スタミュ三期の感想置き場

八幕-4

2019/08/21 00:28
考察アニメ
王の資質。
月皇遥斗、柊翼と鳳樹、四季斗真、辰己琉唯。
それぞれ似たところがあると個人的には感じている。
みんな揃って実力者で、求心力がある。
真ん中にいそうな人たち。

一人、柊翼だけは少し異質かな。
"伝統"の王、首席。
流れでいくと鳳樹があのグループの系統なのだけれど、彼らは双子で、彼らを語るには互いが必要で、互いが互いであるから、このラインナップ。
私は、柊と鳳をうまく足して一人にすると月皇遥斗のようになるのではないか、と考えている。
厳しく自己を高める心と、自由で豊かな感性と、王である自覚と覚悟。

月皇遥斗はすごいのだ。
生まれながらのスター、ミュージカルに愛された男。
才能と実力、そしてそれを遺憾なく発揮できる環境の全てを持っている。
魚住曰くのデリカシーはないかもしれない。
ただ、人を見下すわけではない。
俺はただ事実として堂々と振る舞っているだけ──この辺は辰己も似ている。
驕りでも虚勢でもなんでもない、ただの事実。
八幕のCC、あんなギャグテイストだけど、めちゃくちゃ八幕の内容だな!と思う。

月皇遥斗が伝説たる所以。
それは、頂点に立つ覚悟なのではないかと思う。
ほかの全てを犠牲にして、ミュージカルに全てを捧げて、ミュージカルと愛し合うことこそが至福。
恨みも妬みも、向けられる負の感情の存在を彼はきっと知っている。
仕方ないものだ、と、これまた事実として受け止めているのかもしれない。

そんな人間離れした月皇遥斗を人間たらしめてくれるのは、ほかでもない魚住たちなんだろうなあ、と思う。
そのまま一人孤高の王様になりかねない危うい遥斗に対等な存在として立ちはばかったのが第二王子と称される魚住朝喜。遥斗の美しさに魅了されたプリンセス早乙女律。適切な距離を保って適度にぶつけて俯瞰的に見守りつつ引っ掻き回す双葉大我。
引っ掻き回す、は少し語弊があるけど(笑)
引っ掻き回してるように見せかけて、淀んだ空気を攪拌する子ですよね。扇風機かな?(例えが下手)

月皇遥斗の話に戻ろう。
月皇遥斗と、鳳樹・四季斗真の違うところ。
それは"トップの自覚"かな。
鳳樹も四季斗真も実力者だ。
みんな平等に楽しめばいい。遊べばいい!こぼれ落ちる星屑たちの存在が、気になって仕方ない。俺とお前たちに差はないのに。
そういう考え方の実力者だ。
けど、現実はそうもいかない。
私の考えだが、人間誰しも『できることは楽しい』。そして好きなことほど『思うようにできないと悔しい』。
自分の思い通りに表現できる人間はどれほどいるのか。楽しく遊ぶようにステップを踏んで他者を魅了できる人間はどれほどいるのか。鼻歌のように紡いだメロディを心に届けられる人間はどれほどいるのか。
どんなに頑張っても評価されない、どんなに頑張っても届かない、どんなに頑張っても先が見えない。そんな人間は、どれほどいるのか。

月皇遥斗には、弟がいる。
常に自分と比較され、親のフィルターを通され、もがき苦しむ弟がいた。
月皇遥斗の一番身近に、いた。
天才と秀才。
1%のきらめきと99%の努力。
あえてきらめきと言おう。
月皇海斗も素晴らしい実力者だ。
けれど優等生だった。
1%のきらめきに手を伸ばしても遥か遠く届かない、兄の背中。
一期の月皇海斗。

兄は弟を救ってやりたくても、自分には一番できないことなのだと、それもわかっていたんだろうなあ。
そんな月皇海斗を救ったのは、星谷悠太。
鳳樹や、四季斗真の考え方に似た、ど素人!
星谷悠太がもしも実力者で、天才で、それであんな考え方だったらただの鳳や四季だ。(暴言)
星谷悠太はど素人だからいい。
ど素人なのに、未熟なのに、どうしてか惹かれてしまう素質があるから、いい。
『華がある』ってやつ。
みんなが持ってるわけじゃない。
渇望しても手に入れられない華が星谷悠太にはある。
ただ、まだ綾薙というトップブランドの中では見出されないレベルなだけで。

99%努力したって、1%のきらめきがなきゃ100%にはなれない。
星谷はまだ50%そこそこくらいだとしても、でも1%のきらめきがそこにあるなら。
いつかは100%になる、超えていく。
ど素人の無駄に思える努力が、奥に秘めたきらめきを磨いて、誰にも負けない唯一の光になる。
まだ、近くでその輝きを浴びなけらばわからない、もしくは同じ資質を持つものにしかわからない、そんなレベル。
でも星谷悠太はきっと、大空へと羽ばたける純白の翼を持っているのだと!星谷悠太のきらめきを浴びたことのある人間は思うのだろう。信じたくなるのだろう。

辰己についてあまり言及していないのは、彼についてはきっと九幕の後に語った方がいいと思うから。

いつもの悪い癖、何を言いたいのかまるでまとまらない(笑)
月皇遥斗の話をしたかった。
月皇遥斗は身近に『100%になれないかもしれない苦しみ』があった。自分自身ではない。
だから、その苦しみも知っている。
それがあったから、なのかどうかは、本当のところとしては遥斗本人にしかわからないのだけど。

なんというか、生まれながらの王なんだよな。
なりたくてもなれない人がいるからなろう!というわけではない。
なりたいとかなりたくないではなくて、ならざるを得ないというわけでもなくて、『なる』。というか『である』。
これまた確固たる事実として。
権威が欲しいとかそういう欲はもちろんなくて、ただ自分の実力に名前が付くなら受け取ろう、みたいな?
ただ遊びたいだけなのに、という鳳との一番の違いだ。
OVAの鳳と遥斗のシーン、めちゃくちゃ好き。
顕著に表れていると思う。
それを言えるのは飛び抜けた実力がある者だけだ、という己への自覚。
鳳も四季も、自分より他者の方が優れていると素で思ってそうなとこある……実力だけで判断しない。実力だって魅力の内なのにね。
辰己はその点、遥斗に近いのかもしれない。
CCなんだよな〜〜〜〜〜!!!
CCに表れてる。
でも辰己は、星谷の未熟な輝きに気がついた。
実力はまだ及んでいない、けれど輝きがある。

うーーー全然まとまんないけど九幕楽しみすぎる。
ちょっとこれ長すぎるから今度また推敲してもう一個のブログの方に移そ(笑)

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