その二 薩摩藩邸二日目
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大久保さんは、その後も私のフォローをしてくれる気だったみたいだけど。
藩邸に戻ったら、何やらお仕事で大事なことが起きたらしくて。
いろんな人が次々と大久保さん、大久保さんと呼びに来て、どこかに飛んで行ってしまった。
私は、部屋に戻って、ひとりでぼーっとしていたんだけど…そのうち、ものすごく不安になってきた。
そりゃ、ここに居れば、しばらくは食べ物や寝るところには困らないけれど。
一生、このまま?
もう、家族や友達には会えないの?
だめだ…一人でいたら、何かどんどん変な方向に考えが行っちゃう。
だけど…。
なんかしみじみ思うけど…。
本当に不安なときって、何か、ぼけーっとするだけで、泣く気にもわめく気にもなれない。
後から考えると。
その時、ひとりで部屋で悩むんじゃなくて、そばに大久保さんか誰かがいてくれたらよかったのにな、とか、思わなかったわけじゃない。
だけど、何しろ、前の日に私が現れてから、何のかんのと色々付き合って、長州藩邸からはすごく遅く帰って来たし、いろいろ手配とか捜索とかしてくれたし…。
私のことを最優先にした結果、いつものお仕事が止まっちゃった。
で、その後、大急ぎで埋め合わせしたから、実は、私が来た日の晩と、次の晩は、ほぼ完徹だったらしい。
そういうこと、本人は言ってくれないから、これは小松さんと中村さんから聞いた話だけど。
その日、藩邸の、お役所っぽいところでは、ずっと会議とかしてるらしくて、大久保さんや小松さんや、他のいろんな人の声が響いてた。とても、私が声をかけられる状態じゃなくて…それが、深夜まで続いた。
<2011/7/9>
藩邸に戻ったら、何やらお仕事で大事なことが起きたらしくて。
いろんな人が次々と大久保さん、大久保さんと呼びに来て、どこかに飛んで行ってしまった。
私は、部屋に戻って、ひとりでぼーっとしていたんだけど…そのうち、ものすごく不安になってきた。
そりゃ、ここに居れば、しばらくは食べ物や寝るところには困らないけれど。
一生、このまま?
もう、家族や友達には会えないの?
だめだ…一人でいたら、何かどんどん変な方向に考えが行っちゃう。
だけど…。
なんかしみじみ思うけど…。
本当に不安なときって、何か、ぼけーっとするだけで、泣く気にもわめく気にもなれない。
後から考えると。
その時、ひとりで部屋で悩むんじゃなくて、そばに大久保さんか誰かがいてくれたらよかったのにな、とか、思わなかったわけじゃない。
だけど、何しろ、前の日に私が現れてから、何のかんのと色々付き合って、長州藩邸からはすごく遅く帰って来たし、いろいろ手配とか捜索とかしてくれたし…。
私のことを最優先にした結果、いつものお仕事が止まっちゃった。
で、その後、大急ぎで埋め合わせしたから、実は、私が来た日の晩と、次の晩は、ほぼ完徹だったらしい。
そういうこと、本人は言ってくれないから、これは小松さんと中村さんから聞いた話だけど。
その日、藩邸の、お役所っぽいところでは、ずっと会議とかしてるらしくて、大久保さんや小松さんや、他のいろんな人の声が響いてた。とても、私が声をかけられる状態じゃなくて…それが、深夜まで続いた。
<2011/7/9>