デビモンによってバラバラになった子ども達。

　流紀とヌイモンが着いた島は小麦がなっている場所だった。

　「ここって……」

　「ファイル島の一部じゃないかな」

　流紀はそれを聞き、自分が服を着てないと気づき、服を着てリュックを背をった。

　流紀はヌイモンにこれからどうするか聞こうとした時近くから声が聞こえた。

　「あ、ニンゲンだー」

　その正体のデジモンは頭にバンズの帽子をかぶった二足歩行のデジモンだった。

　「あ、エビバーガーモンだ」

　「エビバーガーモン……？」

　「うん、僕エビバーガーモン！　この先の村に住んでるんだ！　よろしくね」

　「ぼくはヌイモン」

　「私は森川流紀」

　流紀達は自己紹介した。

　「ねぇ、エビバーガーモン」

　「何？」

　「ここもファイル島？」

　「そうだよ、でもデビモンのせいで今はバラバラになっちゃったけどね」

　「教えてくれてありがとう」

　「どういたしまして」

　疑問は解決したが次はどうするか流紀が考えてると。

　「皆とムゲンマウンテンで合流する為には腹ごしらえからだね」

　「でも私達食べ物持ってないよ？」

　「それなら僕の村においでよ、ごちそうするよ！」

　流紀とヌイモンはエビバーガーモンの言葉に二つ返事でかえし、エビバーガーモンの村へと歩き出した。





　エビバーガーモンに案内されて着いた村は、そこは村というよりお店という方がしっくりくる。

　「さあ、空いてる席に座ってて！　エビバーガー持ってくるからね」

　「「ありがとう！」」

　少ししてエビバーガーモンが戻ってきた。

　「はい、じゃんじゃん食べてね」

　「「いただきまーす！」」

　流紀とヌイモンはエビバーガーを一口かじった。

　「んー！美味しい！」

　「ホントだな！」

　「そう言ってくれて嬉しいよ！」

　流紀達は1つ2つと食べた。

　「ふー、お腹いっぱい！」

　「なあ、何か手伝う事あるか？」

　「いいよ！　君達は大変な目にあったんだから」

　「そんなわけにはいかないよ！　ね、ヌイモン！」

　「ああ！」

　流紀達はエビバーガーモンに手伝うと言ってきかない。

　「分かった、じゃあ手伝ってもらおうかな」

　「何すればいい？」

　「流紀はお客さんに注文を聞いてくれる？　ヌイモンは僕達と一緒にエビバーガー作りだよ！」

　「「分かった」」

　2人は早速仕事に取り掛かった。

　「いらっしゃいませ！　ご注文は？」

　「エビバーガー3つ」

　「はーい。エビバーガー3つですね！　少々お待ちください！」

　流紀はヌイモン達が居るところまで行った。

　「エビバーガー3つ注文入りましたー」

　「はーい」

　「はい、エビバーガー3つ！」

　「ありがとう！」

　また流紀はお客さんの所に行った。

　「お待たせしましたーエビバーガー3つでーす」

　「わーい！　いただきまーす！　……美味しい！」

　その時不穏な風が強く吹いた。

　「な、何⁉︎」

　「流紀！」

　ヌイモンは流紀の元に駆けつけた。

　「エアドラモンだ」

　「あ、黒い歯車！」

　龍みたいなデジモンの顔の所に黒い歯車があるのを見つける。

　「皆ー！　逃げてーーー‼︎」

　「「「うわー‼︎」」」

　流紀の言葉にエビバーガーモン達やお客さん達が一斉に逃げた。

　「ヌイモン！　私達でなんとかするよ」

　「おう！」

　ヌイモンは駆け出し、そこから大きくジャンプしてエアドラモンに攻撃をする。

　「イカリのパンチ！」

　だが余り効いていないようだ。

　「スピニングニードル！」

　エアドラモンも攻撃すると空中に居たヌイモンに直接当たってしまった。

　「ヌイモン！」

　流紀はヌイモンの近くへ行く。

　「流紀は逃げろ」

　「嫌だ！　ヌイモンと一緒に居る！」

　「流紀！　後ろ！」

　「……えっ」

　エアドラモンが流紀達の近くへと来たのだ。

　「ヌイモーン！」

　「流紀ー！」

　その時ヌイモンが光り出し進化した。

　「ヌイモン進化フェアリーモン！」

　フェアリーモンは流紀を抱き上げ高く飛び、エアドラモンの攻撃を避ける。

　「流紀はここで待ってて」

　フェアリーモンは流紀を安全な場所に下ろし、フェアリーモンはエアドラモンに近づいていく。

　「ライトカッター！」

　フェアリーモンはエアドラモンの顔の所にある黒い歯車を狙った。

　そして黒い歯車は壊れた。

　エアドラモンはどこかへ行ってしまった。





　「エビバーガーモンや皆大丈夫？」

　「うん！　君達のおかげで平気だよ！」

　あの後、隠れて見ていたエビバーガーモン達が戻ってきて、今別れの挨拶をしている。

　「これいっぱい作ったんだ！　流紀の仲間達にも食べさせてやって！」

　「ありがとう！　大事に食べるよ！」

　流紀はエビバーガーをリュックに詰めた。

　「流紀そろそろ行くよ」

　「うん！　じゃあね！　エビバーガーモン！　皆も！」

　「「「ばいばーい！」」」

　流紀はフェアリーモンの腕の中に収まり、そしてフェアリーモンは羽根を羽ばたかせ空へと飛ぶ。

　流紀達はムゲンマウンテンへと行く為に。