FFI編
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no side
オーストラリア戦を通じて久遠監督の采配や過去も明かされて、監督へのチームの信頼は固いものとなった。
イナズマジャパンはオーストラリアに勝利。
2回戦目のカタール戦でも虎丸の覚醒がキーとなり勝利し、決勝戦へと駒を進めた。
・
・
・
「ふっ、偉そーにヨォ」
とある練習日、ゆうがスポドリの補充の為に通りかかった際に円堂、飛鷹、不動の声が聞こえた。
物陰に隠れて、話を聞いてると“飛鷹がいるといつか自分たちは負ける、足手纏いになるだけだ”と突っかかっていた。
飛鷹と不動が互いに睨みを効かせて、いつ喧嘩が始まってもおかしくない空気となったが円堂が止めたことにより事なきを得た。
「兎に角、俺の足を引っ張るよーなことはするなよ」
そう吐き捨て不動はその場を後にし、曲がり角を曲がった先にゆうが呆れた顔して立っていた。
思いがけない人が立っていたので流石の不動でも動揺が隠せない。
「なっ…お前、盗み聞きしてたのか!?」
不動はゆうを責め立てる様に睨みつけるが、ゆうは平然と受け流す。
「まーだ、そんな事してるの?練習の時は真面目になったのに、それ以外で悪態をつくとは…」
「うるせーな、お前にとやかく言われる筋合いはない。邪魔だ、どけっ!」
そう言うと不動はゆうを避ける様に横切ろうとするが、そんなのお構いなしにゆうは話しかける。
「ねぇ!ふどーサンの言ってた事は私も懸念点として考えてたよ。でも…素人でも飛鷹君にはサッカーの才能もあると思う。それは、流石に分かってるでしょ?」
「…………知るかよっ!」
「試合に出れてないからって…辞めなよ他人に当たるの」
「はっ、俺がどれだけ死にそうなぐらい悔しい……」
ゆうの言葉を聞いた不動は怒りに任せて自分の気持ちを口走ってしまい途中で気付き口を噤んだ。
そのまま、怒気を含んだ声色でゆうを責め立てる。
「チッ、兎に角お前には分からねぇだろうが!!」
「でも、ふどーサンのサッカーへの思いだけは分かるよ。」
不動は面を食らったのか、目を見開き言葉を失う。
「どうして1人でも出来る競技を選ばなかったの?孤高であろうとする貴方は、どーしてチームで戦うサッカーを選んだの?
もっと強くなる為にはそこに答えがあるかもね」
それだけ言うとゆうは仕事に戻って行った。
不動はそんな彼女の後ろ姿を苦虫を潰した様な表情で見ていた。
・
・
・
ゆうside
決勝戦に向けて各々力をつける為、鬼道と一緒に各選手の動きや力量を分析して新必殺の自主練を行う事になった。
練習に励んでコツを掴めてきてる人もいれば、何だか噛み合って無さそうな2人組もいるが…こればかりは、個々人でどうにかしてもらうしかない。
今日は実戦形式の練習試合が行われる日であったが、私は用事で出掛けている。
海外に行く為のパスポートの受け取りに行かなくてはならないのだ。
一応、アジア予選突破したら海外に向かう。そしたら、パスポートは必須だ。
私が日本に来た時に影山総帥に作ってもらったパスポートは年数が切れてしまっていたので、再発行したのだ。
パスポートを受け取った帰り道…ふと、彼は…佐久間は今何してるのだろうかと思った。
あの選考試合後の佐久間の言葉を疑ってはいない。
彼の努力が報われて欲しい気持ちはある…だが、同時に代表に選ばれなければ裏切らなくて済むと言う気持ち両方あるのだ。
その相反する想いに蓋をする様に仕事に没頭していたが………どうしても1人の時間が出来ると考えてしまう。
気が付けば私は帝国学園のサッカーグラウンドに足が向かっていた。
・
・
・
no side
練習が一区切りした佐久間はグラウンドに座り込み休憩をしていた。
