デジモンアドベンチャー タケル
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私とインプモンはファイル島に着いてすぐジャガモンやツチダルモン達と別れ、ムゲンマウンテンへ行く為はじまりの町に向かっていた。
そして私は前を飛んでるガブテリモンの上に、光子郎さんとミミさんを見つけた。
『光子郎さん、ミミさん!』
「キオナさん無事だったんですね」
「キオナちゃんよかったー! ってあなた!」
『あ、この子は私のパートナーなの!』
光子郎さんとミミさんは2人で顔を見合わせて笑顔になってこう言った。
「よかったですね!」
「よかったわねキオナちゃん!」
『はい!』
「おい、立ち止まってないで行った方がよくないか?」
「そうね! 行きましょ!」
私達は走り出した。
そしてはじまりの町に着いたら、太一さんがオーガモンとレオモンと対戦中だった。
「『太一さーん』」
「光子郎、キオナ」
太一さんは私達の声に気づいてくれた。
私達は太一さんの元へと行った。
「聖なるデヴァイス、デジヴァイスの力を使うんです」
「『聖なるデヴァイス?』」
「これよこれ」
ミミさんと光子郎さんがあの機械を出してきた。
「聖なるデヴァイスには暗黒の力を消し去る力があるんです」
『そうなんだ、凄い!』
「そういえば……よし、それなら!」
太一さんはレオモンに近づいていった。
「お前の相手はこっちです!」
「何?」
バアルモン達もオーガモンに攻撃した。
「聖なる力が勝った!」
『やったー!』
私達はその後大きい木がある所に移動した。
「何時の頃からだったか噂が流れ始めた、世界が暗黒の力に覆われた時、別の世界から"選ばれし子ども達"がやってきて世界を救うというものだ、今のファイル島はまさに、暗黒の力に覆われている、そこに君達が現れた」
「それで俺達が"選ばれし子ども達"ってわけか」
「だけど証拠はないんだろ?」
「選ばれし子ども達はデジモンを進化させる力を持つと言う、君達の様にな」
「もし、そうだとしたら、暗黒の力を消滅させれば、僕達はこの世界にとって、不必要なものとなる」
私は光子郎さんが何を言っているのかさっぱりだった。
「何言ってるの?光子郎くん」
「つまり、元の世界に戻れるかもしれないって事ですよ」
「え? 本当に?」
「だが、その為には……」
ヤマトさんの言葉に私達はムゲンマウンテンの方を見た。
インプモンが私の手を握ってきたので握り返した、大丈夫だよって思いを込めて。
「暗黒の力の中心に居る、デビモンを倒さなければならない」
「やろうぜ皆! あいつを倒さなきゃ、俺達は生き延びる事は出来ないんだ」
「そうですね、それに僕達には聖なるデヴァイスもあるし」
「ミミも頑張る! 怖いけど、おうちに帰りたいし」
私も頑張る!
「あたし達も頑張るわミミ」
「体力も回復したことやしな」
「何時でも戦闘オッケーだよ」
「私も協力しよう」
「よーし、決まりだ! ……っとその前にキオナ!」
……?
