スタミュ三期の感想置き場

千秋の話

2020/10/07 21:16
考察
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コピペ

千秋はずっと冬沢の背中を追いかけていた。
いつか並んで走れるのだと信じて疑っていた頃から、並んだってオレなんか視界にゃ入らねえだろと拗らせていたつい最近までずっと……
『オレのことなんか眼中になかった』と酷く傷つき失望した、それでも諦めず食らいついていく覚悟を決めて努力を続けた強さが好き!
もし失望してそのまま諦めてしまったら……
“亮を目指して努力し続けた楽しい日々”を“今までしてきた努力”を否定することになる。
入団してからの自分全てを否定することになる。
明確な目標は“冬沢亮”だっただろうけど、夢は“ミュージカル俳優”でしょう?
『亮と競い合って』『大舞台に立ちたい』

努力を続ける中で『こんなに頑張ってんだからあいつだってこっちを評価するだろう』と少しくらいは思ったのかもしれない、心のどこかで無自覚に思っていたかもしれない。
でも同時に『あいつがオレのことなんか見るはずがない』と思い込んでいる。
どんなに頑張って追いついても絶対に見ないのだと思い込んでる。
だから冬沢からの評価はまるで見えてなかった、そんなわけがないと思い込んでいた。
でも、千秋がずっと努力を続けて磨いてきた実力は『特進クラス』『スター枠』『華桜会』そんなわかりやすい形で表れている。
嘘っぱちじゃないんだよな……
確かな実力を身につけていた。
評価されるだけの努力をしていた。
金魚の糞の如くついてこようと思ったってついてこれる場所じゃない、というのは冬沢もよくわかっていた。
単にいちいち言うことじゃないと思ってたから言わなかっただけで(振る舞いもうざいし…)
伝えた言葉は一言で、話した時間は短くても、そこに至るまでに流れた時間は12年くらいある。
やっぱり心のどこかで『もしかしたら』という想いはあったと思う、そのたびに打ち砕かれたんだろうけど。
それが嘘じゃなかった・勘違いじゃなかったってわかったあの一言で、“それまで努力してきた時間”の全てが肯定されたんだよな……
あの瞬間、ようやく“過去”になったんだ。
それまでずっと“過去の出来事”にできなかった。
“もう過ぎた話”ではなかった。
だから冬沢に対してあの頃の子どものままのような当たり方になってしまっていたのかな、と思う。
長いこと胸につかえていた出来事がやっとこさとれてスッキリしたことでしょう。
“昔の話”だもんな……これからの君が楽しみだよ。

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