乱入
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[薩摩藩邸 正門内側]
(月夜。武器を一切持たず、腕を組んだまま、不敵な笑みをもらす大久保と、白刃を抜いて、取り囲む新選組隊士たち)
沖田「ぼく相手に丸腰(無刀)とは…いい度胸ですね。大久保さん」
大久保「貴様ら新選組相手だからだ。
なんでも、士道とやらに背くと切腹だそうだな」
沖田「どういうことですか」
大久保「ほう、新選組では自分たちの大事な原理原則の言葉すら、まともに教えんのか。
武家の法度に、丸腰の相手に斬りつけるのは、士道に背くことだと、はっきり書いてあるんだが」
沖田「卑怯ですよ。つまりぼくと剣を合わせるのは怖いんですね。それでも侍ですか」
利通さんは、それを聞くと、まるで冗談でも聞いたように、声をあげて笑った。
こういうときの彼は、まるで魔物でも憑いたような表情をする。
大久保「お前の言う侍とは、どこの侍だ?
多摩あたりでは腰に刀を差しとる人間は、侍より野盗の方が多かろう。
さぞかし手本に困って、芝居小屋にでも通ったか?黄表紙でも読んだか?え?
挙句の果てにチャンバラやって悪党を叩っ斬るのが、侍だとでも思いこんだか?
…実にくだらん。
虫唾が走る。
侍の仕事で一番肝心なのはな、大事なものを守ることと、戦で勝つことの2つだけだ。
その時その時で、最適な戦い方を選ぶのが、本物の侍と言うものだ」
沖田「丸腰が、最適の戦い方ですか」
大久保「現に、君は手が出せまい。いい判断だ。
私を斬れば、後ろの藩士たちが黙っていまい。
薩摩藩との戦になるかもしれんな」
なんだろう。
沖田さんがじりっ、じりっと動くうちに、構えに迷いが出てきた。
利通さんに、気迫で負けているんだ。
(月夜。武器を一切持たず、腕を組んだまま、不敵な笑みをもらす大久保と、白刃を抜いて、取り囲む新選組隊士たち)
沖田「ぼく相手に丸腰(無刀)とは…いい度胸ですね。大久保さん」
大久保「貴様ら新選組相手だからだ。
なんでも、士道とやらに背くと切腹だそうだな」
沖田「どういうことですか」
大久保「ほう、新選組では自分たちの大事な原理原則の言葉すら、まともに教えんのか。
武家の法度に、丸腰の相手に斬りつけるのは、士道に背くことだと、はっきり書いてあるんだが」
沖田「卑怯ですよ。つまりぼくと剣を合わせるのは怖いんですね。それでも侍ですか」
利通さんは、それを聞くと、まるで冗談でも聞いたように、声をあげて笑った。
こういうときの彼は、まるで魔物でも憑いたような表情をする。
大久保「お前の言う侍とは、どこの侍だ?
多摩あたりでは腰に刀を差しとる人間は、侍より野盗の方が多かろう。
さぞかし手本に困って、芝居小屋にでも通ったか?黄表紙でも読んだか?え?
挙句の果てにチャンバラやって悪党を叩っ斬るのが、侍だとでも思いこんだか?
…実にくだらん。
虫唾が走る。
侍の仕事で一番肝心なのはな、大事なものを守ることと、戦で勝つことの2つだけだ。
その時その時で、最適な戦い方を選ぶのが、本物の侍と言うものだ」
沖田「丸腰が、最適の戦い方ですか」
大久保「現に、君は手が出せまい。いい判断だ。
私を斬れば、後ろの藩士たちが黙っていまい。
薩摩藩との戦になるかもしれんな」
なんだろう。
沖田さんがじりっ、じりっと動くうちに、構えに迷いが出てきた。
利通さんに、気迫で負けているんだ。