デジモンアドベンチャー 光子郎 ヒカリ
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シェルモンのいた浜辺から離れた崖で太一がアグモンに話かけた。
「アグモン」
「何?太一」
「お前何でまたグレイモンから、アグモンに戻っちゃったんだよ」
「それは……」
「それは?」
「ボクにもよく分かんないや」
「えー、あわわ」
その時、デジモンの声が聞こえて岩を砕いて、デジモンが出てきた。
「なんだ、あれは」
「モノクロモンや、でも大人しいデジモンやさかい、心配せんでもええやろ」
「そんな事言ったって、こっちに向かってくるぞ」
「もう1匹居る」
丈の言う通り子ども達の後ろに居た。
「まずい、挟み撃ちにされた……」
「皆逃げろー」
「「「うわー」」」
モノクロモン達から逃げて子ども達は岩陰に隠れた。
モノクロモン達は戦い始めた。
「あいつら仲間同士で戦ってる」
「なぜだ」
「縄張り争いでっしゃろな」
「今のうちに行きましょ、行きましょ」
子ども達はその間に別の方向に逃げる事にした。
子ども達は途中から歩いていると、ミミが疲れたと言った。
「もう少し頑張れよ、ミミ」
「足が太くなっちゃう」
「太い方がいいんだよミミ、その方が支えるにも土を蹴るにも」
「あなたと一緒にしないで」
「そうよ! 足って言うのは根っこみたいな方がステキなの!」
「それもヤダ……」
アグモンとパルモンの言い分を否定するミミ。
「それにしても、奇妙な色の夕焼けですね」
「そろそろ日が暮れるみたいね」
「不思議な色」
「どうします? 暗くなってから進むと危険ですよ」
「におう、においまっせ、真水のにおいや、あー飲み水確保や。湖、湖でっせ、あそこでキャンプしまへんか」
テントモンが急に飛んで上の方に行って、湖を見つけたらしい。
「あたし賛成、もうこれ以上歩けない」
「オレも今日は、ここまでにした方がいいと思う」
「皆疲れて腹も減ってきたしな」
「よし今夜はあそこでキャンプだ」
子ども達は湖の方まで歩いていった。
「わー、大きな湖」
「素敵な所」
「ここならキャンプに最適ね」
「ねえ、キャンプってつまり野宿って事?」
「ま、そうなるな」
その時、電子音みたいなのが鳴って、見てみるとそこには路面電車があった。
「ライトがついた」
「路面電車だ」
「どうしてこんな所に」
「すっごーい、ね、お姉ちゃん」
「そうね」
「ねえ……誰か中に居るんじゃないの」
「行ってみようぜ」
子ども達は路面電車のある所に行き中に入った。
「誰も居ない」
「本当」
「まだ新しいですね……」
「確かに……やけに綺麗かも……」
「ちゃんとクッションきいてる」
ミミ以外はこの路面電車に疑問を持った。
「しっかし、分かんねぇな、この間の海辺の電話といいどうなってんだ」
「まさか、突然動き出すとか」
「そんな事ないだろ、線路なんてないんだから」
「この中なら寝れそうね」
「その前にそろそろ飯にしまへんか」
子ども達は手分けしてご飯の準備をしている。
「空さん、木はこれくらいでいい?」
「ええ、もう十分よ流紀ちゃんありがとう」
「よし、夕食のしたくといくか」
「でもどうやって火をおこすの?」
「任せといて」
アグモンはベビーフレイムで火をおこした。
「アグモン凄いじゃん!」
光子郎とタケル、雷也が魚を持ってきた。
「いっぱい釣れましたよ」
「でかしたぞ光子郎」
「よくやったなタケル」
「雷也、頑張ったじゃない」
「えへへ」
暫くしたら、子ども達はお魚を食べ始めた。
「あふー」
「眠いの? パタモン」
「ふぁー」
「クダモンも眠いの?」
「あぁ」
デジモン達は地べたに寝そべった。
「あーあ、そろそろ寝ようぜ」
「交代で見張りをした方がよくないですか?」
