第五章 ファントム
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「そんな…嘘でしょ?」
わたしは、思わずそう言っちゃったけど…。
カナコが、私にこんな嘘をつくはずがないことは、よくわかっていた。
カナコは首をふった。
「あんたに詳しい話をしても…難しすぎると思うけどさ…」
カナコは、顔を上げなかった。
でも、淡々とした口調で…何があったかを、話し出した。
「大久保さん、幕末でも憎まれ役やってたみたいだけど…。
明治になったら、もっとひどいことになっちゃったんだ。
…いろんな事情はあったけど…結局、西郷さんを政府から追い出すことになっちゃって。
半次郎さんは、西郷さんについてって、一緒に出てったんだけど…。
そしたら、鹿児島の、昔サムライだった人たちが、西郷さんかつぎあげて反乱起こしちゃったんだよ。
西郷さんは、たぶん最初は皆を止めたんだろうとは思うけど、色んなしがらみでリーダーにされちゃって。
大久保さんは、反乱を鎮圧する側だったから…。
西郷さんや半次郎さんや、鹿児島の皆を、武力で追い詰めて死なせることになっちゃって…。
他にもいろんな理由はあったけど…。
大久保さんは世間から…友を売った冷血漢だ、国を私する独裁者だって…責められることになる。
それで…いろんな人から恨まれて…大久保さんも殺されちゃうんだけど…。
ほんとは…西郷さんが死んでいちばん悲しかったのは大久保さんで…。
大久保さん、誰にも言わなかったけど…死ぬ間際まで、西郷さんからもらった手紙を肌身離さず持ってた。
国のお金を自分のものにしちゃうどころか…困ってる人を助けるような、公共事業で足りないお金を、自分で出しちゃってて…借金だらけになってた。
でも、そんなの、世間の人は知らないからさ。
世間では…特に鹿児島では…悪役が殺された…みたいに、拍車喝采した人も、けっこういたって話らしい」
「…」
私は…また…嘘、と言いそうになって…黙った。
カナコが、どんな気持ちで話してくれたか…よくわかったから。
だけど…。
そんなのって…。
そんなひどいことになってたなんて…。
あんまりだよ…。
わたしは、思わずそう言っちゃったけど…。
カナコが、私にこんな嘘をつくはずがないことは、よくわかっていた。
カナコは首をふった。
「あんたに詳しい話をしても…難しすぎると思うけどさ…」
カナコは、顔を上げなかった。
でも、淡々とした口調で…何があったかを、話し出した。
「大久保さん、幕末でも憎まれ役やってたみたいだけど…。
明治になったら、もっとひどいことになっちゃったんだ。
…いろんな事情はあったけど…結局、西郷さんを政府から追い出すことになっちゃって。
半次郎さんは、西郷さんについてって、一緒に出てったんだけど…。
そしたら、鹿児島の、昔サムライだった人たちが、西郷さんかつぎあげて反乱起こしちゃったんだよ。
西郷さんは、たぶん最初は皆を止めたんだろうとは思うけど、色んなしがらみでリーダーにされちゃって。
大久保さんは、反乱を鎮圧する側だったから…。
西郷さんや半次郎さんや、鹿児島の皆を、武力で追い詰めて死なせることになっちゃって…。
他にもいろんな理由はあったけど…。
大久保さんは世間から…友を売った冷血漢だ、国を私する独裁者だって…責められることになる。
それで…いろんな人から恨まれて…大久保さんも殺されちゃうんだけど…。
ほんとは…西郷さんが死んでいちばん悲しかったのは大久保さんで…。
大久保さん、誰にも言わなかったけど…死ぬ間際まで、西郷さんからもらった手紙を肌身離さず持ってた。
国のお金を自分のものにしちゃうどころか…困ってる人を助けるような、公共事業で足りないお金を、自分で出しちゃってて…借金だらけになってた。
でも、そんなの、世間の人は知らないからさ。
世間では…特に鹿児島では…悪役が殺された…みたいに、拍車喝采した人も、けっこういたって話らしい」
「…」
私は…また…嘘、と言いそうになって…黙った。
カナコが、どんな気持ちで話してくれたか…よくわかったから。
だけど…。
そんなのって…。
そんなひどいことになってたなんて…。
あんまりだよ…。