End Credit…もどき(エピローグ)
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≪明治元年 (1868年) 1月末 京都相国寺養源院 薩摩藩臨時病院脇≫
大久保「桂君、京に戻っていたのか」
桂「ええ。長州から到着したばかりで、まだ落ち着きませんが。
先ほど、ゆうさんから聞きましたが…この度は、おめでとうございます」
大久保「(少し赤くなる)…あ、ああ…。
ゆうの言うには、今回の件では、どうやら君にはひとかたならぬ世話になったそうだな。礼を言う」
桂「…」
大久保「何だ」
桂「…いや、大久保さんも正面を向いて礼を言うことがあるのですね」
大久保「ふん。横や後ろを向いて言うなと、あれにさんざん釘をさされたからな。それほど世話になったということだろう。
あれのとりとめない話はいくら聞いても、具体的に君にどう世話になったのか、まったく伝わってこんが」
桂「それについては、私も面食らっています。
自分がまだやっていないことについて、礼を言われても…。何のことかと…。
まあ、あれだけ感謝されるなら、今からするにも張り合いがあるとは言えますが…。どうも複雑な気分ですよ」
大久保「そうだろうな。感謝なら、もう一人、言ってよこしたやつがいるぞ」
(大久保、懐から一枚の紙を取り出す)
大久保「あれの親友が、君の子孫だったという話は聞いたか?
その娘が、ゆうに私への手紙を持たせて寄こしたのだが、そのうちの一枚は、君宛てだった」
桂「子孫から…私への手紙ですか?」
大久保「いや。その子孫が、十年ほど前に高杉家から託されたものらしい」
桂「…!」
(大久保、桂に一枚の紙を渡す)
大久保「元の手紙は古くてぼろぼろだったそうなのでな。これは、何やら機械で写し取ったものだそうだが」
桂「…お読みになったのですか」
大久保「失敬な。誰がひとの手紙など読むか。
(ふふんと笑う)それを読む君の顔は、私は見ん方がいいだろう。これで失礼する。確かに渡したぞ」
(大久保、去る)
大久保「桂君、京に戻っていたのか」
桂「ええ。長州から到着したばかりで、まだ落ち着きませんが。
先ほど、ゆうさんから聞きましたが…この度は、おめでとうございます」
大久保「(少し赤くなる)…あ、ああ…。
ゆうの言うには、今回の件では、どうやら君にはひとかたならぬ世話になったそうだな。礼を言う」
桂「…」
大久保「何だ」
桂「…いや、大久保さんも正面を向いて礼を言うことがあるのですね」
大久保「ふん。横や後ろを向いて言うなと、あれにさんざん釘をさされたからな。それほど世話になったということだろう。
あれのとりとめない話はいくら聞いても、具体的に君にどう世話になったのか、まったく伝わってこんが」
桂「それについては、私も面食らっています。
自分がまだやっていないことについて、礼を言われても…。何のことかと…。
まあ、あれだけ感謝されるなら、今からするにも張り合いがあるとは言えますが…。どうも複雑な気分ですよ」
大久保「そうだろうな。感謝なら、もう一人、言ってよこしたやつがいるぞ」
(大久保、懐から一枚の紙を取り出す)
大久保「あれの親友が、君の子孫だったという話は聞いたか?
その娘が、ゆうに私への手紙を持たせて寄こしたのだが、そのうちの一枚は、君宛てだった」
桂「子孫から…私への手紙ですか?」
大久保「いや。その子孫が、十年ほど前に高杉家から託されたものらしい」
桂「…!」
(大久保、桂に一枚の紙を渡す)
大久保「元の手紙は古くてぼろぼろだったそうなのでな。これは、何やら機械で写し取ったものだそうだが」
桂「…お読みになったのですか」
大久保「失敬な。誰がひとの手紙など読むか。
(ふふんと笑う)それを読む君の顔は、私は見ん方がいいだろう。これで失礼する。確かに渡したぞ」
(大久保、去る)