デジモンアドベンチャー 光子郎 ヒカリ
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私達は今、サバンナの中にあるコンクリートで出来た道の上を歩いている。
「雷也、大丈夫かい?」
「ダメだけど、頑張る。それより……ヒカリちゃんが……」
雷也は隣を歩くヒカリを見る。
すると倒れそうになり雷也が受け止めた。
「太一さん! ヒカリちゃんが!」
「ヒカリがどうした!?」
雷也が太一に声をかけると、前を歩いていた太一達が振り向く。
「ヒカリ!」
「あそこにベンチがあるわ! そこに行きましょう!」
空が指差した方には、屋根のあるバス停みたいなのがあった、子ども達は急いでそこまで行った。
「きっと、風邪がぶり返したのね。夏風邪はしつこいって言うから……」
「ヒカリ、大丈夫?」
「うん……」
「なんでこんなになるまで黙ってたんだよ、随分前から具合悪かったんだろ?」
「だって、早くしないと地球が……」
ヒカリはそう言うと咳き込んだ。
「あ! そういえば! 僕、ヒカリちゃんが風邪またひいちゃいけないと思って、風邪薬と水筒持ってきてた!」
「でかしたぞ、雷也!」
雷也はリュックから風邪薬の箱と水筒を出した、そして箱の中を覗いたら……。
「……え、うそ」
「どうした?」
「入ってない、……ごめん、僕があの時ちゃんと見ておけば!」
「仕方ないさ……水だけでも飲ませてやってくれるか?」
「うん」
雷也はヒカリの頭を少し上げて、水筒を口に持っていく。
「……もういいよ、ありがとう雷也くん」
「うん」
太一と光子郎は少し離れて行った。
その時、テントモンが周りを見てくるといい飛んでいった。
少しするとテントモンが戻ってきた。
「光子郎はーん! 見つけましたで!」
その声に流紀と雷也、タケル、空も振り返る。
子ども達はガブテリモンに乗って移動していった。
「ほら、あそこですわ」
サバンナが終わりそこには街があった。
「アメリカだ!」
「あ、イタリアだ」
「あれ、今度は凱旋門! フランスです」
「でも、人っ子一人居ない、変な感じだわ」
「デジモンもいないし……」
その時、太一が大声をだす。
「おい! どっか、休める様な所はないのかよ!」
子ども達はその声に、周りを見渡す。
「あそこがいいんじゃないですか!?」
光子郎が指差した方を見ると大きい家があった。
その家の庭にガブテリモンが降りる。
子ども達はガブテリモンから降りて、安全を確認した後、家の中へ入って行った。
流紀と空でベッドに寝るヒカリを見ている。
すると太一が入って来たが、首を横に振った、風邪薬がなかったらしい。
「そう……」
「外に探しに行ってくる、ヒカリの様子は?」
「さっき寝たところ、汗かいて熱が下がればいんだけど……」
「そうだな、じゃ、悪いけどヒカリの事頼むな」
「うん、気をつけてね、太一」
雷也は太一を申し訳なさそうに見る。
「太一さん、僕がちゃんと確認して持ってきていれば……」
「雷也のせいじゃないよ、ヒカリの事頼むな?」
「……それは任せて!」
太一が雷也の頭をグシャグシャに撫でた、雷也は笑顔になった。
「太一さん、僕も一緒に風邪薬探しに行くよ」
「いや、タケルは残っててくれ、いつダークマスターズに襲われるか分からないからな」
「分かった、必ず皆を守るよ」
「任せといて!」
「男の子だもんな」
太一と光子郎が部屋から出て行った。
暫く私達は何事もなかったが、外を見ていたタケルくんが突然叫んだ。
「外にデジモンがいっぱい居る! 建物を破壊してるみたい! 僕達も逃げよう!」
「なんですって!?」
「大変だ!」
「急いで逃げなくちゃ!」
空は寝てるヒカリをおんぶした、それを見た子ども達は走って家の外にでて、近くの茂みへ身を隠した。
「ヒカリー!」
太一の声が聞こえてきたと思ったら、ミサイルが太一達目掛けて来ていた。
「パタモン!」
「うん!」
パタモンがエンジェモンに進化して、ミサイルに向かって攻撃する。
「太一さん、大丈夫!?」
「タケル、雷也! ……ヒカリ!」
「皆無事だったんですね!」
子ども達は一箇所に集まった。
「爆撃が始まった時、直ぐに避難したの」
「太一さん、僕皆を守ったよ!」
「偉いぞ、タケル!」
その時、子ども達の前に地面からムゲンドラモンが姿を現した。
流紀は太一と光子郎と同じ所からビルに入った。
雷也は空とタケル、ヒカリと同じ所からビルに入った。
「これで終わりだ、選ばれし子ども達!」
ムゲンドラモンの攻撃が来て地面が割れた、子ども達は暗闇へと落ちていった。