その背後から忍び寄る足音にも気付かずかないくらいに、疲れ果てていた。
瞬間、佐久間の頬に冷たい何かが当たり驚愕する。
「うわぁ!!」
「はろ〜、来ちゃった」
佐久間は振り返る。
そこには無邪気に笑うゆうがスポドリを持ちながら立っていた。
本日2度目の驚愕だ。
「は!?ゆう?何でいるんだ??」
「へへへ。まあ久しぶりに顔を拝みにでも行こうかなって…いや、じろーちゃんに会いたくなったからかな?」
「なっ」
佐久間はその言葉を聞いて素直に嬉しく思い、胸がジーンとなったがそれどころではない事を思い出す。
「いや!嬉しいけど、こんなタイミングで会いに来て大丈夫なのか?」
「うん?」
「あー、この反応は…」
ゆうの反応を見て知らないのかぁと思い、佐久間は今瞳子監督が率いるネオジャパンが日本代表を賭けて勝負を仕掛けている事を説明する。源田から聞いていたから知っていたのだと。
「あちゃー」
「お前は"あちゃー"で済ませるのか…」
「まあ、これで負けたらそこまでの話。仕方ないよ」
「…ははっ、ゆうは相変わらずだな」
変わらないゆうの様子に佐久間は親しみを込めて微笑む。
佐久間はひと呼吸入れて、神妙な面持ちで話す。
「まあアイツらの…ネオジャパンに参加してる奴等の気持ち痛い程分かるんだ。
きっと俺も選考に呼ばれてなかったら、このチャンスに賭けて戦ってたと思う」
「そうだね…。真面目に練習して努力しても、報われる世界じゃない。何かを競う事…それは残酷な一面もあるよね」
ゆうのその表情は苦々しく、寂しげで——何処か怒りを含まれた目つきをしていた。
「でも俺にはチャンスがある。それを掴めるか掴めないかは…きっと自分次第なんだ。
——だから、そんな顔するなって!」
佐久間はゆうの様子を見て励ますかの様に、頭をポンポンと撫でる。
だが慣れてない行動であったのか、力が強かったみたいでゆうは「ぎゃっ」と声を出す。
ゆうは目を丸くし頭を守る様に両手で庇う。
「じろーちゃん!その撫で方は痛いですゾ!!」
「えっ!?あっ…ごめん?」
「もー、危うく地面にのめり込む所だったよ…」
「そんなにか!?ごめんな」
しゅん…とする佐久間を横目にふふんっとイタズラっぽくゆうは笑い出す。
「うっそだよ!じろーちゃんの反応見たくて…ついね」
「弄りたくなったって訳か…ったく、本当に変わらないな」
ゆうは勝ち誇った顔をしながら、佐久間は呆れた顔でお互いを見つめ合う。
そして、そんな状況が可笑しいのか2人は顔を合わせ笑い出すのであった。
・
・
・
その後ゆうは佐久間が行っている練習メニューを聞き、自分が持っているイナズマジャパンの選手達の能力と監督が欲しているだろう能力を総合、分析して練習内容の助言をする。
「色々と…ありがとな。早速取り入れてみる」
「いーえ。アジア予選を抜いたら、また必要となる能力は変わると思う。だから…頑張ってね、待ってるから」
「帝国イレブンの皆も力を貸してくれてるんだ、それにお前もな。絶対に追いついてみせる」
佐久間はニカっと笑顔を見せる。
その表情は闘志に燃え、真っ直ぐに未来を見据えていた。
その様子を見てゆうは安心と一抹の寂しさを覚えた。
どんどん精神的に成長していく佐久間。自分はずっと過去に囚われてる。
嬉しい事なのに、喜べない自分がいる。置いていかれてる、そんな気持ちになっているのだ。
ゆうはそんな気持ちを押し込め蓋をし、歪な笑顔を作る。
「じゃあ、私帰るね!」
佐久間は違和感を覚えたが、気のせいだろうと思い直し見送るのであった。
オーストラリア戦を通じて久遠監督の采配や過去も明かされて、監督へのチームの信頼は固いものとなった。
イナズマジャパンはオーストラリアに勝利。
