その五 一週間後
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「けんど、大久保さんも忙しい人と思っちょったが…。
ゆうさんのことにはいくらでも時間を取れると見ゆるのう」
と龍馬さんは笑った。
「もうひどいんですよ。毎日、何か特訓させられるんですもん」
と、私は訴えた。
「それ以外にも、今日とかだったら、これからお習字とお茶と着付けのお稽古が入ってるんです」
以蔵が、目を丸くした。
「…過保護だ」
「ごっつう過保護ちや」
「…くだらん話はもういい。さっさと本来の用件に入らんか」
「そうそう。忘れちょったわけではおらんきに」
と、龍馬さんは持ってきた荷物を私の方に押し出して、中を開けた。
「あ…かわいい」
そこには、子供向けのABCの絵本が何冊かと、学校教材の詰め合わせのようなものが入っていた。
私は、絵本のページをめくってみた。
A is for Apple.
B is for Boy.
C is for Cookie.
:
外国の子どもが、毎日の生活でふれるようなものが、きれいな挿絵でずらりと並んでいる。
私が喜んで絵本を眺めていたら、大久保さんが言った。
「やはり小娘は、その程度の英語ならば読むに不自由しないようだな」
「まあ、このくらいだったら…新聞とか読めって言われたら、辞書なしじゃ絶対無理だけど」
あれ?でもなんで私が英語読めるって気づいたんだろう?
そう聞いてみたら、
「見ていればわかる」
と言われた。
そういうもんかなあ…。よくわかんないけど。
ゆうさんのことにはいくらでも時間を取れると見ゆるのう」
と龍馬さんは笑った。
「もうひどいんですよ。毎日、何か特訓させられるんですもん」
と、私は訴えた。
「それ以外にも、今日とかだったら、これからお習字とお茶と着付けのお稽古が入ってるんです」
以蔵が、目を丸くした。
「…過保護だ」
「ごっつう過保護ちや」
「…くだらん話はもういい。さっさと本来の用件に入らんか」
「そうそう。忘れちょったわけではおらんきに」
と、龍馬さんは持ってきた荷物を私の方に押し出して、中を開けた。
「あ…かわいい」
そこには、子供向けのABCの絵本が何冊かと、学校教材の詰め合わせのようなものが入っていた。
私は、絵本のページをめくってみた。
A is for Apple.
B is for Boy.
C is for Cookie.
:
外国の子どもが、毎日の生活でふれるようなものが、きれいな挿絵でずらりと並んでいる。
私が喜んで絵本を眺めていたら、大久保さんが言った。
「やはり小娘は、その程度の英語ならば読むに不自由しないようだな」
「まあ、このくらいだったら…新聞とか読めって言われたら、辞書なしじゃ絶対無理だけど」
あれ?でもなんで私が英語読めるって気づいたんだろう?
そう聞いてみたら、
「見ていればわかる」
と言われた。
そういうもんかなあ…。よくわかんないけど。