こうさ……南條がさ……「あなたはこの一年半を知らない」って言うのいいよな……『一年半』………
北原がわかりやすく変わった瞬間っていうのは二期五幕、つまり半年の出来事だけど
廉と過ごした月日は一年の四月から、つまり一年半。
なんだよなあ
南條を変えたのは北原、そしてチームメイトだろうな
今まで周りにいなかったタイプなんじゃないのかと思う
いたとしても、傍にいることを選ばなかったタイプというか。
南條が今までしてきた基本的なコミュニケーションて、おそらく腹の内の探り合い。
打算的で、いかに利用するかされるか、っていうか。
冬沢さんの言葉を借りて表現すると、「能力(働き)に期待はするけど、利用されているだけかもしれないのに、いい働きをするからといって、心を許して信用なんて馬鹿なことはしない」
お互い様だったのではないかと思う。
「裏切るとか言うけどさあ、俺的には、そっちが勝手に信じてただけって思うけど〜？」みたいなさあ！！
信じなければ裏切られることもない。
脳筋揃いで駆け引きせずに真っ直ぐ勝負の素直な奴ら、疑いもせずに信じてくれるのが不思議で、でも悪い気はしなかったんじゃない？
北原は「テメーが義理で俺らのために動いてくれるなんて期待はしてねーけど、俺らが損するようなことはしねーって信じてる」んだよね。
付かず離れず。同じ方を向いてるって信じてるから、踏み込まない干渉しない、サッパリとしたドライな関係のままでいられる。
それを……裏切られた。だから、FIND OUT。
北原が南條を信じてたから、傷ついたんだよな。
「あいつならやりかねねー」とか言いつつも、そのことが俺の損になるならやらねーはずだって、信じてたろうに。
同じ方、向いてんじゃねーのかよ。
『吐き出された言葉はDiscord』
南條の本当のところ(変わっちまったということ)と「俺は変わってない」という言葉がズレて、不協和音になった………
のかなああああああ
北原は、同じ方向いてるって思ってた。自分の変化は知ってただろう、愁の本気に火をつけられて、周りの本気に当てられて。
でも、それで南條を置いていったつもりはなかったんだなあ。
テメーも一緒だろって思ってた。信じてた。
南條も、変わったのだと、見抜いてた。
テメーも楽しそうにやってただろーが、ダセー青春ってやつ。
それなのに俺は変わってない、変わったのはお前なんて言い放たれて。
俺一人で突っ走ってた気なんてなかったのかなあああああ！！！！
いつだって南條が傍にいてサポートしてくれて、チーム関係ないことでも笑って、話して、勉強だって見てもらってて。それで俺一人だけ変わったなら、とっくにテメーは離れてるだろーがってことなのか？
それでも一緒にいたんだから、テメーも変わっちまったんだろ。認めたくねーだけだろーが、ナルシスト！！

はあ

ここで一問一答が生きてくるのかよ……………
南條の『自分に一つダメ出しするなら？』に対しての回答「俺は、今の俺が気に入ってるからなあ」なんだよな。
『今の俺』って、まああれは2年進級時のものだから、厳密には変化が始まってる『俺』ではあるんだけど、きっと『効率よく生きてる俺』のこと……かもしれない。
損得を見極めて、楽に生きてる。無駄な労力を費やさずに、上手く他人を使ってのらりくらりと。そういう自分が好きだった。楽だから。
青春が『面倒くさい』というのも本心かもしれない。厳密には本心＂だった＂。
今までは面倒だったんだろうけど、それは高等部に上がってからの出会いと蓄積で、少しずつ変わってたんじゃないの？
青春は楽じゃない。がむしゃらで、泥臭くて、時に失敗する姿はダサいかもしれない。でも、同じ方見て一緒に進んでく仲間がいるなら、はちゃめちゃに楽しいでしょ！めちゃくちゃ羨ましい青春だ……

なんの話がしたかったんだっけ……
南條が欲しかったのは信頼関係、だったのかもなって話かな？
こうかもしれないああかもしれないって疑いもせずに、まああいつだからなっていう信頼関係、『ダチ』ってやつ
なのかもな！！