第三章 啖呵
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「最近、郷中じゃ小さい子供の行方不明が続いて問題になっているが、お前、それに噛んではいないだろうな?」
と、吉之助君はさらに畳みかけるように言った。
は?
何それ…?
正助君が、人さらいの一味だって、疑ってるわけ?
ご冗談を。
つか…体張って守った方なんですけど?
正助君は鼻先で笑う。
「なんだ、気づいてたのか。鈍いやつらだと思っていたけど」
うっく。
もうこの子に話を任せといちゃ、ダメだ。
なんか我慢できなくなってきた…。
二人まとめて、ひっぱたきたくなってきたぞ。
でも、その前に、本人確認しなきゃ。
「…正助君」
と私は言った。
「ちょっと唐突だけど…変なこと聞いていい?」
「変なことなら聞くなよ」
「そういうわけにはいかないの」
「なら、最初から許可を求めるんじゃない」
…やっぱ、こういうとこはすっごく似てるっ。
「あのね。正助君ってxxxxxに3つ並んだほくろとかない?」 (作者注:勝手に好きな箇所を想像してください)
「なっ…!?」
正助君は思い切り後ろに下がって、近くに積んであった天水桶にぶつかりそうになった。
「…なんで知ってるっ?!
だいたい、何で今そんな話になるんだっ!?」
正助君は、両手で着物と袴の前を押さえて、なんか必死に抗議してた。
暗くてよくわからないけど、顔が赤くなっているみたい。
いや…そこまで恥ずかしがるとは思わなかった…。
初々しいなあ…。
いつも平気でセクハラ発言する誰かさんとはずいぶん違うけど…年齢の差だろうか。
でも…ほくろまで同じ場所にあるなら、やっぱ本人だ。
西郷さんと違って、大人版とはかなり違うけど。
私がそんなことを考えてたのに、吉之助君は、別の解釈をしたみたいで。
「何を女といちゃついてる?
女とは一線を画して身を潔癖に保て、金銭私欲に走るなという薩摩の侍の教えを、ちゃんと親に教わってないのか?
しょせん、親がまがい物の侍で、島に行ったきりでは、子もこうなるってことか」
「…!」
正助君の顔色が変わった。
さすがに私も3回目だとわかる。
今の発言は、思いっ切り地雷踏んだ。
踏んだなんてもんじゃない。
親の話…正助君のいちばんの心の傷に、もう一度斬りつけて足で踏みにじったくらい、ひどい。
頭に来た。
西郷さんには悪いけど…。
つか、そういう発言を、毎日のように正助君に浴びせて平気な顔をしているらしい、ここの町の連中全員に対して、私は思いっきりキレた。
よくも…。
よくも…。
あたしの大久保さんに何てひどいこと言ってくれてんのよっ!!!!!
と、吉之助君はさらに畳みかけるように言った。
は?
何それ…?
正助君が、人さらいの一味だって、疑ってるわけ?
ご冗談を。
つか…体張って守った方なんですけど?
正助君は鼻先で笑う。
「なんだ、気づいてたのか。鈍いやつらだと思っていたけど」
うっく。
もうこの子に話を任せといちゃ、ダメだ。
なんか我慢できなくなってきた…。
二人まとめて、ひっぱたきたくなってきたぞ。
でも、その前に、本人確認しなきゃ。
「…正助君」
と私は言った。
「ちょっと唐突だけど…変なこと聞いていい?」
「変なことなら聞くなよ」
「そういうわけにはいかないの」
「なら、最初から許可を求めるんじゃない」
…やっぱ、こういうとこはすっごく似てるっ。
「あのね。正助君ってxxxxxに3つ並んだほくろとかない?」 (作者注:勝手に好きな箇所を想像してください)
「なっ…!?」
正助君は思い切り後ろに下がって、近くに積んであった天水桶にぶつかりそうになった。
「…なんで知ってるっ?!
だいたい、何で今そんな話になるんだっ!?」
正助君は、両手で着物と袴の前を押さえて、なんか必死に抗議してた。
暗くてよくわからないけど、顔が赤くなっているみたい。
いや…そこまで恥ずかしがるとは思わなかった…。
初々しいなあ…。
いつも平気でセクハラ発言する誰かさんとはずいぶん違うけど…年齢の差だろうか。
でも…ほくろまで同じ場所にあるなら、やっぱ本人だ。
西郷さんと違って、大人版とはかなり違うけど。
私がそんなことを考えてたのに、吉之助君は、別の解釈をしたみたいで。
「何を女といちゃついてる?
女とは一線を画して身を潔癖に保て、金銭私欲に走るなという薩摩の侍の教えを、ちゃんと親に教わってないのか?
しょせん、親がまがい物の侍で、島に行ったきりでは、子もこうなるってことか」
「…!」
正助君の顔色が変わった。
さすがに私も3回目だとわかる。
今の発言は、思いっ切り地雷踏んだ。
踏んだなんてもんじゃない。
親の話…正助君のいちばんの心の傷に、もう一度斬りつけて足で踏みにじったくらい、ひどい。
頭に来た。
西郷さんには悪いけど…。
つか、そういう発言を、毎日のように正助君に浴びせて平気な顔をしているらしい、ここの町の連中全員に対して、私は思いっきりキレた。
よくも…。
よくも…。
あたしの大久保さんに何てひどいこと言ってくれてんのよっ!!!!!