第七章 未来
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でも、やっぱり。
私のいるべき場所は、大人になった大久保さんの所なんだと思う。
だから、帰らないといけない。
考えてみると、初めて会ってから、こんなに長く離れていたことなんて、ない。
だから、ものすごく会いたいって思う。
でも、ここへ飛んで来て、よかったとも思う。
だってさ…。
私、ずっと不思議に思ってた。
なんで、大久保さんって、あんなに嫌味ばっかり言うんだろって。
かと思えば、自分で自分のこと、素晴らしい人間だとか言っちゃったりさ。
だって、あんなに頭がいい人じゃん。
自分で言ってて、わかってると思うんだ。
そんなこと話したら、普通は嫌われるし、聞いてる方はすごいだなんて思わないって。
つか、普段の嫌味って完全にギャグになっちゃってるじゃん。はっきり言って。
その辺にいそうな、ふつうの男の人が言うならわかるよ。
ほんとは全然えらくなくて、頭も悪い、単なるカンチガイお兄さんか、イタイおじさんが言うならね。
ただ、そういう人って、自分のことしか考えてないから、そういうこと言っちゃうと思うんだ。
でも、大久保さんって、ひとを助けるために体張っちゃったり、皆のために損な役回りを自分から引き受けちゃうような人じゃない?
他の人のことを考えるって点では、たぶん大久保さんに勝てる人はいないと思うんだ。
なんで、そんなふうに他人のことばかり考えてる人が、わざわざ人が嫌がるようなことを言っちゃうんだろって。
ずっと思ってた。
まあ、西郷さんとかに言わせると、他の女の人には、あんまり言わないみたい…ではあるんだけどさ。
そりゃそうだよね。
いい大人で、それなりに地位のある人が、嫌味を言いまくる姿なんて、あんまりかっこいいもんじゃないもん。
中学生とかなら、わかるけどさ。
なんかさあ…こんなこと言うと、失礼だけど。
もしかして、この人、私に甘えてるの?
…なんて、実はちょっと、思ったこともある。
でもさ…よく観察してると。
私以外にも嫌味って言うけど、それなりに気ごころとか事情の知れた人にしか言わないんだよね、これが。
一見、敵だろうって人に毒舌まくしたてる時もさ、結局相手のためになることしか言ってないし。
つまりこの人、気を許した相手とか、好意のある相手ほど、嫌味しか言えなくなっていく人なんですよ。
なんかそれってすごい変だけど、でもまあ事実なんだから、しかたない。
だからさ。
私、ずっと不思議に思ってた。
なんでこの人、嫌味ばっかり言うんだろって。
子どもの頃、聞いた童話に、話すたびに口から花が飛び出すはた迷惑なお姫様の話があってさ。
毎日、生ごみが多くてたいへんだろうなって思ったことがあったけど。
あれとおんなじで、本人きっとコントロール利かないんだろな…なんて、ちょっと思ったりしてた。
まあ、根はいい人だから、もしかしたら、本人だって、優しいセリフや素直な言葉を言いたかったりするのかもしれない。
でも、きっと、何かの魔法か呪いでもかかってるみたいに、言おうとすると声が出なくなっちゃうんだよ、たぶん。
で、それ以上無理して、ふつうに素直にしゃべろうとすると、きっと大久保さんの心は壊れちゃうんだよ。理屈はよくわかんないけどさ。
その代わりに、嫌味な言葉ばっかり、その気がなくてもぽろぽろと飛び出してくる。
変な話だよね。
なんで、そんなことになっちゃったんだろうって、ずっと思ってた。
私のいるべき場所は、大人になった大久保さんの所なんだと思う。
だから、帰らないといけない。
考えてみると、初めて会ってから、こんなに長く離れていたことなんて、ない。
だから、ものすごく会いたいって思う。
でも、ここへ飛んで来て、よかったとも思う。
だってさ…。
私、ずっと不思議に思ってた。
なんで、大久保さんって、あんなに嫌味ばっかり言うんだろって。
かと思えば、自分で自分のこと、素晴らしい人間だとか言っちゃったりさ。
だって、あんなに頭がいい人じゃん。
自分で言ってて、わかってると思うんだ。
そんなこと話したら、普通は嫌われるし、聞いてる方はすごいだなんて思わないって。
つか、普段の嫌味って完全にギャグになっちゃってるじゃん。はっきり言って。
その辺にいそうな、ふつうの男の人が言うならわかるよ。
ほんとは全然えらくなくて、頭も悪い、単なるカンチガイお兄さんか、イタイおじさんが言うならね。
ただ、そういう人って、自分のことしか考えてないから、そういうこと言っちゃうと思うんだ。
でも、大久保さんって、ひとを助けるために体張っちゃったり、皆のために損な役回りを自分から引き受けちゃうような人じゃない?
他の人のことを考えるって点では、たぶん大久保さんに勝てる人はいないと思うんだ。
なんで、そんなふうに他人のことばかり考えてる人が、わざわざ人が嫌がるようなことを言っちゃうんだろって。
ずっと思ってた。
まあ、西郷さんとかに言わせると、他の女の人には、あんまり言わないみたい…ではあるんだけどさ。
そりゃそうだよね。
いい大人で、それなりに地位のある人が、嫌味を言いまくる姿なんて、あんまりかっこいいもんじゃないもん。
中学生とかなら、わかるけどさ。
なんかさあ…こんなこと言うと、失礼だけど。
もしかして、この人、私に甘えてるの?
…なんて、実はちょっと、思ったこともある。
でもさ…よく観察してると。
私以外にも嫌味って言うけど、それなりに気ごころとか事情の知れた人にしか言わないんだよね、これが。
一見、敵だろうって人に毒舌まくしたてる時もさ、結局相手のためになることしか言ってないし。
つまりこの人、気を許した相手とか、好意のある相手ほど、嫌味しか言えなくなっていく人なんですよ。
なんかそれってすごい変だけど、でもまあ事実なんだから、しかたない。
だからさ。
私、ずっと不思議に思ってた。
なんでこの人、嫌味ばっかり言うんだろって。
子どもの頃、聞いた童話に、話すたびに口から花が飛び出すはた迷惑なお姫様の話があってさ。
毎日、生ごみが多くてたいへんだろうなって思ったことがあったけど。
あれとおんなじで、本人きっとコントロール利かないんだろな…なんて、ちょっと思ったりしてた。
まあ、根はいい人だから、もしかしたら、本人だって、優しいセリフや素直な言葉を言いたかったりするのかもしれない。
でも、きっと、何かの魔法か呪いでもかかってるみたいに、言おうとすると声が出なくなっちゃうんだよ、たぶん。
で、それ以上無理して、ふつうに素直にしゃべろうとすると、きっと大久保さんの心は壊れちゃうんだよ。理屈はよくわかんないけどさ。
その代わりに、嫌味な言葉ばっかり、その気がなくてもぽろぽろと飛び出してくる。
変な話だよね。
なんで、そんなことになっちゃったんだろうって、ずっと思ってた。