『何? 太一さん?』
「パートナー見つかってよかったな!」
皆からもよかったねって言ってくれた。
私とインプモンは顔を見合わせこう返した。
「『皆! グラッチェ!』」
私達は木のボートでムゲンマウンテンに移動し山を登っている。
「な……なんだ?」
「キャー……何あれ⁉︎」
「デビモンなのか?」
頂上の方から地響きがあり上を見たら、デビモンが大きくなっていた。
インプモンが私の手をまた握ってきたので、私は大丈夫だよって思いを込めて握り返した。
「幻覚とかじゃないですか? 前みたいに」
「いや……あれは暗黒の力で巨大化しているのだ」
「来る!」
デビモンが飛び立ち、私達の方に降りてきた。
デビモンが振り返るだけで私達は風に飛ばされた。
「愚かな、お前達は全てここで滅びる定めだ」
デビモンが攻撃しだしたその時。
「ハープンバルカン!」
イッカクモンの攻撃の声が聞こえた。
「メテオウィング!」
それにバードラモンの攻撃の声も聞こえた。
空さんが下から現れた。
「皆ー! 今のうちに進化よ!」
「アグモン」
「分かった、行くぞ皆」
「「「うん」」」
パタモン以外のデジモンが進化した。
「インプモン進化バアルモン!」
『フォルッア!』
進化したらすぐに皆で攻撃しだしたがあまり効かない。
『バアルモン!』
私は力の限り叫んだ。
「そんな、皆全然歯が立たないなんて……」
「もっとも小さき選ばれし子どもよ、お前さえ居なくなれば、もう恐れる者は居ないのだ、デスクロウ!」
デジモン達皆でタケルくんを守っている。
「このくたばりぞこないどもがー!」
だが私達はデビモンの攻撃で吹き飛ばされた。
デビモンがタケルくんに手を伸ばすのを、私はただ見ているしか出来なかった。
デビモンの手がタケルくんとパタモンを掴もうとしたその時。
デビモンの手に向かって雷が飛んでいった。
それを放ったのはタケルくんの前にいるバアルモンだった。
「貴様、なんのつもりだ?進化出来たからと奴らと肩を並べられると思っているのか?つくづく滑稽な奴だ。貴様の様な脆弱な役立たずに何が出来る!」
デビモンの言葉に下を向いてしまったバアルモン。
『さっきっから聞いてれば、ベラベラと本当によく回る口だこと! 本当は怖いんじゃないの⁉︎ バアルモンや私達に負けるのが!』
「……何?」
『バアルモンが滑稽? 滑稽なのはあなたの方よ! バアルモンはねとっても強くて優しい子よ! だから私はバアルモンを信じてる!』
バアルモンが顔を上げてデビモンを睨んでいる。
「なんだその目は、まさかとは思うが、貴様もその女の様な世迷言をほざくつもりか」
「……せぇ」
「なんだと?」
「うるせぇっつってんだよこの野郎! オレはもうお前の脅しには屈しねぇよ! オレはキオナのパートナーだ! キオナが信じてる限りオレはもう逃げない!」
「戯言を! だが最も小さき選ばれし子どもを消しさえすれば! お前など恐れるに足りぬ!」
バアルモンを手で私の方に弾き飛ばした。
『バアルモン!』
私はバアルモンを抱きしめた。
そしてデビモンの手がタケルくんとパタモンを掴んだ時、その中から光りが出た。
「パタモン進化エンジェモン!」
それは進化の光りだった。
『凄い……』
「おのれもう少しだったのに」
「お前の暗黒の力、消し去ってくれる。わが下に集まれ! 聖なる力よ」
『あっ』
デジヴァイスから光りがでてエンジェモンに集まった、そしてバアルモン達は成長期に戻ってしまった。
「ぬ……何をする気だ! やめろ! そんな事をすれば、お前もタダではすまんぞ」
「だがこうするしかないのだ、たとえわが身がどうなろうと、デビモンお前の暗黒の力は大きくなりすぎた、この世界から消し去らねばならん」
「させるかよ!」
「しまった!」
オーガモンはエンジェモンに立ち向かうが吹っ飛んでいった。
「すまないタケル」
「潰れてしまえ!」
「ヘブンズナックル!」
エンジェモンの攻撃がデビモンに効いた。
「愚かな……愚かだぞ、エンジェモンこんな所で力を使い果たしてどうする、暗黒の力が広がって居るのは、このファイル島だけではない。海の向こうには、私以上に強力な暗黒の力を持ったデジモンも存在するのだぞ。おしまいだよ、お前達はハッハッハッ」
デビモンが消えた。
「タケルきっとまた会える、君が望むなら……」
「エンジェモーン!」
エンジェモンは消え、いくつかの羽根がタケルくんの前に集まりタマゴになった。
「デジタマや」
「エンジェモン……なの?」
「エンジェモンは、もう一度、タマゴからやり直すんだ」
「そうそう、ちゃんと進化すればまた会えるわよ」
「大切に育てるからね」
「見て、島が戻ってくる!」
空さんの言葉に私は顔を向けた。
「この島を覆っていた暗黒の力がなくなったんです」
「でも、海の向こうにも、強力な暗黒の力を持ったデジモンが居るって言ってたな」
「元の世界に戻れるかと思ったのに……」
「まだ戦わなきゃいけないの? もういや」
「だけどやるしかないんだ、どんな相手だろうと」
「なんだ?」
岩の下から何かが出てきた。
「ほう、これが選ばれし子ども達か」
「ま、まさか、こいつ……」