デジモンアドベンチャー 光子郎 ヒカリ
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子ども達は太一とアグモンが居なくなってから、約一月半も探していた。
子ども達は色々話あっていた。
雷也とタケルは話に加わらなかった。
夜になり子ども達は寝る事にした。
流紀と空はその間に居なくなってしまった。
その次に光子郎、丈、ミミ、そして雷也。
「お姉ちゃん、居ないね」
「太一達を探しているからね。そう簡単には見つからないさ」
雷也は森みたいな所を歩いていた。
その時、空から蝙蝠みたいなデジモンが来た。
「ピコデビモンだ」
「ピコデビモン?」
「あ、君達もしかしてデビモンをやっつけてくれた?」
「うん」
雷也は警戒せずにそう答える。
「そうか、ありがとう」
「ねぇ、僕達の他に誰か見なかった?」
「それならタケルって子を見ましたよ」
「どこでだい?」
クダモンがピコデビモンにそう問うた。
「あそこの遊園地です」
「ありがとう、行ってみるよ!」
「あ、そうそう。流紀って子にも会いましたよ」
「え⁉︎ お姉ちゃん?」
雷也は心底驚いた。
「はい、君には会いたくないから探さないでと言っていました」
「お姉ちゃん……」
「ではボクはこれで……」
ピコデビモンはどこかへ飛び去った。
「雷也、まずタケルが居る所に行かないかい?」
「う、うん。そうする……」
遊園地に近くと、タケルに会った。
「タケル!」
「雷也! どこ行ってたの?」
「お姉ちゃんを探しに……」
すると太一の声が聞こえてきた。
「タケルー!」
「「太一さん!」」
「あ、タケル! それに雷也も!」
「生きてたの?」
「どこ行ってたのさ!」
タケルと雷也は太一に近づいていった。
「よかった! 生きててよかった心配したんだよ。ボクとっても心配したんだから」
「僕もだよ!」
「心配かけてすまなかったな」
するとアグモンの頭に乗っていたトコモンは地面に降りた。
タケルはトコモンに気づき悪い事したって分かったのかと問う、だがトコモンは悪い事などしてないと言う。
トコモンとタケルの言い合いに入る太一。
「まあまあ、話はトコモンから聞いたけど、今は内輪揉めなんかしてる場合じゃないだろう。ヤマトや他の皆を探しに行こうよ」
「やだ」
「雷也はどうなんだ?」
「お姉ちゃん以外の人を探すのは賛成」
「なんで流紀はダメなんだ?」
「僕に会いたくないんだって……」
「ボクも、皆ボクを置いてった。初めは空さんと流紀さん、それから……それから最後はお兄ちゃんまで」
雷也とタケルの側による太一。
「何かワケがあるんだよ。ピコデビモンってヤツがなんて言ったか知らないけどヤマトと流紀がお前達を嫌う筈ないじゃないか」
太一がそう言うと雷也とタケルは、太一に駆け寄り足にしがみつき太一の弟にしてと言った。
「兎に角ヤマトと流紀を探して本人からワケを聞いてみようよ」
「あっ、ピコデビモンが帰ってきた」
ピコデビモンは地面に降り立ちアグモンと太一に色々質問され答える。
ヤマトと流紀の事を話て聞かせた。
そしてヤマトと流紀が居る所に案内してくれないかと太一が言う。
それに対してピコデビモンは少し遠いと答えたが、太一がそれでもいいと答えた。
「ああ、そうだその前にご飯にしません?」
「「「ご、ご飯?」」」
ピコデビモンが持ってきたキノコに雷也達は食欲をそそられ一旦ご飯を食べる事にした。
「キノコだったら焼いた方が美味しいよね?」
「ナイスだ雷也! よし! 焼くか!」
七輪の上にキノコを置けばこんがり焼けた美味しそうな匂いが漂う。
その時アグモンはトイレに行くといい雷也達から離れた。
アグモンが離れて少しして、太一は焼きあがったキノコをタケルに渡す。
「待て、味付けしないのかい?」
「あ、そうだな!」
「太一さんのドジ」
早速焼きたてのキノコを食べようとすると大慌てでトイレから戻って来たアグモンが、”そのキノコ食べちゃダメー!”とタケルの口に入ったキノコを抜き取り、太一と雷也が持っているキノコをピコデビモンに投げつけた。
「さあ、食えピコデビモン! 食べられるはずないさ、それを食べたら記憶が全部なくなっちゃうんだからな」
「ヤマトの事もウソなんだろう!」
「流紀の事もウソなんだね!」
逃げようとしたピコデビモンをアグモンが引き止める。
誤解が解けたトコモンとタケルは仲直りした。
そんなタケルに太一はタグとデジヴァイスを返す。
すると紋章が光り出した。
「それじゃオレが困るんだよ、そいつを寄越せ!」
ピコデビモンはアグモンの手から逃れ、タケルに襲いかかるがトコモンが阻止した。
「タケルはボクが守る」
「トコモン」
「トコモン進化パタモン!」
その時タケルのデジヴァイスとトコモンが光りついにパタモンに進化した。
パタモンはピコデビモンに突っ込むも蹴っ飛ばされてしまう。
「ベビーフレイム!」
「弾丸旋風!」
「ピコダーツ!」
ピコデビモンから放たれた注射器は刺さった所を凍らせて砕く技に、アグモンとクダモンは唖然とする。
パタモンはピコデビモンの足に羽を掴まれ持ち上げられる。
「クダモン!」
「ああ!クダモン進化レッパモン!」
レッパモンはパタモンを助ける。
(お姉ちゃんごめん、疑ったりして。もうお姉ちゃんとの心の繋がりを疑ったりなんかしない!)
「レッパモン!」
すると雷也の紋章が光り出した。
「レッパモン超進化チィリンモン! ……迅速の心得!」
チィリンモンは素早い動きで分身を作り出しピコデビモンが混乱した。
「パタモン今だ!」
「うん! エアーショット!」
それによりピコデビモンは湖に落ちて雷也達は喜んだ。
「パタモン、ありがとう! 今までの事、本当にごめんね」
「もういいって、ボクもまたタケルのおかげで進化出来たんだし、また仲よくやっていこう」
「うん、あとお兄ちゃんにも謝らなきゃ」
タケルとパタモンは笑い合っていたのを遠目から見る太一と雷也。
「しばらくそっとしておこうか」
「「うん」」
「それにしてもお手柄だったぞアグモン。よくあのキノコの正体を見破ったな」
「凄かったよ、アグモン」
「いや、声がしたんだ」
「誰の?」
「さあ?」
「オレにもよく分からないんだが、この世界の歪みが現実世界にも影響を及ぼしている。だから元の世界に戻る前に、こっちの世界の歪みをなんとかしなきゃならない。それには皆の力を合わせなきゃ」
その言葉にタケルと雷也は頷いた。
「じゃあ他の皆を探しに行こう」
「「うん!」」