私は目を逸らして手をほどいてしまった。
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リンネは酒が入ってだいぶ饒舌になっていた。
そんなリンネと昔の話やこれからの話をしていた。
「昔と比べてお前は随分と荒れたな お前には愛嬌が必要ではないか？今のままでは可愛げがないぞ」
『愛嬌なんていらない』
「おれのために要るのだ！身につけろ」
『ふふ なあに？そんな子が好みなの？』
「そうだ！もっと淑やかで従順なおれ好みの女になれリンネ」
『ははは……私じゃなくても既にそう言う女の人がいるんでしょ』
「……おれはお前にそうなってほしいのだ」
『ハハ……冗談』
そう言って酒を少女らしからぬ早さで飲み干すとリンネは酒場から去ろうとした。
『楽しかったよ またねエネル』
何も言えずただリンネが去るのを見ていることしかできなかった。
リンネがいなくなってからはっと我に返る。
「おれはお前で無くては……」
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家に帰って布団に入ってから私は後悔した。
あんな突っぱねたりせずにもっと優しく言えばよかった。
彼はいつもまっすぐ私に気持ちを伝えてくるので私はつい避けてしまう。
"好きだ"
『うう、、、』
こんなんじゃいつかエネルにも愛想つかされちゃうよ。
そしたら私はホントに1人になる。
そんなのやだよ…