お琴さん視点の解説
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「…ほんと、大藩って、その辺が面倒なのよねえ。何をするにも、格式とかなんとか、いろいろ手続きが多くって」
と、お琴さんは言って、くすくすと笑う。
「つまりね。未来から来た誰かさんのために解説すると。
身元のはっきりしない娘さんを、例えば船宿に預けるのは『愛人にする』って意味でしょ?
じゃあ、強引に藩預かりにしたら世間はどう見るかっていうと…ゆくゆくは許嫁にして、正妻として迎えたいんだろうなって思うわけ。
この時代の女なら、そのへんのところは、男に言われなくてもピーンと来るのよ」
そ…そうなんだ…。
って…。
えっ…。
い、許嫁って…。
は、話が私の知らないところで進みすぎてる気がするんですけど…。
ええーっ。
「ま、そうじゃなくても、大久保さんはそういうことをちゃんと言える人じゃないんだから、わかってあげなさいな」
と、お琴さんは言った。
「ほんと、小松も上司としては、いろいろ気をもんじゃうわけなのよ。私もね。
もう少し、平たく言うと…。
あんたたち二人、藩全員の公認の仲なんだから、さっさとお互いにハッキリさせなさいよってこと。
傍で見ている藩士連中が、毎日やきもきしてて、もう本当にうるさいったらありゃしないんだから」
【Fin】
<2011/7/7>
と、お琴さんは言って、くすくすと笑う。
「つまりね。未来から来た誰かさんのために解説すると。
身元のはっきりしない娘さんを、例えば船宿に預けるのは『愛人にする』って意味でしょ?
じゃあ、強引に藩預かりにしたら世間はどう見るかっていうと…ゆくゆくは許嫁にして、正妻として迎えたいんだろうなって思うわけ。
この時代の女なら、そのへんのところは、男に言われなくてもピーンと来るのよ」
そ…そうなんだ…。
って…。
えっ…。
い、許嫁って…。
は、話が私の知らないところで進みすぎてる気がするんですけど…。
ええーっ。
「ま、そうじゃなくても、大久保さんはそういうことをちゃんと言える人じゃないんだから、わかってあげなさいな」
と、お琴さんは言った。
「ほんと、小松も上司としては、いろいろ気をもんじゃうわけなのよ。私もね。
もう少し、平たく言うと…。
あんたたち二人、藩全員の公認の仲なんだから、さっさとお互いにハッキリさせなさいよってこと。
傍で見ている藩士連中が、毎日やきもきしてて、もう本当にうるさいったらありゃしないんだから」
【Fin】
<2011/7/7>