デジモンアドベンチャー 光子郎 ヒカリ
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雷也達はヒカリが眼を覚ますまで側に居ることにした。
空とピヨモン、パタモンは周辺を探索していた。
「あたし……」
「気がついた?」
「よかった!」
「雷也くん、タケルくん、テイルモン、クダモン」
ヒカリが目を覚ました。
「気分はどう?」
「熱は下がってる、気分もだいぶよくなったみたい」
「随分眠っていたけど、それがヒカリの身体にはよかったみたい」
「他の皆は?」
ヒカリのその言葉に雷也達は顔を俯かせる。
「あ!」
「戻ってきた」
「誰か見つけたのかな?」
空達が戻って来た。
「ヒカリちゃんよかった、気がついたのね」
「太一さん達は?」
「この近くには居なかったわ。多分太一と光子郎くん、流紀ちゃんは別の場所に落ちたと思うの……あっ、そうだ、これピヨモンが見つけたのよ。ヒカリちゃんの為に太一達が見つけてくれた風邪薬よきっと」
空はヒカリの手に風邪薬を置く。
「この辺り、迷路みたいになってたの。今度は皆で探せば絶対出会えるわ」
「ねえ、元気出してよ」
「きっと、太一さんも探してると思うからさ」
「うん、あたしも探すの頑張る、お兄ちゃんの妹だもん」
「世界中の街の地下?」
雷也達は駅のホームみたいな所を歩いていた。
「空さんがそう言うんだ」
「だって、上が上だからね」
「ストップ!」
空が雷也達の歩みを止めた。
「静かに、何か聞こえない?」
「聞こえる……」
「ほらね、何かしら?」
「あっちから聞こえてくるみたい」
「行ってみましょ」
雷也達は音がする方に走っていった。
「働け、働け! 働きやがれー! 太陽の光に弱いヌメモン達よ、お前達はムゲンドラモン様が支配するスパイラルマウンテンの巨大都市部の動力源だ、働いて、働いて、死んでいくのだー!」
雷也達はヌメモン達が無理矢理働かされている所に出くわした。
「あいつ、もんざえモン?」
「もんざえモンじゃないよ、ワルもんざえモンだ!」
「「ワルもんざえモン?」」
「ムゲンドラモンの部下になってたのね」
「あいつもメタルエンパイア軍団の1人か……」
雷也達はその光景を見ているしか出来ない。
「どうした? 怠けるなよ」
「ヌメモン可哀想」
そう言うとヒカリの身体が光り出した。
「なんだ、なんだ? 働かんかい! ……あ、お前達!」
「はっ、逃げなきゃ!」
雷也達は逃げ出した。
だが雷也とクダモン、ヒカリとテイルモンは戻って来た。
「テイルモン、あたしの事はいいからヌメモン達を自由にしてあげて、お願い」
「分かった」
そしてテイルモンはヌメモン達を自由になる様にした。
「「うわあ!」」
すると上から空とタケルが降って来た。
そしてワルもんざえモンも来た。
「ヌメモン、お前達こんな所で何してやがる! ……なっ、なんだ、その目は! くそー! ヌメモン達の鎖を切りやがったのは誰だ?」
「それは、あたしです」
「「「ヒカリちゃん!」」」
ヒカリがワルもんざえモンの方へと歩いていく。
「このヤロー!」
その時ヌメモンがワルもんざえモンに立ち向かう。
「ヌメモンに負けるようなワルもんざえモン様じゃねえ! ハッハッハッ、これで終わりだ! ……なっ、なんだこの光は?」
ヒカリの身体がまた光る。
「身体中に力が」
「うん、力が満ち溢れてくる」
「身体が温かい」
テイルモン、ピヨモン、パタモン、クダモンが進化する。
「じょ……上等じゃねえか、てめえ達もやっつけてこき使ってやる!」
「メテオウィング!」
「ヘブンズナックル!」
「ホーリーアロー!」
「真空カマイタチ!」
ワルもんざえモンはこの攻撃を、ドアを閉めて回避しようとするが、攻撃の方が強かった。
「大丈夫? ヌメモン」
「これならすぐ元気になるわ」
「ヒカリちゃんの光が……」
「光があたし達を導く」
「この光の示した方に行けば太一さん達に会えるかもしれない」
「きっとそうだね」
「ええ、ヒカリちゃん、あなたの光に身を任せましょう」
そしてヒカリが歩き出す。
「んー……?」
流紀が目を覚ますと、目の前にヌイモンそして、太一と光子郎が見えた。
「流紀さん、目が覚めたんですね」
「うん、ここは?」
「分からないんです、地下の様な所としか……」
「流紀も目が覚めた事だし、ヒカリ達を探すぞ!」
太一はそう言って歩いて行ってしまった、流紀達もその後を追いかける。
暫くして長い通路を流紀達は歩いていた。
