デジモンアドベンチャー 光子郎 ヒカリ
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子ども達は無事お台場につき、自分達の家へと帰って行った。
流紀と雷也は家の前まで行って、玄関の扉を開ける。
「「ただいまー……」」
家の奥から、懐かしい母親の雫の足音がした。
「え、流紀、雷也? キャンプはどうしたの?」
「えっと、雪で中止になったの」
「そう……ところで、その腕の中に居るのと首に居るのは何?」
雫は流紀の腕の中と雷也の首をみた。
「デジモンって言う生き物よ」
「お、お姉ちゃん⁉︎」
「きっと大丈夫よ!」
「デジモンって言うのね?」
「うん! こっちがヌイモンであっちがクダモン!」
「そう、もっと話きかせてくれる?父さーん、流紀達がデジモン? 連れて帰ってきたわー」
流紀達はリビングに行く。
「流紀、もう動いていい?」
「うん! いいよ」
「クダモンもいいよ」
「ふー、疲れよ」
ヌイモンとクダモンは腕の中から出た。
「ふふ、お疲れ様」
「流紀達、ご飯食べるだろ?」
「「食べる!」」
流紀達はテーブルにつき、久々の雫の手料理を食べた。
流紀と雷也は雫のご飯を食べつつ、デジタルワールドでの事を話していた。
「それで10人目を探す為に、こっちに戻ってきたんだな?」
「うん!」
「それなら気をつけていくのよ!」
「「はーい!」」
その後ご飯を食べ終え、流紀達は久しぶりにお風呂にはいり、ベッドに入った。
「おやすみ、ヌイモン」
「おやすみ、流紀」
「おやすみ、クダモン」
「おやすみ、雷也」
流紀と雷也は疲れていて、その夜に何かあったとも知らずぐっすり眠った。
次の日、流紀に太一から連絡があり、芝浦の辺りで10人目が居たらしいと言って、その辺りを探す事になった。
流紀はヌイモンを抱っこした。
雷也はクダモンを首に巻いた。
2人は急いで公園に向かった。
「「おはよう!」」
「流紀 、雷也、来たか」
子ども達はあまり人目のない、日陰の所に輪になって座った。
「なんか、凄い騒ぎになってるわね」
「テレビでも朝から、このニュースばっかりだからな」
「でも変なんだよな、前にオレとアグモンがこっちに帰って来た時も、デジモンは現れたでもそれは、俺とヒカリにしか見えなかった、それが今度は沢山の人に目撃されて、これだけのニュースになってる」
子ども達はそれを聞いて、驚いた。
「ヴァンデモンのゲートを通って来たからでしょうか?」
「おそらくな、もしあのゲートを通って沢山のデジモン達が、この世界に押し寄せてきたら……」
「大変だね」
「十分ありえる話です」
「だからそうさせない為にも、一刻も早く10人目の子どもを見つけ出して、デジモン世界を救うんだ」
決意を新たにした、子ども達の所に気が抜ける丈の声が聞こえた。
「いやー、なかなか昔の名簿がみつからなくて」
「緊張感のねえやつ」
「10人目は僕達と同じ様に4年前に、光が丘で起こったデジモン事件を目撃しているはずです。さらに肝心なのが、夕べ芝浦付近に居たという事です」
「じゃあ今は芝浦に住んでるの?」
「オレ達みたいに引越したのかもしれない」
「ですから今日は手分けして、芝浦付近を捜してみようと思うんです」
子ども達はその言葉に頷いた。
「で、これはどうするの? 名簿」
「そうね、名簿持ってきたけど……一体何に使うの?」
「その中に10人目が居る可能性が高いんです、電話して夕べ芝浦に居た人が居ないか確認してください」
「僕は明日っから、夏期講習なんだ電話の方はちゃんとやっておくから、芝浦まで行くのは遠慮させてくれ」
丈の言葉に子ども達は不満を漏らす。
「仕方ないだろ、受験生なんだから」
「じゃあ、あたしの分もついでにやっといて、若葉幼稚園の名簿」
ミミが丈に名簿を渡した。
「それはいい考えだな、第四小学校の名簿だ、頼んだぜ」
「こういう事は1人が集中的にやった方がいいかもしれませんね」
「それもそうね、よろしく丈さん!」
皆丈に名簿を渡していった。
「流紀ちゃん行くわよー」
「うん!」
子ども達は電車で芝浦へ向かった。
子ども達はそれぞれ、受け持ち地区を持ち、流紀は空とミミと探す事になった。
「苦しい! ピヨモンあんた飛べば?」
「パルモン太ったんじゃない?」
「まぁ、失礼ね!」
「2人とも喧嘩なんかしないの! レディがはしたないでしょ?」
「そうよ、ヌイモンみたいに大人しくしてて」
流紀達は公園に居た。
「せっかく帰って来たのに、なんでこんな事しなきゃ、いけないのよ。空さん、流紀ちゃんちょっと休みましょうよ」
「また?」
「しょうがないわね」
流紀達は木陰になってるベンチに座った。
「空さん、流紀ちゃんもっと人が集まりそうな所に行ってみません?」
「人が集まりそうな所?」
「どこ?」
「ええ、あそこ!」
ミミは東京タワーを指差した。
流紀達は東京タワーに登った。
「ははははっ、わあ、涼しいー。やっぱり冷房のある所がいいわ」
「そんな事だろうと思ったわ」
「うんうん」
流紀達はガラス張りの方へ行く。
「ミミ、ちょっと暑くない?」
「そうね、この辺りあんまり冷房きいてないのかな」
冷房がきいてる方へと行く流紀達。
だが冷房が止まった。
「ん? 冷房が壊れちゃったのかしら?」
「そうかも……」
「うわ、なんで真夏にコートなんか着てられるのよ、見てるだけで暑くなる!」
ミミがコートを着た大男に聞こえる様に話す。
「ちょっ、ミミさん⁉︎」
「ちょ……ちょっとミミちゃん聞こえるわよ」
「だってホントだもん」
「ほら、聞こえちゃった」
その時、コートを着た大男から青白い炎が出てきた。
「「「きゃあー!」」」
「デスメラモンだ!」
一方雷也は太一と光子郎と一緒だった。
「んー、なんかまた急に暑くなったみたい」
「かないまへんわ」
「暑い……」
「東京タワーが曲がって見えますよ」
「んなバカな……ホントだデジモンだ!」
太一が単眼鏡で東京タワーを見たら、デジモンが居た。
「メテオウィング!」
「チクチクバンバン!」
「ライトボール!」
3体がかりでもデスメラモンには敵わない。
「あれはデスメラモン、完全体です」
「ヘビーメタルファイアー!」
デスメラモンの攻撃で東京タワーが倒れそうになる。
「ガブテリモン支えて!」
「皆纏めて燃やしてやるー!」
「そうは、させるか!」
アグモンがグレイモンに進化して攻撃したら、デスメラモンは大きくなってしまった。
「メガフレイムを吸収して大きくなっちまったぜ」
「相手は完全体です。成熟期のグレイモンでは、歯が立ちません」
その時グレイモンがメタルグレイモンに進化した。
「捕まえたぞ」
「捕まったのはどっちかな」
メタルグレイモンはデスメラモンを空高く放り投げ攻撃したらデスメラモンは消えた。
子ども達は暗くなってきたので、家に帰る事にした。