2回戦目のカタール戦でも虎丸の覚醒がキーとなり勝利し、決勝戦へと駒を進めた。
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「ふっ、偉そーにヨォ」
とある練習日、ゆうがスポドリの補充の為に通りかかった際に円堂、飛鷹、不動の声が聞こえた。
物陰に隠れて、話を聞いてると“飛鷹がいるといつか自分たちは負ける、足手纏いになるだけだ”と突っかかっていた。
飛鷹と不動が互いに睨みを効かせて、いつ喧嘩が始まってもおかしくない空気となったが円堂が止めたことにより事なきを得た。
「兎に角、俺の足を引っ張るよーなことはするなよ」
そう吐き捨て不動はその場を後にし、曲がり角を曲がった先にゆうが呆れた顔して立っていた。
思いがけない人が立っていたので流石の不動でも動揺が隠せない。
「なっ…お前、盗み聞きしてたのか!?」
不動はゆうを責め立てる様に睨みつけるが、ゆうは平然と受け流す。
「まーだ、そんな事してるの?練習の時は真面目になったのに、それ以外で悪態をつくとは…」
「うるせーな、お前にとやかく言われる筋合いはない。邪魔だ、どけっ!」
そう言うと不動はゆうを避ける様に横切ろうとするが、そんなのお構いなしにゆうは話しかける。
「ねぇ!ふどーサンの言ってた事は私も懸念点として考えてたよ。でも…素人でも飛鷹君にはサッカーの才能もあると思う。それは、流石に分かってるでしょ?」
「…………知るかよっ!」
「試合に出れてないからって…辞めなよ他人に当たるの」
「はっ、俺がどれだけ死にそうなぐらい悔しい……」
ゆうの言葉を聞いた不動は怒りに任せて自分の気持ちを口走ってしまい途中で気付き口を噤んだ。
そのまま、怒気を含んだ声色でゆうを責め立てる。
「チッ、兎に角お前には分からねぇだろうが!!」
「でも、ふどーサンのサッカーへの思いだけは分かるよ。」
不動は面を食らったのか、目を見開き言葉を失う。
「どうして1人でも出来る競技を選ばなかったの?孤高であろうとする貴方は、どーしてチームで戦うサッカーを選んだの?
もっと強くなる為にはそこに答えがあるかもね」
それだけ言うとゆうは仕事に戻って行った。
不動はそんな彼女の後ろ姿を苦虫を潰した様な表情で見ていた。
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ゆうside
決勝戦に向けて各々力をつける為、鬼道と一緒に各選手の動きや力量を分析して新必殺の自主練を行う事になった。
練習に励んでコツを掴めてきてる人もいれば、何だか噛み合って無さそうな2人組もいるが…こればかりは、個々人でどうにかしてもらうしかない。
今日は実戦形式の練習試合が行われる日であったが、私は用事で出掛けている。
海外に行く為のパスポートの受け取りに行かなくてはならないのだ。
一応、アジア予選突破したら海外に向かう。そしたら、パスポートは必須だ。
私が日本に来た時に影山総帥に作ってもらったパスポートは年数が切れてしまっていたので、再発行したのだ。
パスポートを受け取った帰り道…ふと、彼は…佐久間は今何してるのだろうかと思った。
あの選考試合後の佐久間の言葉を疑ってはいない。
彼の努力が報われて欲しい気持ちはある…だが、同時に代表に選ばれなければ裏切らなくて済むと言う気持ち両方あるのだ。
その相反する想いに蓋をする様に仕事に没頭していたが………どうしても1人の時間が出来ると考えてしまう。
気が付けば私は帝国学園のサッカーグラウンドに足が向かっていた。
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no side
練習が一区切りした佐久間はグラウンドに座り込み休憩をしていた。
