End Credit…もどき(エピローグ)
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≪明治11年 (1878年)12月 東京永田町 蒼凛学園剣道場≫
(素振りの練習をしている女学生たちと、監督している以蔵)
ゆう「以蔵ー!差し入れ持って来たよー!」
以蔵「なんだ。あいかわらず騒々しいな」
ゆう「ひっどーい。せっかくおにぎり持って来たのに。
でもさぁ、以蔵が私の母校の初代剣道師範になるなんて思わなかったよ。ありがと」
以蔵「武市先生の頼みでなければ、誰がやるか。…ずいぶん、不格好な握り飯だな」
武市「…私が握ったものもあるが。不満か」
以蔵「い…いえっ、武市先生の作ったものは、何でもうまいに決まってますっ…」
(女学生が、「岡田先生ーっ!」と呼ぶ)
以蔵「あ…ちょっと…失礼します」
(以蔵、そっちに走って行く)
ゆう「以蔵、ああ見えて、生徒にけっこう慕われてるんですよ…。
だけど、人を斬るための剣術じゃなくて、心と体をきたえる剣道を子供たちに教えようって話、あんなに反対する人が多いって思いませんでした…」
武市「それだけ、昔のサムライの世に戻りたくないという人が多いんでしょうね」
ゆう「剣が悪いんじゃなくて、使う人の問題なのになあ…って、あ、これ、武市さんがお役所の偉い人たちに演説した時のうけうりか。
武市さんがあちこち説得して回ってくれて、警察や陸軍でも剣道教えようとか率先して制度作ってくれなかったら、絶対うまくいきませんでしたね。
例の杉浦道場の話もそうだし、いろいろありがとうございました」
武市「己の剣だけで生きて来た者に、いきなり明日から剣を捨てろ、時代の流れに乗れないのであれば自滅しろと言ってしまったら、皆が幸せな世の中を作るということにはなりませんからね」
ゆう「ふふ。やっぱ武市さんって、以蔵のことが心配なんですね」
武市「…そういう話ではない」
ゆう「そうなんですか」
武市「(少し赤くなる)…違うと言っています。この話は、もういい」
(素振りの練習をしている女学生たちと、監督している以蔵)
ゆう「以蔵ー!差し入れ持って来たよー!」
以蔵「なんだ。あいかわらず騒々しいな」
ゆう「ひっどーい。せっかくおにぎり持って来たのに。
でもさぁ、以蔵が私の母校の初代剣道師範になるなんて思わなかったよ。ありがと」
以蔵「武市先生の頼みでなければ、誰がやるか。…ずいぶん、不格好な握り飯だな」
武市「…私が握ったものもあるが。不満か」
以蔵「い…いえっ、武市先生の作ったものは、何でもうまいに決まってますっ…」
(女学生が、「岡田先生ーっ!」と呼ぶ)
以蔵「あ…ちょっと…失礼します」
(以蔵、そっちに走って行く)
ゆう「以蔵、ああ見えて、生徒にけっこう慕われてるんですよ…。
だけど、人を斬るための剣術じゃなくて、心と体をきたえる剣道を子供たちに教えようって話、あんなに反対する人が多いって思いませんでした…」
武市「それだけ、昔のサムライの世に戻りたくないという人が多いんでしょうね」
ゆう「剣が悪いんじゃなくて、使う人の問題なのになあ…って、あ、これ、武市さんがお役所の偉い人たちに演説した時のうけうりか。
武市さんがあちこち説得して回ってくれて、警察や陸軍でも剣道教えようとか率先して制度作ってくれなかったら、絶対うまくいきませんでしたね。
例の杉浦道場の話もそうだし、いろいろありがとうございました」
武市「己の剣だけで生きて来た者に、いきなり明日から剣を捨てろ、時代の流れに乗れないのであれば自滅しろと言ってしまったら、皆が幸せな世の中を作るということにはなりませんからね」
ゆう「ふふ。やっぱ武市さんって、以蔵のことが心配なんですね」
武市「…そういう話ではない」
ゆう「そうなんですか」
武市「(少し赤くなる)…違うと言っています。この話は、もういい」