その三 薩摩藩邸三日目
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台所の騒ぎを聞きつけて、大久保さんが飛んできた。
やけどはないか、目に灰が入らなかったかと聞かれて、なんともないことがわかると、私の真っ白になった姿を見て、けらけらと笑い出した。
わざわざ、ちょっと大きい鏡を持って来させて、私を映して見せてくれた。
…なにもそこまでしなくても。
確かに、ものすごーく、笑えそうな姿だったけど。
「…笑わないでくださいっ!」
私は、ちょっとキレた。
んー、今から考えると、キレるほどのことではなかったかなと思うんだけど。
その時は、なんか色々たまってた。
色んなことが立て続けに起こって、さすがに気持ち的にはもういっぱいいっぱいだったと言うか。
なんか、自分の身に起きていることが、完全には受け止めきれなくて、頭ん中がぐるぐるしていたし。
やっぱり、帰る手段がなさそうだって事実は、まだ夢みたいで理解できてなかったけど、それでも重くのしかかってたし。
今朝からずっと、自分があまりにも無能で役立たずだってことを、これでもかって言うくらいに思い知らされてて、もう、自信を完全に叩き潰されてたし。
それに、ワガママだとは思うけど、昨日から、すっごくさびしかったのに、ずっと放置されてたのは…自分でも変だなと思うくらい、腹が立ってた。
「私だって、一生懸命やったんですっ!
ずっとお世話になりぱなっしだし…手伝えることがないかと思って、いっぱい、色々してみたのに…。
そりゃ全然うまくいかなかったけどっ!
笑わなくたっていいじゃないですか!」
叫んでいるうちに、なんでか、涙がつっと出てきた。
ここは泣くとこじゃないのにな…と思うのに、涙が次々とあふれてきた。
なんか馬鹿みたい…ほんと、はた迷惑…って思ったけど。
でも、何か、今まで心の中のどこかでつっかえていたものが、やっと取れたみたいな感じで、妙に気持ちよかった。
大きなふわふわの手ぬぐいをもらって、思い切りわあわあ泣いてしまった。
なんか大久保さんも呆れていたけど…どこか、安心したような顔もしていた。よくわかんないけど。
やけどはないか、目に灰が入らなかったかと聞かれて、なんともないことがわかると、私の真っ白になった姿を見て、けらけらと笑い出した。
わざわざ、ちょっと大きい鏡を持って来させて、私を映して見せてくれた。
…なにもそこまでしなくても。
確かに、ものすごーく、笑えそうな姿だったけど。
「…笑わないでくださいっ!」
私は、ちょっとキレた。
んー、今から考えると、キレるほどのことではなかったかなと思うんだけど。
その時は、なんか色々たまってた。
色んなことが立て続けに起こって、さすがに気持ち的にはもういっぱいいっぱいだったと言うか。
なんか、自分の身に起きていることが、完全には受け止めきれなくて、頭ん中がぐるぐるしていたし。
やっぱり、帰る手段がなさそうだって事実は、まだ夢みたいで理解できてなかったけど、それでも重くのしかかってたし。
今朝からずっと、自分があまりにも無能で役立たずだってことを、これでもかって言うくらいに思い知らされてて、もう、自信を完全に叩き潰されてたし。
それに、ワガママだとは思うけど、昨日から、すっごくさびしかったのに、ずっと放置されてたのは…自分でも変だなと思うくらい、腹が立ってた。
「私だって、一生懸命やったんですっ!
ずっとお世話になりぱなっしだし…手伝えることがないかと思って、いっぱい、色々してみたのに…。
そりゃ全然うまくいかなかったけどっ!
笑わなくたっていいじゃないですか!」
叫んでいるうちに、なんでか、涙がつっと出てきた。
ここは泣くとこじゃないのにな…と思うのに、涙が次々とあふれてきた。
なんか馬鹿みたい…ほんと、はた迷惑…って思ったけど。
でも、何か、今まで心の中のどこかでつっかえていたものが、やっと取れたみたいな感じで、妙に気持ちよかった。
大きなふわふわの手ぬぐいをもらって、思い切りわあわあ泣いてしまった。
なんか大久保さんも呆れていたけど…どこか、安心したような顔もしていた。よくわかんないけど。