紙風船

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あとがき

昔…というか、半世紀くらい前までは、小娘ちゃんみたいに何も持ってない人を、泊めてやって全部世話して…って、実は当たり前だったんだよなあ…ということを書きたくて、お話作ってみました。

龍馬さんの褌の話は実話です。
西郷さんの奥さんは、龍馬さんに言われるままに西郷さんのいちばん古い褌をあげちゃったけど、後で西郷さんがそれを奪い返して、新品をあげたそうです。
この辺の感覚も現代と違うよなあ…と思います。

大久保さんは「かすめ取った」なんて憎まれ口叩いてますが、きっと大久保さんの方から、これも持ってけ、あれも持ってけと龍馬さんにあげたんじゃないかなあ…と思います。なんか上から下まで、身につけるもの一揃い全部あげたみたいなんで。
当時は二人はたぶん初対面で、龍馬さんはまだ無名だったころの話です。
この直後、龍馬さんは知人に、大久保さんというのはすごい人物だとか、手紙で書いてるそうです。

ヾ(=;´ ェ `A

あとはやっぱり当時の習慣として、島妻っていうのがあって、流人はまあ、生活のためとかもあって、島流し中に現地妻を作ることが普通だったらしいです。
西郷さんもやってるしね。

喜界島ではどうかわかんないけど、大久保さんのお父さんは沖永良部島に赴任した時は島妻を作ってるし。

でも、いくら習慣だと言っても、当事者の正助君にしてみれば、自分が死ぬ思いで用立てて送った金で、父親が母親以外の女とくっついて子どもまで作ってたと知ったら、そりゃあ傷つくし、怒り狂うだろうなあ…と思いました。

…なんて解説めいたことをいっぱい書いてしまいましたが、何が言いたかったかというと。
大久保さんって何というか、実はこうだったよ系の裏話がほんと多いというか似合うというか…。
スルメのように噛めば噛むほど味が出るというか、バームクーヘンのように一枚はがして食べてもまだ次の一枚があるというか…。
奥の深いキャラですにゃあ。
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