散文というかメモまとめ
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この空の下でため息をつくこど があったなら、愛するものには 深呼吸してほしい。 ふと思ってやっぱりやめてほしいと願った。愛してそばにいる私たちなら、一緒に幸福になって欲しい。ため息つく暇なんてないくらいに。
何かを失った人には得難い経験が得られるんじゃないかな、とKは言 った。 何も失ったことない人なんているのかよ、 と俺が笑うと、試してみる?とKは空を 飛んだ。 結論から言うと何も得られなかった。空っぽに、すうすう風の音がいつまでも聞 こえる。耳鳴りの音がひどくなった。
まるつけをする。厳密に言えば、バツつけだ。 俺はどんな罰を犯したんだろう。 頑張った、勉強したんだよ。 体が痺れていく。しゅわしゅわ、 弾けていって消えてしまえてた ら。そんな徒労感と曖昧な諦観があった。
葬式にスニーカーできた少年が怒られている。黒い靴ばかりの中で たしかにギラギラキャラクターものの靴は目立っていた。 「だって待っていたんだよ、新しい靴でかけっこ一位になるって」 それは、約束だった。徐に靴を投げ捨て少年は白い靴下のまま表に 出た。靴は祖父の棺の前にころがり白熱灯が土がついて鈍くぎらついた。
何かを失った人には得難い経験が得られるんじゃないかな、とKは言 った。 何も失ったことない人なんているのかよ、 と俺が笑うと、試してみる?とKは空を 飛んだ。 結論から言うと何も得られなかった。空っぽに、すうすう風の音がいつまでも聞 こえる。耳鳴りの音がひどくなった。
まるつけをする。厳密に言えば、バツつけだ。 俺はどんな罰を犯したんだろう。 頑張った、勉強したんだよ。 体が痺れていく。しゅわしゅわ、 弾けていって消えてしまえてた ら。そんな徒労感と曖昧な諦観があった。
葬式にスニーカーできた少年が怒られている。黒い靴ばかりの中で たしかにギラギラキャラクターものの靴は目立っていた。 「だって待っていたんだよ、新しい靴でかけっこ一位になるって」 それは、約束だった。徐に靴を投げ捨て少年は白い靴下のまま表に 出た。靴は祖父の棺の前にころがり白熱灯が土がついて鈍くぎらついた。
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