第二章 物知らぬことなのたまひそ
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体の熱さは、ますますひどくなった。
もう…立ってられない…。
その時、またケータイが鳴った。
カナコからの電話だった。
「ゆう、メール見たけど、何あれ?わけわかんないよ。
あんた今、どこにいるのよ!例の林んとこ?」
カナコは怒っていた。
…と言うより、何か焦っていた。
「…そうだけど…。メールって…?」
言ってから、思い当った。大久保さんが送れっていった、あのメールだ。
「今すぐ行くからっ!動くんじゃないわよ!
あとさ、猩紅熱になったって、どういうことよ?」
「え…?」
「え、じゃないわよ。病院ちゃんと行ったの?」
「…病院?」
「何のんきなこと言ってんのよ!
そりゃ今は薬ですぐ治る病気だけど、昔はあれで死ぬ人がいっぱいいたんだからねっ!
今すぐ迎えに行く。病院はこっちで探しとくから、おとなしく待ってなさいっ!」
あいかわらず、妙にてきぱきしたカナコの指示を聞きながら…。
私は、何か言おうと思ったんだけど、頭の中から、すうっと血が引いていくような気分になって…。
目の前が真っ暗になって…。
どっちが上か下かすら、わかんなくなっていた。
ただ…体が熱い…。
なんか、もうものすごく寒い…。
喉が痛い…。
私、どうしちゃったんだろう…。
「ゆう!」
電話の向こうで、カナコが叫んでいたけど、私には、もう答えられなかった。
もう…立ってられない…。
その時、またケータイが鳴った。
カナコからの電話だった。
「ゆう、メール見たけど、何あれ?わけわかんないよ。
あんた今、どこにいるのよ!例の林んとこ?」
カナコは怒っていた。
…と言うより、何か焦っていた。
「…そうだけど…。メールって…?」
言ってから、思い当った。大久保さんが送れっていった、あのメールだ。
「今すぐ行くからっ!動くんじゃないわよ!
あとさ、猩紅熱になったって、どういうことよ?」
「え…?」
「え、じゃないわよ。病院ちゃんと行ったの?」
「…病院?」
「何のんきなこと言ってんのよ!
そりゃ今は薬ですぐ治る病気だけど、昔はあれで死ぬ人がいっぱいいたんだからねっ!
今すぐ迎えに行く。病院はこっちで探しとくから、おとなしく待ってなさいっ!」
あいかわらず、妙にてきぱきしたカナコの指示を聞きながら…。
私は、何か言おうと思ったんだけど、頭の中から、すうっと血が引いていくような気分になって…。
目の前が真っ暗になって…。
どっちが上か下かすら、わかんなくなっていた。
ただ…体が熱い…。
なんか、もうものすごく寒い…。
喉が痛い…。
私、どうしちゃったんだろう…。
「ゆう!」
電話の向こうで、カナコが叫んでいたけど、私には、もう答えられなかった。