エイリア学園/真帝国編
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ゆうside
私は影山総帥がこの部屋に戻ってくるのを待ってる。
その間、目の前のモニターに映る映像を眺める。
それは——-鬼道と佐久間達の激しいやり取りであった。
知っていた。全部。
佐久間の鬼道への憧れも憎しみも。
本当は病院に何回も行ってたんだよ、私。
だけど、病室に入ろうとしたら話し声が聞こえて…。
鬼道との会話、源田との会話。そのどこにも、鬼道への憧れ、悔しさ、少しの憎しみ…思いが溢れかえっていた。
私には立ち入ることのできない彼らの関係。
…正直、佐久間がそこまで想う鬼道のこと羨ましく思った。
私には向けられなかった激しい感情、本っ当にズルいよ…鬼道は。
だけど、私は影山総帥に与することで帝国サッカー部の事を…佐久間の事を身体も心も傷つけた。
初めから、羨むことも慰めることも側にいる権利もない。
だけど、だけどっ!!
——佐久間の事を好きだ、側にいたい。
——私が、彼にとっての1番になりたい。
…もう決めたんだ。
私は、全部を手に入れる。
——今の立場も、佐久間の隣も!!!
そう、これは矛盾してる…自分でも分かってる。
だけど、私はこういう風にしか"生きれない"。
だったら、最後の瞬間まで彼らが裏切りに気付くまで、私は演じ続けてみせる。
裏切り者ゆうとして、ただの女子中学生ゆうとして…。
——最低で最悪な嘘つきのヴィランとして生きてやる。
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no side
モニタールームには影山とゆうが対峙している。
「夢見、私に何か用か?…まさか、アイツらに絆されてスパイをしたくないとでも言いたいのか?」
影山は不敵な笑みを浮かべながらゆうを試すように挑発的に話す。
だが、ゆうはその様子に怯まず答える。
「いいえ、総帥。私の決意は変わってません。このまま円堂守や雷門中関連の事はお伝えします。」
その言葉に影山は眉をひそめる。
「それなら、ここに居ないで早く雷門イレブンの所へ戻れ。」
ゆうはその言葉を遮る様に即座に言葉を出す。
これは、彼女の挑戦だ。
「…RHプログラム。こちらのプロジェクトに総帥は関与してますよね?」
「何っ。」
「総帥は少年サッカーだけではなく大人、女子サッカー…全てのサッカーに復讐をする為に、私の能力を評価して手元に置いてますよね?」
影山は態度は冷静だが、その言葉を聞き更に眉をひそめる。
ゆうは表情を無くし、そのまま話し続ける。
「…総帥には、私の居場所になってくれた恩があります。誰にも言いません。」
そして、ゆうは胸に手を当て深呼吸をし、意を決して真っ直ぐ影山を見つめる。
「これは、交渉です。この身がどうなろうとも構いません。
——ただ、この試合の全てを私の意思で動いても良いですか?」
「ほう…"私の意思とは"?」
「総帥の思惑関係なく、私のやりたい事をやらせて下さい。」
そう言い切って、彼女は深く頭を下げる。
「分かった。好きにするが良い。ただ、"この身がどうなろうと構わない"と言ったな。…いつか、大役を務めてもらう。」
影山はククッと嗤い、不敵な笑みを浮かべた。
「さぁ、これで私に言い残した事がないなら奴等の元へ行ってこい。」
ゆうはその言葉を背に部屋を後にする。
そして、影山は「どんなショーを見せてくれるのか…夢見ゆう、楽しみにしてるぞ。」と呟いた。
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ゆうは彼らの元へ行く。
——いいや、佐久間次郎の元へ。
足取りがどんどん速くなる、息を切らし全速力で走る。
ただただ、心の赴くままに彼の元へ向かっていった。