デジモンアドベンチャー 光子郎 タケル
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「居場所も分からないんだぞ、ナノモンが行動起こすのを待つしかないだろ」
「その間に空の身に何かあったらどうするんだよ?」
「ナノモンの目的はエテモンを倒す事だ、だったらオレ達が先にエテモンを倒せば返してくれるんじゃないか?」
「さっき負けたばかりなのに……」
ナツキとユキナタケルはデジモン達と一緒に居て、太一さん達の話も聞きながらご飯を食べていた。
「皆はしっかり食べて、いつでも戦える様にしておくんだ」
「うん、分かった」
「テリアモンこれも食べないと」
「うん」
「ロップモンも」
「うん」
それから暫くしてタケルとユキナはデジモンと一緒になって眠った。
その時……。
「みなさーん、分かりました」
光子郎のその声にユキナとタケルが起きて、ピラミッドの地図が空中に出ている所に集まった。
「ナノモンはどこかに逃げたふりをしていただけなんです、実際にはほとんど移動してなかったんです」
「それじゃあ」
「はい。ピラミッドの地下、最も深い部分に隠し部屋が存在するんです、間違いなくナノモンと空さん達はそこに居ます」
「エテモンの裏をかいたというわけか」
「空がここに……皆危険なのは分かってる、でもオレどうしても空をこの手で助けたいんだ、だから……」
太一は地図に近づいた。
「分かってるよ太一」
「オレ達だって、同じ気持ちさ」
「空さんはここに居る皆の仲間なんだもん」
「一緒に助けようよ」
「そうだよ太一さん」
「僕達を信じて」
「皆……うん」
翌朝ピラミッドの周りにはエテモンの部下のデジモン達がいっぱいいた。
「現在ピラミッド周辺には、このようにデジモンが配置されていて、気付かれずに中に入るのは無理です」
「その為に俺達が、囮の役目をするわけだな」
「そういうわけですわ」
「こっちの陽動作戦に敵がのって動き出したら、その隙をついて太一とアグモンが一気にピラミッドに侵入する、いいな!」
「うん、光子郎、道案内頼むぞ」
「はい、あっでも……」
光子郎はなぜか言葉を濁らせた。
「どうした? 何かまずい事でもあるのか?」
「ここの部屋に入るには、ここの隠し通路を通らないといけないんですが、ここの壁はナノモンの居た部屋と同じ様に、電流が流されているんです」
「俺は空を助ける! 今度こそ」
太一は何かを決意した様に前を向き言った。
「空くんを助けるのが第一だ、くれぐれも無理な戦闘はするんじゃないぞ」
「丈さん達こそ無理は避けてください、エテモンが出てきたら、皆逃げて構いません」
「分かってる、タケルもいいな」
「うん」
「皆無事でここに帰ってきましょ」
子ども達はスフィンクスの口の中からでた。
ナツキとユキナ、太一、タケル、ミミ、光子郎で大きい布の下に隠れた。
するとイッカクモンとガルルモンの攻撃に敵がついて行って、ピラミッドの中からエテモンも出て来てイッカクモン達を追っていった。
「上手く逃げてくれよ、行くぞ! 光子郎」
「はい」
「気をつけてね」
太一さんと光子郎さんが布からでてピラミッドの方にいった。
「やっぱり丈先輩達が心配だわ、行きましょ!パルモン」
「うん」
パルモンがトゲモンに進化した。
「ナツキちゃん達は、ここでじっとしててね」
でもすぐ後……。
「ねえ、僕達も行こう!」
「ええ!」
「この布も持っていこう、役に立つかもしれない!」
「そうだね」
ナツキとユキナ、タケルは布を持って丈達が行った方に急いで向かった。
「エテモン様大変です! 残りの選ばれし子ども達がピラミッド内に侵入しました」
エテモンが放送に気を取られている間に、ナツキとユキナ、タケルで丈達の上に布を広げ3人も入り、息を潜めた。
「なんですって? どうしてわざわざ……まさかまだナノモンはピラミッドの中に居るの? そうなのね! ええっ! ちょっと! どこ行っちゃったのよ? アチキの質問に答えてよ! ふっ、どうせあの様子だと暫くは戦えないわ、後でじっくり始末してあげるからね!」
エテモンはそれだけ言ってトレーラーに乗りピラミッドの方に向かっていった。
「助かったぜタケル、ナツキちゃん、ユキナちゃん」
「ユキナちゃんのアイディアのおかげだよ」
「やっぱり、布が役にたったね」
「だが太一達は……」
「もう空さん達を助け出しているわよきっと……」
子ども達は布の中から出てピラミッドが見えるところまで移動したら、太一達が空を連れて出てきた。
その時ピラミッドの方に敵デジモン達が吸い寄せられていて、子ども達も危ないので、グレイモン、バードラモン、ガブテリモンのそれぞれの背中に乗り逃げている。
「何が起こってるんだ?」
「こっちが逃げるのには好都合です」
「見てピラミッドが……」
「ど……どうなってるんだ?」
その時ピラミッドが崩れ落ちた、そこからエテモンが黒いケーブルの塊と一緒に出てきた。
「アチキがこんな所でやられると思ってるの?」
「エ……エテモン」
「ナノモンは勝手にくたばってくれたわ、次はあんた達の番よ」
「くっそお!」
バードラモンとガブテリモンがエテモンに攻撃したが効かなかった。
「ああ、肩こりに丁度いいわ、これが代金よ! ダークスピリッツ!」
私達の後ろの方の砂山がなくなり、スフィンクスもなくなった。
「ああっスフィンクスが!」
「逃げ道がなくなった」
「このままじゃこの世界全体が、むちゃくちゃになっちゃう」
「でも僕達が敵うはずないじゃないか」
「いやまだ1つだけ方法が残っている」
太一のその言葉に子ども達は吃驚した。
「行くぞグレイモン!」
「分かった太一」
「オホホホッ、まだ、やる気なのね」
「見て! 太一さんの紋章が……」
「光ってる! 紋章が光ってる!」
その時グレイモンが進化した。
「これは!」
「紋章の力だ」
「メタルグレイモンが光ってる」
「光のエネルギーだ、聖なる力だよ」
メタルグレイモンがエテモンに攻撃をする、その攻撃は効いていた。
その時、太一とメタルグレイモンがエテモンと一緒に消えた。
「「「太一/さん!」」」