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祖国であるソフィアを解放するという戦いを続けていた私達が、まさかこんなにも大きな戦いへ赴くことになるとは誰が予想しただろう。
数え切れない人の死と、数え切れない悲しみを背負いながら、それでも前へと進んで行くしかないのだとどうしようもなく思い知らされる。
「眠れない…」
明日は戦場に立たなければならないというのに、どうしても眠ることが出来ず、私は天幕を出て外の空気を吸いに向かう。
天幕から離れた場所で、月明かりに照らされながら深く息をつく。少し冷たい風が、たくさんの思いを攫っていった。
そして──。
「シオン? どうしたのですか、こんな夜更けに」
「…っ ルカさん…?」
突然の声にぴくりと身体を跳ねさせてしまうものの、恋人である声の主の方に向き直り、言葉を紡ぐ。
「なんだか眠れなくて…。ルカさんこそどうしてここに?」
「見回りをしていたらあなたが天幕から出るのが見えて…どうしたのだろうと思いまして」
「あ…ごめんなさい。気を遣わせてしまって…」
「いえ、気にしないでください。それよりも…眠れないのなら少し話でもしましょうか」
「ええ」
私がこくりと頷くと、彼は私の隣へと腰掛けた。日に日に戦いは激しくなり、最近はこうして2人きりになれる時間も少なかった為か、こうして傍にいられる時がとてもかけがえのないものだと改めて実感してしまう。
「シオン」
「ルカさん…?」
「明日はきっと…今までとは比べ物にならないほどの戦いが待っているはずです。それでも…あなたと共に未来を歩みたい。そう願っています」
「私も…同じ気持ちです。どんなにつらい戦いでも、あなたと一緒ならきっと乗り越えられるはずだから」
未来を掴むための戦いを目前に控えて、想いを確かめあうように言葉を紡ぐ。
「シオン…」
「っ…!」
突然身を引き寄せられ、彼の唇が重なる。これからの未来を掴む為の、2人の誓い。
やがて唇が離れ、高鳴る胸を押さえながらもう一度祈るように言葉を紡いだ。
「いつまでも…あなたの傍に」
「約束です」
その願いと祈りは、黄昏を超えて未来へと。
数え切れない人の死と、数え切れない悲しみを背負いながら、それでも前へと進んで行くしかないのだとどうしようもなく思い知らされる。
「眠れない…」
明日は戦場に立たなければならないというのに、どうしても眠ることが出来ず、私は天幕を出て外の空気を吸いに向かう。
天幕から離れた場所で、月明かりに照らされながら深く息をつく。少し冷たい風が、たくさんの思いを攫っていった。
そして──。
「シオン? どうしたのですか、こんな夜更けに」
「…っ ルカさん…?」
突然の声にぴくりと身体を跳ねさせてしまうものの、恋人である声の主の方に向き直り、言葉を紡ぐ。
「なんだか眠れなくて…。ルカさんこそどうしてここに?」
「見回りをしていたらあなたが天幕から出るのが見えて…どうしたのだろうと思いまして」
「あ…ごめんなさい。気を遣わせてしまって…」
「いえ、気にしないでください。それよりも…眠れないのなら少し話でもしましょうか」
「ええ」
私がこくりと頷くと、彼は私の隣へと腰掛けた。日に日に戦いは激しくなり、最近はこうして2人きりになれる時間も少なかった為か、こうして傍にいられる時がとてもかけがえのないものだと改めて実感してしまう。
「シオン」
「ルカさん…?」
「明日はきっと…今までとは比べ物にならないほどの戦いが待っているはずです。それでも…あなたと共に未来を歩みたい。そう願っています」
「私も…同じ気持ちです。どんなにつらい戦いでも、あなたと一緒ならきっと乗り越えられるはずだから」
未来を掴むための戦いを目前に控えて、想いを確かめあうように言葉を紡ぐ。
「シオン…」
「っ…!」
突然身を引き寄せられ、彼の唇が重なる。これからの未来を掴む為の、2人の誓い。
やがて唇が離れ、高鳴る胸を押さえながらもう一度祈るように言葉を紡いだ。
「いつまでも…あなたの傍に」
「約束です」
その願いと祈りは、黄昏を超えて未来へと。