「ヒカリー!ヒカリー!」
太一がヒカリを呼ぶ。
その時アグモンがこける。
「大丈夫? アグモン……」
「アグモン、何してんだ置いてくぞ?」
「流紀、大丈夫だよ、……ごめん、太一……」
「太一さん、アグモン達も疲れてるんです少し休みましょう」
光子郎がそう言うも、太一は聞いていなかった。
「実は僕も疲れているんです」
それでも太一は聞かない。
「太一さん、冷静になってください、あなただって随分疲れてるはずだ」
「ヒカリは病気なんだ!」
「だからその事は分かってますよ!」
光子郎と太一の言い合いが始まった。
すると太一は、光子郎に掴みかかる。
「太一さん! ……あ!」
流紀が太一を止めようとしたら、遠くから誰かが来るのが見えた。
「太一……」
「分かってる、光子郎、喧嘩しながら扉の方へ隠れるんだ、流紀もいいな」
「分かった」
流紀と光子郎が頷く。
「やりましたね!」
「やっちゃわりーかよ!」
「太一さん、光子郎さんやめて!」
流紀達は横にある扉の先へ入った。
そして静かに誰かが来るのを待っていた。
「ムゲンドラモンの仲間でしょうか」
「かもな……」
「どうしよう……」
「流紀」
ヌイモンが流紀を呼ぶので見たら、戦うと目が言っていた。
「アグモン達は疲れてるんだよね、僕に任せて!」
そう言ってヌイモンが通路に出た。
「ヌイモン進化……って、あれ? アンドロモンだ!」
「「「アンドロモン!?」」」
流紀達は扉から出た。
「君達ダト思イマセンデシタ……」
「それは、こっちの台詞だよ」
「アンドロモンはここで何してたんですか?」
「私ハ、ムゲンドラモンニ支配サレタ都市ヲ解放スル為ニ、地下ニ潜ッテ1人デ、レジスタンス活動ヲシテイタ。……ダカラ君達ヲムゲンドラモンノ部下ダト思ッテシマッタ」
アンドロモンの言葉にアグモン達が不満を漏らす。
「俺達、ヒカリって女の子を探してるんだ」
「空さんやタケルくん、雷也くん達も一緒だと思うんですが」
「ソウデシタカ、少々オ待チ下サイ」
「アンドロモン、探してくれるの?」
流紀の言葉に頷くアンドロモン。
「ありがとう!」
アンドロモンは手を上に伸ばす、その手からコードが伸びた。
すると……。
「来ル!」
「ヒカリさんがこちらに来るんですか!?」
その時、地面が揺れた。
「ここに居たか、選ばれし子ども達…」
「「「ムゲンドラモン!」」」
「アンドロモンも一緒か、纏めて始末してやる」
そう言ってムゲンドラモンが、流紀達の方へ向かってくる。
「君達ハ隠レテ居ナサイ」
「「「アンドロモン」」」
アンドロモンが流紀達の前へ出る。
アンドロモンはムゲンドラモンを抑えようとするも、そのままムゲンドラモンに引きずられていく。
流紀達もその後を追っていく。
すると天井が崩落し、そこからゆっくりとヒカリ達が降りてきていた。
「ヒカリ!」
「空さん、タケルくん!」
「雷也!」
流紀達はヒカリ達の所へ駆け寄った。
「ねえ、ムゲンドラモンに一体何があったの?」
「アンドロモンが僕らを庇って戦っているんです。彼はこの地下でレジスタンス活動をしていたそうです」
流紀はムゲンドラモンがいる方に目を向けると、バードラモン達も加勢している所だった。
「ヌイモン」
「うん!」
ヌイモンはフェアリーモンに進化し、皆の加勢に入るも……。
「歯ごたえのない奴らだ、次はお前達の番だ」
ムゲンドラモンがそう言うと、子ども達は目を背けるも、ヒカリだけスタスタとムゲンドラモンに近づいていく。
すると、ヌメモン達がムゲンドラモンの体中に纏わり付くが、ムゲンドラモンの一振りで、ヌメモン達は一気に消えてしまった。
「ヌメモーン!」
ヒカリはそう叫ぶと、その場に倒れるが太一がヒカリの下へといった。
その時アグモンがウォーグレイモンに進化した。
ウォーグレイモンが走り出しムゲンドラモンに斬りかかる、そしてコロモンに退化した。
「これで終わりだ」
「それはどうかな、僕には太一やヒカリ、皆がついてるんだ」
コロモンがそう言うと、ムゲンドラモンの身体に亀裂が走り、そして消えていった。
「都市ノ支配者、ムゲンドラモンガ消エタカラ、コノ都市ノ崩壊ガ始マッタンダ」
「この辺りもそろそろ危険です、脱出しましょう」
流紀と雷也はフェアリーモンに抱えられた。
都市の部分が消えていくのを、フェアリーモンの腕の中から見ていた。
「お兄ちゃん、地面に下りたらヌメモン達のお墓作ってもいい?」
「ああ……」
「あたし達も、手伝う」
空の言葉に子ども達は頷いた。