が現れたら…。
嫁にしてやるっ。
…嫌か?」
「い…嫌じゃないです…」
正助君の赤い顔を見てたら、私もきっと赤くなっている気がした。
こんなストレートな言い方、大人の大久保さんだったら、絶対しないから…。
なんか、あんまり素直だから、どきどきしちゃうよ。
「正助君…そんなこと言われると、本気にしちゃうよ」
「おいは本気だっ!」
もう、すっごくムキになって、正助君が怒鳴る。
なんか、かわいいなあ…。
どうしよう。
なんかもう、かわいすぎてたまんない…。
私は思わず…。
「…!」
正助君の唇に、自分の唇を重ねてた。
もちろん、体がないから、形だけなんだけど。
「絶対、待ってるからね…約束だよ」
と、ささやいた。
「…」
正助君はしばらく完全に固まってた。
それから、あわてたように、
「お…お前なっ!この期に及んで、おいの決心が鈍るようなまね、するなっ!」
と、怒ったふうな口調で言ったけど、もう耳たぶの先まで赤くなってた。
でも、そう言いつつも、すごく真剣な顔で、しめ縄に手を伸ばした。
「…決めた」
「えっ?」
「もう、どんな手を使おうと、絶対に這い上がってやる。
考えられることは全部試す。
…何があろうと、石にかじりついてでも、上に行く。
それでもって、お前のいう、その、日本を変えるようなすごい男ってやつになって…。
生身になったお前に、今の仕返しに、同じことしてやるっ!
もちろん、その後で、おいの嫁になれっ!
じゃなかったら、許さないからなっ!」
正助君は、そこまで一方的に宣言すると、しめ縄のほどけた紐を掴んだ。
「…わかった」
「ふん、当然だ」
正助君は、しばらく…ちょっと考えてたみたいだったけど…気を取り直して、しっかりと結んだ。
私の体の周りから、白い光が湧きあがって、正助君の姿が、それから、周囲の景色が、その光に包まれる。
「ゆう…きっと、待っていろよっ!」
そして、すべての風景がねじ曲がり、消えた。