ある日の小娘
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なんか、絵草紙屋を出た後も、私はなんかもやもやしていた。
うー。
やっぱ、お琴さんにちゃんと聞くんだった。
このまま薩摩藩邸に帰って、大久保さんに聞いても、知り合いだから頼んだ、だからどーしたくらいしか、言われないに違いない。
そりゃ、私だって、大久保さんがお仕事で、芸妓さんを使うような店に出入りしてるのは知ってる。
でもさ。そーゆー問題じゃないんだけど。
なんか、芸妓さんに私の着物選ばせるなんて、デリカシーなさすぎない…?
…とそこまで考えて、気づいた。
そもそも、私って、デリカシーとか気にすべき相手と思われているんだろうか?
う…。そこんとこ、自信ない…。つか、きっと違う気がする…。
藩邸に帰りにくくて、私はそんなことを考えながら、川端でぼーっと水を眺めていた。
半刻くらいいたかな。
すると、お琴さんが、ちょっと離れた川沿いの道を歩いていくのが見えた。
…やっぱり、あの話、詳しく聞いてみよう。
私は、お琴さんの向かった方角へついていくことにした。
すると、お琴さんは、なんだかちょっと人目を忍ぶ気配。
なんだろ…?
お琴さんは、近くにあるしゃれた茶屋の前を通り抜け、その裏手のとっても雰囲気のいい場所に向かって行く。
川沿いに、赤い傘に緋毛氈のベンチがところどころにあって、黄緑のしだれ柳がゆれる。
なんか…ここってすごいデート向きの場所と違う?
私は何となく気まずくなってきて、物陰を選びながらついていくことにした。
そしたら…。
一本の柳の下に、いました。待ち合わせの相手。
うっ…。
いやな予感が…当たってしまった。
大久保さんだった。
うー。
やっぱ、お琴さんにちゃんと聞くんだった。
このまま薩摩藩邸に帰って、大久保さんに聞いても、知り合いだから頼んだ、だからどーしたくらいしか、言われないに違いない。
そりゃ、私だって、大久保さんがお仕事で、芸妓さんを使うような店に出入りしてるのは知ってる。
でもさ。そーゆー問題じゃないんだけど。
なんか、芸妓さんに私の着物選ばせるなんて、デリカシーなさすぎない…?
…とそこまで考えて、気づいた。
そもそも、私って、デリカシーとか気にすべき相手と思われているんだろうか?
う…。そこんとこ、自信ない…。つか、きっと違う気がする…。
藩邸に帰りにくくて、私はそんなことを考えながら、川端でぼーっと水を眺めていた。
半刻くらいいたかな。
すると、お琴さんが、ちょっと離れた川沿いの道を歩いていくのが見えた。
…やっぱり、あの話、詳しく聞いてみよう。
私は、お琴さんの向かった方角へついていくことにした。
すると、お琴さんは、なんだかちょっと人目を忍ぶ気配。
なんだろ…?
お琴さんは、近くにあるしゃれた茶屋の前を通り抜け、その裏手のとっても雰囲気のいい場所に向かって行く。
川沿いに、赤い傘に緋毛氈のベンチがところどころにあって、黄緑のしだれ柳がゆれる。
なんか…ここってすごいデート向きの場所と違う?
私は何となく気まずくなってきて、物陰を選びながらついていくことにした。
そしたら…。
一本の柳の下に、いました。待ち合わせの相手。
うっ…。
いやな予感が…当たってしまった。
大久保さんだった。