「そうだな、順番を決めよう」
子ども達は見張りの順番を決めている様だ、順番は太一、ヤマト、光子郎、丈の順に決まった。
流紀達は太一とアグモンを除いて路面電車の中に入った。
「何時もなら、ベッドで寝れるのに」
「寝れる所が見つかっただけでもラッキーだと思わなくちゃ」
「おやすみなさい」
「おやすみ」
子ども達は寝始めた。
「一体どうしたの」
「何!?」
「お姉ちゃん!」
「地震だわ」
「やっぱり、電車が動き出したんだ」
「モンスターが出たんだ」
「シードラモンや」
外に出てみると、確かにデジモンが居た。
島が動いて湖の真ん中辺りまで行って止まった。
「わー、奴が怒ってる」
シードラモンに押されてまた流されたが止まった。
「はー、やっと止まった」
「でも、これじゃどこにも逃げられませんよ」
「うわ、襲ってくるぞ」
アグモン達は技を出してシードラモンに攻撃しだしたがあまり効かない。
「アグモン進化だ」
「さっきからやろうとしてるんだけど、出来ないんだ」
「なんでだよ」
「だからボクにも分からないってば」
「肝心な時に役にたたない奴だな」
「おーい、タケル!」
「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」
1人岸に居たヤマトが泳いで子ども達の方に来た。
その時タケルは地震で湖に落ちてしまうが、ゴマモンに助けられる。
「いいぞゴマモン」
「ヤマト、早く」
「ヤマト、シードラモンや」
「ゴマモン頼むぞ」
ヤマトはタケルをゴマモンに頼み、自分からシードラモンに向かって行った。
「おい、シードラモンこっちだ!」
ヤマトはその拍子に湖の中に引きずり込まれ、ガブモンは流紀達が居る所に飛ばされた。
「お兄ちゃん! 僕のせいだ、僕を助けようとして、お兄ちゃんは……」
「ヤマト」
「うわぁー、あぁ……」
「まずい、まずいでっせシードラモンは一度掴んだ相手は、息絶えるまで締め付けるんや」
テントモンの言う通り、シードラモンのシッポの先にヤマトが締め付けられていた。
「お兄ちゃん! パタモンお願い、お兄ちゃんを助けて」
「ぼ……ボクの力じゃ、シードラモンには通用しない、ガブモンお前なら……」
「無理です、オレにはそんな力は……ヤマト!」
その時、ガブモンが進化した。
「ガブモン進化ガルルモン!」
ガルルモンはヤマトさんが捕まっているしっぽに攻撃しシードラモンはヤマトさんを離した。
ヤマトさんは島に上がってきた。
「お兄ちゃん大丈夫?」
「オレよりガブモンが」
「ガルルモンの毛皮は、伝説の金属ミスリル並みの強度なんや」
「なんですか、伝説の金属って」
「伝説やさかい、わても見たことないさけ、知りません」
その間もガルルモンとシードラモンの戦いは続いていた。
「あれはシードラモンの必殺技、アイスアローや」
「フォックスファイヤー!」
その一撃でシードラモンは倒れた。
「ガブモン、ありがとう、助けてくれて」
「いや、そんな」
「それにお兄ちゃんも、本当にありがとう」
「べ、別に……」
「でもどうやって岸に戻るんだ」
「おいらに任せて、マーチングフィッシィズ!」
ゴマモンのおかげで子ども達は岸に戻る事が出来た。
「はぁー、疲れた」
「でもどうして今度は、ガブモンだけが進化したんでしょうね」
「もしかすると、ヤマトくんがピンチだったから?」
子ども達は各々の意見を述べた。
「この前、アグモンが進化した時も、オレが危機一髪の時だった」
「彼らが進化するのは、僕達に大きな危機が迫った時ですか?」
「そうよきっと」
「ヌイモンは私が危険に晒されたら助けてくれる?」
「勿論!」
「クダモンは?」
「わたしも勿論助けるよ」
その後、子ども達は疲れて寝てしまった。