現在地:カイシティ
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「…ん……ふわぁ、ぁふ……ん?」
うわぁ、この場面で起きちゃうかぁ……
物の怪だけでも厄介だってのに、これ以上はいくら俺様でも、
「ゲッコウ、ガ…?ゲッコウガなのか?」
あれ?
「ゲコ」
「ゲッコウガ…ゲッコウガだ!お前も無事だったのか!良かった、よがっだぁ……!!!」
「ゲコッ!?コ、コーガゲコ!!」
親を見つけた幼子みたいに物の怪にすがりつく男。
そう言えば、あの女人の物の怪と会った時も…
「ゲーコ…」
「わ、ちょ、おい、なに水手裏剣構えてんだよ、この兄ちゃんは悪者じゃねーからだいじょーぶ。むしろ不審者な俺を警戒しつつも泊めてくれたいい人だから。」
「いい人ぉ!?」
しまった、あまりにも予想外の言葉すぎて反応しちゃった。
「えっ」
「アンタそれ本気で言ってる!?」
「えっ、と」
「俺様これでも忍だよ!?疑うのが仕事なの!!てかそれはアンタも知ってるはずでしょ!?こう言うのもなんだけど、疑われてんのにいい人とか頭おかしいんじゃない!?」
「コガッ!!」
「やめろゲッコウガ!
…確かに俺は信用されてない。けどそれはホントのことだし、無理もない。だって、知らねーやつからお偉いさんを守るのは当たり前の事だ。」
さも当然のように言ってのける男に、俺様は何だか肩の力が抜けた。
…疑ってるのが馬鹿馬鹿しくなってくるよ。こんなの。
「…所で兄ちゃん」
「なに」
「思ったんだけど、俺をここに置いててそっちに何かメリット…利益とかあんの?」
「アンタの動きを封じられる。下手に見逃して戦力広げられちゃたまったもんじゃないからね。」
「そうか」
なんなのさコイツ……全く表情がよめない。
あの話を仮に本当とするならば、あの奇天烈な服や風呂敷、見たこともない物の数々、戦の匂いを感じさせない体つきは納得できる。
男のいた世界は平和だったのだろう。
でも、それならあのどす黒い瞳はどう説明する?
一見すれば秋空そのものを写し込んだような色のそれ。
でも俺様には分かっちゃうんだよね。その奥に秘めてるぐじゅぐじゅの黒が。
だから余計にわからない。
敵なのか、そうじゃないのか。
「…疑うのって、こんなに疲れるもんだったかなぁ……」
「…へーきか?」
「誰かさんのせいでぜーんぜん平気じゃない。」
「…ごめん、疑いが晴れたらすぐ出て行く。あんま気持ちの良いもんじゃねーよな。」
「……はぁ。」
あーぁ、やりづらいことこの上ない。
いっそのこと信用してみれば、ちょっとは楽になるかなーなんて考えちゃったのは、真田の旦那の忍使いが荒すぎるせいだ。
うわぁ、この場面で起きちゃうかぁ……
物の怪だけでも厄介だってのに、これ以上はいくら俺様でも、
「ゲッコウ、ガ…?ゲッコウガなのか?」
あれ?
「ゲコ」
「ゲッコウガ…ゲッコウガだ!お前も無事だったのか!良かった、よがっだぁ……!!!」
「ゲコッ!?コ、コーガゲコ!!」
親を見つけた幼子みたいに物の怪にすがりつく男。
そう言えば、あの女人の物の怪と会った時も…
「ゲーコ…」
「わ、ちょ、おい、なに水手裏剣構えてんだよ、この兄ちゃんは悪者じゃねーからだいじょーぶ。むしろ不審者な俺を警戒しつつも泊めてくれたいい人だから。」
「いい人ぉ!?」
しまった、あまりにも予想外の言葉すぎて反応しちゃった。
「えっ」
「アンタそれ本気で言ってる!?」
「えっ、と」
「俺様これでも忍だよ!?疑うのが仕事なの!!てかそれはアンタも知ってるはずでしょ!?こう言うのもなんだけど、疑われてんのにいい人とか頭おかしいんじゃない!?」
「コガッ!!」
「やめろゲッコウガ!
…確かに俺は信用されてない。けどそれはホントのことだし、無理もない。だって、知らねーやつからお偉いさんを守るのは当たり前の事だ。」
さも当然のように言ってのける男に、俺様は何だか肩の力が抜けた。
…疑ってるのが馬鹿馬鹿しくなってくるよ。こんなの。
「…所で兄ちゃん」
「なに」
「思ったんだけど、俺をここに置いててそっちに何かメリット…利益とかあんの?」
「アンタの動きを封じられる。下手に見逃して戦力広げられちゃたまったもんじゃないからね。」
「そうか」
なんなのさコイツ……全く表情がよめない。
あの話を仮に本当とするならば、あの奇天烈な服や風呂敷、見たこともない物の数々、戦の匂いを感じさせない体つきは納得できる。
男のいた世界は平和だったのだろう。
でも、それならあのどす黒い瞳はどう説明する?
一見すれば秋空そのものを写し込んだような色のそれ。
でも俺様には分かっちゃうんだよね。その奥に秘めてるぐじゅぐじゅの黒が。
だから余計にわからない。
敵なのか、そうじゃないのか。
「…疑うのって、こんなに疲れるもんだったかなぁ……」
「…へーきか?」
「誰かさんのせいでぜーんぜん平気じゃない。」
「…ごめん、疑いが晴れたらすぐ出て行く。あんま気持ちの良いもんじゃねーよな。」
「……はぁ。」
あーぁ、やりづらいことこの上ない。
いっそのこと信用してみれば、ちょっとは楽になるかなーなんて考えちゃったのは、真田の旦那の忍使いが荒すぎるせいだ。