デジモンアドベンチャー 光子郎 ヒカリ
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「光が丘に居ないなら、急いで他を探そうぜ、グズグズしてるとヴァンデモンの奴らに先をこされちまうよ」
「でも、ちょっとどこかに遊びに行ってるだけかもしれないじゃない?」
「いえ、それはないと思います、ボク達のもう1つの共通点……」
ミミの言ったことに、光子郎が否定した。
「光が丘から引っ越した?」
「ええ、それが偶然でないなら、やはり10人目も引っ越したと考えるべきです」
「じゃあ10人目もお台場に?」
「その可能性は高いでしょうね」
「あたしお家に帰りたい!」
「よし、とにかくお台場に帰ろう」
子ども達はお台場まで行くのに、電車にのる為切符を買っていた。
「ちょっと待ってください、1番早いのは・・・ここから都営12号線で中野坂上まで行って、そこから丸の内線と銀座線を乗り継いで新橋に出て、ゆりかもめでお台場に行くルートですね」
「じゃ、取りあえず中野坂上までだな」
流紀と雷也も切符を買う為に、機械の前に来た。
「私も買わないと」
「お姉ちゃん、僕のも買って」
「なあ流紀。それ何?」
腕の中に居るヌイモンが、流紀の手の中にある物を見て、不思議そうにしていた。
「切符だよ」
「へー切符って言うのか」
「あ、そう言えばもう喋ったり、動いちゃダメだからね?」
「うん、静かにしてる」
「あ、雷也切符だよ」
「ありがとう、お姉ちゃん!」
子ども達は地下鉄にのる為移動した。
子ども達は電車の中に入り、流紀と雷也はタケルと光子郎の間に座った。
その時赤ちゃんを抱っこした、女の人が空の方にきた。
「あばばばばー、もういい子だから泣かないで」
「あの……どうぞ」
空は女の人に、席を譲った。
「あっあらごめんなさいいい子ね、いい子だから泣かないの」
泣いていた赤ちゃんはピョコモンの触手みたいなとこを触って、泣くのが収まった。
赤ちゃんは女の人に止められても尚、力いっぱい引っ張った。
子ども達は心配そうにそれを、ただ見て居る事しか出来なかった。
その時……。
「ううっ、いたーい! 引っ張らないでーっ!」
赤ちゃんはその声に手を放した。
「喋った! あのぬいぐるみ喋った!」
「痛かったの? そりゃ可哀想だったねーよしよし、でもね赤ちゃんはピョコモンが大好きなんだよ」
「ほんと?」
「ほんとだよ、だから許してあげようね!」
「うん、大声だしてごめんね」
空は腹話術にみせる様にした。
「あはっ、あれは腹話術って言って、ホントはあのお姉ちゃんが喋ってるんだよ、面白いだろ」
私達は周りの声に安堵した。
「ほしい! パパ僕もあのぬいぐるみ欲しい、ねえ買って買ってパパねえー!」
「あのお嬢ちゃん、悪いんだけどそれどこで売ってたのかな?」
子ども達はハラハラしながら聞いていた。
「ね……練馬のダイコンデパート!」
「あっそう、ありがとう!」
その時乗っていた人達が、練馬で降りて行った。
その後子ども達は、ため息をついた。
「疲れたー」
「ホッとしたら、眠くなってきちゃった」
「私も……」
「僕も……」
子ども達はウトウトし始めた。
「ねえ僕達何処で降りるんだっけ?」
「たしか……」
「中野坂上です」
子ども達は寝てしまった。
子ども達が起きた時には、新宿についていた。
「えーっ、パタモン起きてたの? なんで起こしてくれなかったの?」
「だって喋っちゃダメだって言ったじゃない!」
子ども達はため息をついた。
「中野坂上まで戻る?」
「いえ、確か新宿からでも丸の内線に乗り換え出来るはずです」
子ども達は移動を始めた。
「流紀ーぼくお腹空いた」
「しー、私もお腹空いてるけど我慢してるんだからね」
「雷也、わたしもお腹が空いてしまったよ……」
「あたし、ハンバーガー食べたい」
ミミの言葉に子ども達は立ち止った。
「ハンバーガーか……」
「なんか、ずいぶん食べてない気がするな」
流紀達は、丈と光子郎以外でハンバーガーを食べる為、近くのハンバーガー店に行った。
「ハンバーガー2つとポテト1つと、オレンジジュースください」
「僕も同じの!」
「はいかしこまりました……どうぞ」
「ありがとうございます、太一さんの所に急がないと……。行くわよ雷也」
「お姉ちゃん待って!」
流紀と雷也は太一達が居る席まで急いだ。
「買えたか、流紀、雷也」
「うん」
