第六章 カナコ
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私は穴の中から、上にいるカナコに向かって文句を言った。
「ひっどおい。出してよ。ここからじゃ登れないよ」
「登れなくていいよ」
「え?」
「あの日も、あんたは穴に落ちて…登れなかった。
私はしばらく帰って来そうにない。
そうしたら、あんたの性格だもの。じっとそこで待ってたりしないよね。
で…どうするの。次は?」
そ…そんなこと言われても。
穴の上から覗き込んで、面白そうに見物なんてしてないで助けてよ、カナコ。
「どうするのって…」
私がぼーっとしてたら、カナコは、穴の上からぽん、と飛び降りてきた。
ええーっ。
「カ…カナコ…。あんたまで穴に入っちゃってどうすんのよ?登れないよ?」
「いいから、いいから。で、どうするのよ、次は?」
うう…。
私は、横穴を見た。
そこしか、行く道はないけど…。
なんか、中が真っ暗で怖いんですけど。
でも、カナコが期待した目で見てるので、おそるおそる横穴を覗こうとしたら…。
頭を少し横穴に突っ込んだ途端、パッと中が明るくなった。
えっ、と思ってそっちを見ると、家のガレージなんかによくあるセンサーつきのライトが、横穴の天井についていた。
な…なんですか、この…古墳っぽい横穴に、とっても似つかわしくない電化製品は?
そして、その先を見ると、横穴の床にも、点々と青白いLEDライトが灯っていた。
そっちは…なんだか洞穴の中がライトアップされたみたいになってて…すごく幻想的な光景に見えた。
…何なんだろう。
これって…横穴の落石を片づけた人が…ついでに照明も取り付けたってことかな?
とにかく、そっちにしか進めないんだから、行くしかないよね。
私は、横穴の中に入って行った。
「ひっどおい。出してよ。ここからじゃ登れないよ」
「登れなくていいよ」
「え?」
「あの日も、あんたは穴に落ちて…登れなかった。
私はしばらく帰って来そうにない。
そうしたら、あんたの性格だもの。じっとそこで待ってたりしないよね。
で…どうするの。次は?」
そ…そんなこと言われても。
穴の上から覗き込んで、面白そうに見物なんてしてないで助けてよ、カナコ。
「どうするのって…」
私がぼーっとしてたら、カナコは、穴の上からぽん、と飛び降りてきた。
ええーっ。
「カ…カナコ…。あんたまで穴に入っちゃってどうすんのよ?登れないよ?」
「いいから、いいから。で、どうするのよ、次は?」
うう…。
私は、横穴を見た。
そこしか、行く道はないけど…。
なんか、中が真っ暗で怖いんですけど。
でも、カナコが期待した目で見てるので、おそるおそる横穴を覗こうとしたら…。
頭を少し横穴に突っ込んだ途端、パッと中が明るくなった。
えっ、と思ってそっちを見ると、家のガレージなんかによくあるセンサーつきのライトが、横穴の天井についていた。
な…なんですか、この…古墳っぽい横穴に、とっても似つかわしくない電化製品は?
そして、その先を見ると、横穴の床にも、点々と青白いLEDライトが灯っていた。
そっちは…なんだか洞穴の中がライトアップされたみたいになってて…すごく幻想的な光景に見えた。
…何なんだろう。
これって…横穴の落石を片づけた人が…ついでに照明も取り付けたってことかな?
とにかく、そっちにしか進めないんだから、行くしかないよね。
私は、横穴の中に入って行った。