お礼画面
「ふたりの箱庭」のルカさんと召喚士の少女。
木陰の下でお弁当を食べながら、色々な話をしていた。元の世界の故郷のことや、アスク王国へ来てからの日々のこと…話しても話しても話題は尽きることはなかった。
なにより、色々なことを楽しそうに話す彼を見ていると、言い表せないくらいの温かな気持ちが溢れてくる。
「ふふっ」
「ん? どうかしましたか?」
きょとんとするルカさんの表情に慌ててかぶりを振ってから答えた。
「いえ、その…ルカさんが楽しそうで…思わず嬉しくなってしまってつい…!」
「そういうことなら、私も同じですよ」
彼はそういうと、私の髪に指を通しするりと撫でた。くすぐったくて…でも心地よくて思わずぎゅっと目を瞑る。
心臓がうるさいくらい高鳴って、もう聞こえてしまうのではないかと思うくらいだった。
やがて離れていく感覚に名残惜しさを感じながら、ゆっくりと目を開ける。
(もう少し…触れていてほしいなんて──。)
そんなこと言えるはずもないまま。
あと…少しだけ。それから───。
言えない言葉と思いを秘めたままで、小さく熱い火は消えてはくれない。近くて遠い、そんなもどかしさを感じながら、あなたの傍に居たいと願わずにはいられなかった。
【貴方が私の髪に触れる瞬間】
木陰の下でお弁当を食べながら、色々な話をしていた。元の世界の故郷のことや、アスク王国へ来てからの日々のこと…話しても話しても話題は尽きることはなかった。
なにより、色々なことを楽しそうに話す彼を見ていると、言い表せないくらいの温かな気持ちが溢れてくる。
「ふふっ」
「ん? どうかしましたか?」
きょとんとするルカさんの表情に慌ててかぶりを振ってから答えた。
「いえ、その…ルカさんが楽しそうで…思わず嬉しくなってしまってつい…!」
「そういうことなら、私も同じですよ」
彼はそういうと、私の髪に指を通しするりと撫でた。くすぐったくて…でも心地よくて思わずぎゅっと目を瞑る。
心臓がうるさいくらい高鳴って、もう聞こえてしまうのではないかと思うくらいだった。
やがて離れていく感覚に名残惜しさを感じながら、ゆっくりと目を開ける。
(もう少し…触れていてほしいなんて──。)
そんなこと言えるはずもないまま。
あと…少しだけ。それから───。
言えない言葉と思いを秘めたままで、小さく熱い火は消えてはくれない。近くて遠い、そんなもどかしさを感じながら、あなたの傍に居たいと願わずにはいられなかった。
【貴方が私の髪に触れる瞬間】