エイリア学園/真帝国編
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ゆうside
漫遊寺中に到着し、イプシロンと一緒に戦おうと伝えたが心と体を鍛えるためにサッカーをしているので戦うつもりはないと断られてしまった。
イプシロンとの戦いに備えて、雷門イレブンはこの京都で特訓することになった。
夜、テントで寝ているとガサっと物音がした。
薄目を開けて後ろ姿を見ると音無春奈が外に出て行った。
恐らく、木暮夕弥の事が気になってるのか…?
帰ってくるのが遅いので、気になり自分も起き上がり音無の元へ行ってみる。
イナズマキャラバンの先頭の方に体育座りする音無とそこに居合わせた鬼道がいた。
何かを話している。その内容は影山総帥に報告するだけの価値があるかもしれないので、跡をつけることにした。
彼等は楽しそうに散策をしている。
音無は無邪気に笑い、そんな音無を鬼道は優しい顔で見つめている。
…仲の良い兄妹だ。
途中の岩のところに音無が腰を下ろして、鬼道に自身の複雑な気持ちを伝える。
鬼道、音無兄妹は両親を飛行機の事故で亡くしてる。そして、木暮は母親に捨てたれた過去がある。
そんな木暮と自分の過去を重ねて、鬼道が居なかったら木暮みたいになってたかもしれないと言う。
鬼道は、それを否定し音無は1人で雷門で頑張って来れた、強い人間だと伝える。
本当に仲の良い兄妹だ。
彼等はお互いに見返りもなく必要とし合い、思い合い、大切にし合える家族だ。
私には持ち得なかった家族の絆が羨ましく思える。
彼等を見ていると何もかも違う事を突きつけられる、違いすぎて眩しい。
これ以上見ていたら、自分が惨めに思えてくる。
私がテントに戻ろうとした時、いつの間にか解散していたのか鬼道から声をかけられる。
「誰だ!」
「ひゃい!」
予想外である呼び掛けとその強い声にびっくりし変な声がでる。
鬼道は一瞬びっくりした表情をし、呆れた声で話す。
「何だ、夢見か。こんな所で何をしてるんだ。」
「いやー、トイレに行こうと思ったら、きどー君達の話し声がうっかり聞こえまして…。」
「…趣味が悪いぞ。」
ゴーグル越しだが、その眼光は鋭い気がする。
「うぅ。ごめんなさい…。」
「まあ、いい。お前も心配して跡をつけてきたんだろ。」
「へっ?」
「夕方、様子のおかしかった春奈のこと夢見はフォローしてただろ。」
「!そうそう、心配だったんですぞ!けど、何だか解決してほっとしたよ。」
…そう言うことにしておこう。
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no side
一頻り話した後、鬼道とゆうはキャラバンの方へ帰っていく。
鬼道は前を歩き、ゆうはその後ろを歩く。
無言の時間が流れる。
ゆうは気まずそうに鬼道の後頭部を見つめていたら、鬼道が振り返り声をかける。
「なあ、少し話していかないか?」
その声は少し緊張がはらんだ声色だった。
ゆうはびっくりしたのか目を丸くし、間が開く。
そのまま鬼道はゆうに話しかける。
「…眠いのなら、このまま帰るか。」
「ううん、大丈夫。私もきどー君の事を知りたいし。」
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鬼道とゆうは近くにあった橋の上で小さい川を眺める。
「こうして夢見と話すのも初めてだな。」
「改まると何だか気恥ずかしいよね。」
彼女は耳元の髪の毛を弄りながら、たははっと恥ずかしそうに笑う。
その仕草に鬼道は目を奪われそうになったが、ゆうから目を逸らし話しを続ける。
「単刀直入に聞く。…何か悩みでもあるのか?」
「悩み?いきなりどーしたん?」
ゆうはキョトンと、とぼけるように答える。
「いや、春奈が最近浮かない顔してると、心配してたから俺も気になってな。」
「あちゃー、そんな顔してたかな?春奈殿は探偵になれそうだぜ。」
ゆうは、茶化しながら話をはぐらかそうとする。
鬼道はそんな彼女の茶化しを無視して、真剣な顔で自分の意見をぶつける。
「俺も気付いてたんだ。帝国での出来事…佐久間の事、後悔してるのか?」
鬼道にとってこの事を聞くのは自傷行為に等しい。自分の淡い思いにトドメを刺すことになるのだ。
だが知りたい、本心に触れたいと言う思いで聞いてしまった。
ゆうは目を見開いた。
彼女は譫言のように「何で…。」と呟く。
鬼道は苦虫を噛んだように、眉間に皺を寄せて答える。
「…分かるさ。俺だって、帝国イレブンの一員だ。お前らの仲の良さは知ってる。」
そして、続けて話す。
「好きなんだろ、佐久間の事。」
その言葉にゆうはドキリっとした。手に背中に冷や汗が止まらない。
鬼道はゆうを見つめる。その表情はどこか儚げで、悲しそうに。
ゆうは、俯き憂いを帯びた瞳で答える。
「…何が正解で、どうしたら良かったか、分からなかったの。」
「俺も影山について行ってた事後悔している。アイツらのこと、助けられなかったことも。夢見と同じだ。」
否定も肯定もしない。彼女はこれ以上確信的なことは言わなかった。
鬼道はゆうの震える背中をさすり、落ち着くまで隣にいた。