ある日の小娘
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りんきって、何?
…って、聞かなきゃよかった。
…というか、大久保さんのいないところで、寺田屋の誰かに聞けばよかった…。
まー要するに、やきもちのことらしい。
んー…確かにそうなんだけど。
部屋のいちばん上座で当然のようにふんぞり返って、うれしそうに高笑いしながら
「つまり、小娘はこの私を恋い焦がれるあまり、たかだか別の女と立ち話した程度で、いらん邪推までしてしまったというわけだな。
まあ、この私のような素晴らしい人間を世のおなごどもが放っておくまいと不安になる小娘の心理もわからんでもない」
と、大久保さんは思いっきり上から目線で説明した。
後の4人が思わずドン引きする。
「なあ…やっぱり斬っていいか?」と以蔵がつぶやいた。
思わず、うんと言いそうになってしまう。
「で、お琴さんってどういう人なんですか」
「家老の小松の女だ。簡単に言えば上司の妻だな」
「なんでそんな人に着物の見立てなんか頼むんですか?」
「お前の立場は藩預かりで、京都での藩の責任者は小松だ。あの男に頼めと言われたから頼んだ。それだけだが?」
私は問い詰めてるつもりなのに、大久保さんの機嫌はどんどんよくなっていく。
「まったく、小娘の考えることはいちいち意表をつくな。本当に飽きんおなごだ。
その小ぶりな脳みその中は、どこぞ、異界にでもつながっているのか?発想が飛び過ぎて、まったく予測がつかん。これほど楽しい余興はないな。
こんな妙なやつは、日本に…いやきっと世界にも二人とおらんだろうな」
そう言って、いちいち人の話の後に楽しげに笑う姿は、まさに絶好調という感じ。
は、腹が立つけど、言うことが訳わからな過ぎて、反論できないよ…。
「じゃ…じゃあ、冗談で口説いたってのは何なんですか!失礼にもほどが…」
「ほう?」
「ね、姉さん、言ってる意味わかってんスか…?」
「本気で口説いていいと言うことかな?お前の据え膳なら、私はいくらでも食うぞ」大久保さんが、にんまり笑う。「よし、では薩摩藩邸に帰るか」
「ち、ちくと待つぜよ!」
「…この男の方が、新選組よりよっぽど危険だっ」
「あの…」
と私は聞いた。
「すえぜんって何ですか?」
「…」
あ…?何か今、思い切り呆れられた。
と言うか、5人全員がへなへなと力抜けてる感じになってるし。
「…気にしなくていい…。今のは冗談だ」
と大久保さんは言った。
なんか、冗談になっちゃってるのって、実は私のせいだったりする?
…って、聞かなきゃよかった。
…というか、大久保さんのいないところで、寺田屋の誰かに聞けばよかった…。
まー要するに、やきもちのことらしい。
んー…確かにそうなんだけど。
部屋のいちばん上座で当然のようにふんぞり返って、うれしそうに高笑いしながら
「つまり、小娘はこの私を恋い焦がれるあまり、たかだか別の女と立ち話した程度で、いらん邪推までしてしまったというわけだな。
まあ、この私のような素晴らしい人間を世のおなごどもが放っておくまいと不安になる小娘の心理もわからんでもない」
と、大久保さんは思いっきり上から目線で説明した。
後の4人が思わずドン引きする。
「なあ…やっぱり斬っていいか?」と以蔵がつぶやいた。
思わず、うんと言いそうになってしまう。
「で、お琴さんってどういう人なんですか」
「家老の小松の女だ。簡単に言えば上司の妻だな」
「なんでそんな人に着物の見立てなんか頼むんですか?」
「お前の立場は藩預かりで、京都での藩の責任者は小松だ。あの男に頼めと言われたから頼んだ。それだけだが?」
私は問い詰めてるつもりなのに、大久保さんの機嫌はどんどんよくなっていく。
「まったく、小娘の考えることはいちいち意表をつくな。本当に飽きんおなごだ。
その小ぶりな脳みその中は、どこぞ、異界にでもつながっているのか?発想が飛び過ぎて、まったく予測がつかん。これほど楽しい余興はないな。
こんな妙なやつは、日本に…いやきっと世界にも二人とおらんだろうな」
そう言って、いちいち人の話の後に楽しげに笑う姿は、まさに絶好調という感じ。
は、腹が立つけど、言うことが訳わからな過ぎて、反論できないよ…。
「じゃ…じゃあ、冗談で口説いたってのは何なんですか!失礼にもほどが…」
「ほう?」
「ね、姉さん、言ってる意味わかってんスか…?」
「本気で口説いていいと言うことかな?お前の据え膳なら、私はいくらでも食うぞ」大久保さんが、にんまり笑う。「よし、では薩摩藩邸に帰るか」
「ち、ちくと待つぜよ!」
「…この男の方が、新選組よりよっぽど危険だっ」
「あの…」
と私は聞いた。
「すえぜんって何ですか?」
「…」
あ…?何か今、思い切り呆れられた。
と言うか、5人全員がへなへなと力抜けてる感じになってるし。
「…気にしなくていい…。今のは冗談だ」
と大久保さんは言った。
なんか、冗談になっちゃってるのって、実は私のせいだったりする?