デジモンアドベンチャー 光子郎 タケル
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子ども達は森の中を、ヤマトとガブモンの名前を呼びながら歩いていた。
「ヤマトさんとガブモン、居ないね……」
「うん」
子ども達は一度立ち止った。
「お兄ちゃん、ヤマトさんどうしちゃったんだろう……」
「知るかよ、全くなんだよあいつ……」
「もしかして、ピノッキモンに攫われちゃったのかも」
「突然姿が消えた、ありえますね」
「……いや、それはないと思うよ……」
その言葉に子ども達は驚いて丈を見た。
「ヤマトが森の奥へ行くのを見たんだ……」
「ヤマトが居なくなるのを見てた? なんでとめなかったんだよ!」
太一はそう言って、丈の方へ駆け寄る。
「だって、ちょっと用を足しに行っただけかと思ったから……ごめん」
「まあいいか、少なくともピノッキモンに攫われたわけじゃないもんな」
「でも、そうだとしたら一体どこ行っちゃったんだろう……」
「そう言えばヤマトくん、ちょっと様子が変だったわ」
「確かに……」
空の言葉に、さっきまでのヤマトを思い返す。
太一に必要に怒ったり、紋章が光らなかったりしていた……。
「お兄ちゃんが居なくなったの、僕のせいかな……」
「そんなことないよ、きっと。ヤマトさんタケルくんの事大好きって分かる! すぐ戻ってくるよきっと、そう信じよう?」
「ユキナちゃん……うん!」
タケルはやっと笑顔になった。
「また声が聞こえた……」
「声? ヤマトか? ……何も聞こえないぞ、空耳か?」
太一の言葉に子ども達は太一達の方を向く。
「でも、そう遠くないのかもしれませんね」
「そうだな、行くぞ!」
子ども達は太一に続き歩き出した。
「デジヴァイスもダメですね。この森の中では、正しく機能しない様です」
「少し休んで様子を見た方がいいかも。誰だって、1人になりたい時もあるものだ」
「ヤマトを見つけなくちゃ、俺達は10人揃ってなきゃダメなんだから」
「でも、皆疲れてるよ、この辺でそろそろ休んだ方が……」
「10人揃ったからって、戦ったって皆……」
皆の心がバラバラだった。
「やっほー!」
その時、上の方から声がしたから見ると、木の上にピノッキモンがいた。
「ピノッキモン!」
「やあ、タケル。また会えて嬉しいよ」
「僕は嬉しくないよ! もう君とは遊ばないからね!」
「バーカ、もう遊びは終わりだよ、やっちゃえガーベモン!」
すると、子ども達の前にゴミ箱に入ったピンク色のデジモン、ガーベモンが現れた。
「ウンチバズーカー!」
ガーベモンが持つ筒状の大砲から、ピンク色のうんちが発射された。
子ども達は一目さに逃げ出した。
ガーベモンが子ども達を追ってきていた。
子ども達は開けた場所から四方八方に逃げると、ガーベモン達はグルグルと回りながらうんちを投げてくる。
「ロップモン!」
「任せて!」
トゥルイエモンに進化すると、ガーベモン達の方へ向かって行った。
皆のデジモンも進化して、ガーベモンに一斉攻撃を食らわせた。
すると、大きな煙が立ち、子ども達は倒したガーベモン達が居たとこへと駆け寄った。
「やったぜ」
その時、木の上からピノッキモンの笑い声が聞こえた。
「そんなヘナチョコ攻撃で倒せると思ったのかい? 後ろを見てごらん」
ガーベモンがミミの方に向かってきていた。
「いやー!」
その時、トゲモンがリリモンに進化して、ガーベモンの攻撃からミミを守り、ガーベモンの一体を倒すリリモン。
「よーし、今だ!」
そしてグレーモンがメタルグレイモンに進化し、ガーベモンへ攻撃を放って、ガーベモンは残り一匹になった。
「分かったよ、俺の負けだ……なーんてな!」
ガーベモンはゴミ箱の中からピョンと出てきて、ゴミ箱を子ども達に向けた。
「皆吸い込んでやる!」
ガーベモンがそう言うと、物凄い吸引力で子ども達を吸い込もうとする。
子ども達は近くの木に捕まって、吸い込まれるのを必死に耐えていた。
「コキュートブレス!」
そう聞こえたと思ったら、風が収まった。
子ども達は声が聞こえた方を向くと、メタルガルルモンが居た。
そして木の裏からヤマトさんが姿を現す。
「ヤマト!」
「ヤマト、お前今までどこ行ってたんだよ!?」
「サーンキュ、ほんと危ない所だったんだありがと……」
アグモンがメタルガルルモンに駆け寄りながらそう言ったら、メタルガルルモンが何故かアグモンに攻撃を放つ。
子ども達はそれを見て、目を見開き驚く。
「どうして……」
「アグモン、勝負だ! 究極体に進化しろ!」
「嫌だよ、どうして戦わなくちゃいけないんだ」
アグモンがそう言うと、またメタルガルルモンは攻撃を放つ。
「ヤマト! な、何してんのよ!」
「おい、ヤマト! 早く止めさせろよ!」
「嫌だ……断る……」
「断るって……お前……」
空と太一が、ヤマトに駆け寄り止めさせようとするも断られた。
「次は外さないぞ、さあ、早くウォーグレイモンに進化しろ」
「本気なんだね……」
子ども達は黙って、それを見ているしか出来ない。
「お兄ちゃん……」
タケルの寂しそうな声が聞こえた。