第七章 未来
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いよいよ帰るときが来たみたいだからと、男の子たちに挨拶して、正助君と神社に向かう間の道で、私はこんなことをずっと考えてた。
正助君も、きっと何か考えてたんだと思う。
なんか真剣な顔で、押し黙って、にらむような顔で前を見て、歩いていた。
「あのね、ちょっとつまんないこと考えたんだけど」
と、私は正助君に言った。
「つまらないことなら言うな」
…まったく、可愛げがないなあ。
「あの神社の神様ってさ、あの別当を正助君に追い出してほしかったんじゃないかなあ…。
それで、助太刀に私を呼んだんじゃないかなあ…って、思った」
「どこからそういうくだらない発想が出てくるんだよ」
「じゃあ、あの神社で縛られてた時、実は正助君、怖くて怖くて、このままでは殺されちゃう、誰か助けてって思ったら、私が現れたとか」
「…ケンカ売ってるのか?」
「そういうわけじゃないけど」
ここに飛ばされて来てからのことを考えると、やっぱり何か、これには意味があったんじゃないかなって、思うんだよね。
あんまり難しいことは、わかんないけど。
それで…思ったのが。
じゃあ、私が幕末の…慶応二年に飛ばされたのは、何か意味があったんだろうかってこと。
あの時代では、私はまだ何もしてない、と思う。
した覚えがないって言い方の方が正しいけど…。
なんか、これってすごく私の願望が入ってるんだけどさ。
今度のことで、もし私がちょっとでも正助君の助けになったとしたんだとしたら…。
私、慶応二年に戻って、大久保さんの助けになれたりしないのかなあ…って、すごく思う。
本人に聞いたら、絶対、そんな助けなど要らんって言うだろうけど。
でも、大久保さんの周りの状況って、これから、どんどんきつくなっていく気はする。
今までも、すっごいいろんな大変なことはあったけど。
なんか、このカンは外れてほしいなあって思うけど…。
この調子でいくと、大久保さん、想像もつかないようなつらい状況に巻き込まれて行っちゃうんじゃないかなって、時々不安になる。
私が幕末に飛んでったのは、誰かに必要とされていたからじゃないかって、沖田さんは言った。
それが本当なら、その誰かは、大久保さんであってほしいな、私みたいなのでも、何かの役に立ちたいよって、そう思う。
正助君も、きっと何か考えてたんだと思う。
なんか真剣な顔で、押し黙って、にらむような顔で前を見て、歩いていた。
「あのね、ちょっとつまんないこと考えたんだけど」
と、私は正助君に言った。
「つまらないことなら言うな」
…まったく、可愛げがないなあ。
「あの神社の神様ってさ、あの別当を正助君に追い出してほしかったんじゃないかなあ…。
それで、助太刀に私を呼んだんじゃないかなあ…って、思った」
「どこからそういうくだらない発想が出てくるんだよ」
「じゃあ、あの神社で縛られてた時、実は正助君、怖くて怖くて、このままでは殺されちゃう、誰か助けてって思ったら、私が現れたとか」
「…ケンカ売ってるのか?」
「そういうわけじゃないけど」
ここに飛ばされて来てからのことを考えると、やっぱり何か、これには意味があったんじゃないかなって、思うんだよね。
あんまり難しいことは、わかんないけど。
それで…思ったのが。
じゃあ、私が幕末の…慶応二年に飛ばされたのは、何か意味があったんだろうかってこと。
あの時代では、私はまだ何もしてない、と思う。
した覚えがないって言い方の方が正しいけど…。
なんか、これってすごく私の願望が入ってるんだけどさ。
今度のことで、もし私がちょっとでも正助君の助けになったとしたんだとしたら…。
私、慶応二年に戻って、大久保さんの助けになれたりしないのかなあ…って、すごく思う。
本人に聞いたら、絶対、そんな助けなど要らんって言うだろうけど。
でも、大久保さんの周りの状況って、これから、どんどんきつくなっていく気はする。
今までも、すっごいいろんな大変なことはあったけど。
なんか、このカンは外れてほしいなあって思うけど…。
この調子でいくと、大久保さん、想像もつかないようなつらい状況に巻き込まれて行っちゃうんじゃないかなって、時々不安になる。
私が幕末に飛んでったのは、誰かに必要とされていたからじゃないかって、沖田さんは言った。
それが本当なら、その誰かは、大久保さんであってほしいな、私みたいなのでも、何かの役に立ちたいよって、そう思う。