子ども達は開いている席に座った。
「くー、うめえ!」
「おいしー!」
「この味忘れてた!」
「なつかしー!」
「んー、これこれ!」
子ども達は思い思いに食べ始めた。
「あ、丈さんと光子郎さんだ!」
「おう! お前達もなんか食えよ、うめえぞ」
「き、君達もしかして電車賃で……?」
「うん、全部使っちゃった!」
丈はその言葉に、ゴマモンを落とす。
「ごめん、どうしてもハンバーガーの誘惑に勝てなかったのよ」
「き……君達は、一体何を考えてるんだー!」
その時丈のお腹の音がなる。
丈は怒りながらも、ハンバーガーを買いに行った。
「これからどうやって行くの?」
「そうだね、もうお金なくて電車のれないもんね」
「へへへっ、そのことならオレに任せろって、ちゃーんと考えてあるさ」
「ホントか?」
子ども達はその後丈達も交えながら、ハンバーガーを食べ終えた。
その後、子ども達はでて、道路の脇へ来た。
「おーい、誰か乗せてくれ! ヘイヘイヘーイカモーン! 乗せろ! うわっ危ねえだろバカヤロー!」
「どっちがだよ」
「だったら、お前らやってみろよ!」
太一さんにそう言われた、丈さんと光子郎さんは前に出た。
「「イ……イエーイ……せーのイエイ、イエイ、イエーイ!」」
その時タクシーが止まった。
乗れないので見送った。
次はヤマトさんがやる番になった。
そしたら……。
「ハァーイ、いらっしゃい坊や」
だが断ってしまった。
「なんで断っちゃうんだよ?」
「あんな車じゃ全員乗れないだろ!」
次は空とミミ流紀の番だ。
「「「お台場に連れてって!」」」
流紀達はダンボールに”お台場に連れてって”と書いた物を持ちながら前に出た。
そしたら一台止まった。
流紀達が話をして、乗れる事になった。
男の人が運転する車に乗っていた。
流紀は空とタケルの間に座っている。
雷也は太一と光子郎の間に座ってる。
「後ろの席の僕達! おめーら空ちゃんとミミちゃん、流紀ちゃんのオマケなんだからな、わかってんだろうな!」
「「「はーい、僕達オマケでーす」」」
「オマケは静かにしてんだぞ、じゃねえと高速だろうが、どこだろうがほっぽり出すかんな」
「「「はーい、静かにしてまーす」」」
「飴舐める? ミミちゃん、空ちゃん、流紀ちゃんも」
ヌイモンが飴を欲しがったのであげる流紀。
暫く静かに乗っていると、男の人が音楽のボリュームを上げた。
子ども達はその大音量に耳を塞いでいた。
その時ラジオの警報がなった。
《番組の途中ですがここでニュースをお伝えします、先ほど練馬区光が丘団地で爆発事故があったもようです、そのための影響か一時光が丘方面は、電話、無線、光ケーブル、など一切の通信手段が不通となっていました、現在現地からの情報を収集しており、何か分かり次第追ってお伝えいたします、なお未確認情報ですが事故現場で、象と大きな鳥が目撃されたと言う複数の証拠を得ており、現在事実関係の確認を急いでおります》
「あっぶねーな象だってよ、動物園から逃げ出したんだ」
《今回の事故との関連も取りだたせれております》
その時オナラの音と共に、何かの匂いもした。
男の人はすぐ車を止め、子ども達は外に出た。
「俺の愛車にクソしやがったのは誰だー!」
「あたし! あたしがしたの! ごめんなさーいすぐに綺麗にするから!」
「嘘だー! 空ちゃんがそんな事するはずないだろーっ、後ろに居たのは……お前か? 大人しそう顔しやがってこのやろ……」
「やめてください」
男の人は丈に掴みかかりそれを、光子郎が止め様とした。
「うるせっ!」
だが光子郎を投げ飛ばし、バランスを崩した光子郎は工事中だった橋から落ちてしまった。
「光子郎!」
その時モチモンがテントモンに進化し、光子郎さんをキャッチした。
だがその後、大きなイカのデジモンが現れる。
「あれはゲソモンや!」
男の人はイカの化け物と言って逃げ出した。
「海のデジモンはおいらに任せて!」
そう言ってゴマモンは橋から下りて、ゲソモンのいる所に落ちてイッカクモンに進化した。
イッカクモンはゲソモンと闘っている。
その間に段々と橋の上に人が集まってきている。
イッカクモンがゲソモンに飛び掛り倒し、その水飛沫に紛れ子ども達はイッカクモンの背に乗りお台場に行こうとしている。
「なんか大騒ぎになっちまったな」
「しょうがねえだろ、ま、なんとかなるさ!」
「お台場に向けて出発!」
夕焼けに照らされながら、子ども達は向かった。