デジモンアドベンチャー 光子郎 ヒカリ
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ウォーグレイモンが勇敢に、ピエモンに立ち向かっていき、攻撃を仕掛けるものの当てる事が出来ていなかった。
だがその一発が当たり、ピエモンは岩に激突した、そこから土煙が上がる。
「やったか!?」
「ふははは、選ばれし子どもの力とは、こんな子供騙しなのか?」
土煙の中から傷一つないピエモンが現れる。
「何!?」
「期待が外れたな。もう少し骨があるかと思っていたが」
ピエモンが少しだけ、こちらに歩いてくる。
「ウォーグレイモンの攻撃が全然効かないなんて」
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「大丈夫だ……」
ウォーグレイモンがまた攻撃を仕掛けるも、ピエモンは軽くかわす。
「強い」
「お兄ちゃん!」
「皆、手を出すな!」
「お兄ちゃん、どうして!?」
「ヤマト達を待つんだ! レディデビモンと戦ったばかりなんだから、今はエネルギーを蓄えるんだよ!」
苦戦するウォーグレイモンに対し、ピエモンは不敵に笑っていた。
「トランプソード!」
ピエモンの剣の攻撃をかわすウォーグレイモンだが、自由に動く剣に身体を傷つけられるウォーグレイモン。
「ウォーグレイモンが……」
「いや、見てられない」
「あ……」
流紀とヒカリは目を逸らす。
「光子郎はん、行かせてくんなはれ!」
「ダメだ!」
その時、ウォーグレイモンに向かって、攻撃を仕掛けるピエモン。
その余波が太一を襲う。
「お兄ちゃん!」
「「「太一さん!」」」
「光子郎、来るな……光子郎はヒカリ達を頼む」
また、太一はピエモンの起こす風に飛ばされる。
「太一さん! ヒカリさん達を守る事も大事ですが、このままでは太一さんが……!」
「意固地なお人やなあ」
「いいんだ、意固地でも何でも。ここはオレに任せてくれ、オレが何とかするから!」
太一が起き上がりそう言う。
「そんな、そんなのおかしいですよ! 太一さんは1人で何もかも背負う積もりなんですか!?」
「そうだ、悪いか!」
「そんな……どうして、どうして僕にも戦わせてくれないんだ!」
その時ウォーグレイモンに、ピエモンの攻撃が当たり、ウォーグレイモンが倒れる。
「ウォー、グレイモ……」
太一も名前を呟き倒れる。
「太一さん!」
「さあ、次は誰ですか?」
その時、太一さんを呼ぶ声が聞こえてきた。
その声の主はヤマトさん達の声だった。
「随分遅かったですね。まあ、遅くても早くても結果は同じですけどね」
ヤマトが太一に駆け寄り、太一の身体を起こす。
「やっと来たな、俺はお前が来るのをずっと待ってたんだぜ」
「太一……」
「絶対、……絶対来るって信じてたんだ」
「ありがとう、信じてくれて。でも遅くなってごめん。太一、お前は俺の本当の友達だ! 俺はお前の友情を無駄にはしない」
すると、ヤマトの紋章が光り輝く。
メタルガルルモンがウォーグレイモンに近づくと、ウォーグレイモンの身体の傷がない状態へと戻る。
「これは……」
「なんだと……!」
「ヤマトの友情の紋章が、俺に力を貸してくれてウォーグレイモンを生き返らせてくれたんだ」
「ありがとう、ガルルモン。これでまた戦える」
ガルルモンがガブモンへと一度退化する。
「皆、早く早く!」
光子郎さんが太一さん達を呼ぶ。
「ふ、折角一思いに倒してやろうと思ったのに、これ以上苦しみたいと言うのなら、まあじっくり甚振らせてもらおう」
「口の減らない奴だ」
ピエモンが攻撃を放つ。
その時、ガブモンがメタルガルルモンに進化する。
ウォーグレイモンとメタルガルルモンの息の合った攻撃で、ピエモンの攻撃を防いだ。
「やった! ピエモンの必殺技を破ったぞ!」
「ようやく手応えのある、バトルが出来るといった所ですね」
攻撃の余波を避けながら言うピエモン。