その背後から忍び寄る足音にも気付かずかないくらいに、疲れ果てていた。
瞬間、佐久間の頬に冷たい何かが当たり驚愕する。
「うわぁ!!」
「はろ〜、来ちゃった」
佐久間は振り返る。
そこには無邪気に笑うゆうがスポドリを持ちながら立っていた。
本日2度目の驚愕だ。
「は!?ゆう?何でいるんだ??」
「へへへ。まあ久しぶりに顔を拝みにでも行こうかなって…いや、じろーちゃんに会いたくなったからかな?」
「なっ」
佐久間はその言葉を聞いて素直に嬉しく思い、胸がジーンとなったがそれどころではない事を思い出す。
「いや!嬉しいけど、こんなタイミングで会いに来て大丈夫なのか?」
「うん?」
「あー、この反応は…」
ゆうの反応を見て知らないのかぁと思い、佐久間は今瞳子監督が率いるネオジャパンが日本代表を賭けて勝負を仕掛けている事を説明する。源田から聞いていたから知っていたのだと。
「あちゃー」
「お前は"あちゃー"で済ませるのか…」
「まあ、これで負けたらそこまでの話。仕方ないよ」
「…ははっ、ゆうは相変わらずだな」
変わらないゆうの様子に佐久間は親しみを込めて微笑む。
佐久間はひと呼吸入れて、神妙な面持ちで話す。
「まあアイツらの…ネオジャパンに参加してる奴等の気持ち痛い程分かるんだ。
きっと俺も選考に呼ばれてなかったら、このチャンスに賭けて戦ってたと思う」
「そうだね…。真面目に練習して努力しても、報われる世界じゃない。何かを競う事…それは残酷な一面もあるよね」
ゆうのその表情は苦々しく、寂しげで——何処か怒りを含まれた目つきをしていた。
「でも俺にはチャンスがある。それを掴めるか掴めないかは…きっと自分次第なんだ。
——だから、そんな顔するなって!」
佐久間はゆうの様子を見て励ますかの様に、頭をポンポンと撫でる。
だが慣れてない行動であったのか、力が強かったみたいでゆうは「ぎゃっ」と声を出す。
ゆうは目を丸くし頭を守る様に両手で庇う。
「じろーちゃん!その撫で方は痛いですゾ!!」
「えっ!?あっ…ごめん?」
「もー、危うく地面にのめり込む所だったよ…」
「そんなにか!?ごめんな」
しゅん…とする佐久間を横目にふふんっとイタズラっぽくゆうは笑い出す。
「うっそだよ!じろーちゃんの反応見たくて…ついね」
「弄りたくなったって訳か…ったく、本当に変わらないな」
ゆうは勝ち誇った顔をしながら、佐久間は呆れた顔でお互いを見つめ合う。
そして、そんな状況が可笑しいのか2人は顔を合わせ笑い出すのであった。
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その後ゆうは佐久間が行っている練習メニューを聞き、自分が持っているイナズマジャパンの選手達の能力と監督が欲しているだろう能力を総合、分析して練習内容の助言をする。
「色々と…ありがとな。早速取り入れてみる」
「いーえ。アジア予選を抜いたら、また必要となる能力は変わると思う。だから…頑張ってね、待ってるから」
「帝国イレブンの皆も力を貸してくれてるんだ、それにお前もな。絶対に追いついてみせる」
佐久間はニカっと笑顔を見せる。
その表情は闘志に燃え、真っ直ぐに未来を見据えていた。
その様子を見てゆうは安心と一抹の寂しさを覚えた。
どんどん精神的に成長していく佐久間。自分はずっと過去に囚われてる。
嬉しい事なのに、喜べない自分がいる。置いていかれてる、そんな気持ちになっているのだ。
ゆうはそんな気持ちを押し込め蓋をし、歪な笑顔を作る。
「じゃあ、私帰るね!」
佐久間は違和感を覚えたが、気のせいだろうと思い直し見送るのであった。
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