その四 薩摩藩邸四日目
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そのまま、なんだか、もやもやしたまま、私は出かけたんだけど。
寺田屋に着いた時も、なんか頭が混乱してた。
とりあえず、言われたとおりに道案内の女の子にお小遣いをあげようとしたんだけど…なんか、もらったお金が…お金に見えないっ。
だいたい、丸くて平たいコインの形しているものが、ほとんどないし。
とりあえず、適当に一個取ってあげたら、道案内の女の子が目を丸くした。
女の子は、お団子が好きなだけ買えます。みんなにもお土産持っていきます、と大喜びで走って行った。
…きっと…とんでもない金額を渡したんだろな。なんか、ちょっと落ち込んだ。
寺田屋を覗いて声をかけると、武市さんと慎ちゃんが出て来た。
「うわぁ、姉さん、これはまた一段とあでやかですねえ。見違えました」
「最初の筒袖姿のゆうさんも可憐でしたが、武家娘姿も大輪の牡丹のようで趣がありますね」
ほめてもらうと、ちょっとうれしい。
でも、ちょうどタイミングが悪くて、龍馬さんと以蔵は出かけていて、二人もこれから出るところだと言う。
「そっか…残念」
「ゆうさん、少し顔色が優れないようだが、何かありましたか?」
と武市さんが聞いたけど。
「ううん…なんでもないです」
なんか、忙しそうで悪いなと思って、出がけに大久保さんに怒られた話は、言いそびれてしまった。
で…出かける二人を見送ってから、ちょっと気づいた。
奉公人の女の子、しばらく帰ってこないよね。
ま、いいか…。
地図もあるし(あと迷子札も)。
私は寺田屋の人に女の子への伝言を頼んで、ゆっくり、藩邸の方に帰ることにした。
寺田屋に着いた時も、なんか頭が混乱してた。
とりあえず、言われたとおりに道案内の女の子にお小遣いをあげようとしたんだけど…なんか、もらったお金が…お金に見えないっ。
だいたい、丸くて平たいコインの形しているものが、ほとんどないし。
とりあえず、適当に一個取ってあげたら、道案内の女の子が目を丸くした。
女の子は、お団子が好きなだけ買えます。みんなにもお土産持っていきます、と大喜びで走って行った。
…きっと…とんでもない金額を渡したんだろな。なんか、ちょっと落ち込んだ。
寺田屋を覗いて声をかけると、武市さんと慎ちゃんが出て来た。
「うわぁ、姉さん、これはまた一段とあでやかですねえ。見違えました」
「最初の筒袖姿のゆうさんも可憐でしたが、武家娘姿も大輪の牡丹のようで趣がありますね」
ほめてもらうと、ちょっとうれしい。
でも、ちょうどタイミングが悪くて、龍馬さんと以蔵は出かけていて、二人もこれから出るところだと言う。
「そっか…残念」
「ゆうさん、少し顔色が優れないようだが、何かありましたか?」
と武市さんが聞いたけど。
「ううん…なんでもないです」
なんか、忙しそうで悪いなと思って、出がけに大久保さんに怒られた話は、言いそびれてしまった。
で…出かける二人を見送ってから、ちょっと気づいた。
奉公人の女の子、しばらく帰ってこないよね。
ま、いいか…。
地図もあるし(あと迷子札も)。
私は寺田屋の人に女の子への伝言を頼んで、ゆっくり、藩邸の方に帰ることにした。