デジモンアドベンチャー タケル
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
デビモンによってバラバラになった私達。
そして今現在も上空を飛んでいる私達。
すると私の腕の中に居るインプモンが動き出した。
「……ん」
『あ、インプモン気がついた?』
首を傾げぼーっとしていたインプモンだったが、急に後ろに下がった。
「キオナ⁉ ︎な、なんで⁉ ︎てかここどこだ⁉︎」
『インプモン落ち着いて! そんなに後ろに下がると落ちちゃうよ!』
後ろを振り返ったインプモンはその直後固まっていた。
「な、なんで、空飛んでんだ……⁉︎」
疑問符でいっぱいのインプモン。
『とりあえずインプモン、そこじゃ危ないからこっちおいで?』
インプモンを呼ぶと、素直に近くに来た。
『インプモンが無事でよかった……』
私はインプモンを抱きしめた。
「キオナ……」
すると、空を飛んでいたベッドが急にピタリと動きを止めた。
「『……え?』」
「……あのさキオナ、今更だけど……なんでこのベッド飛んでんだ?」
『なんか、デビモンが操ってたとかそんな感じだった』
後ろを振り返ると、遠くの方にムゲンマウンテが見える。
嫌な予感!
慌ててベッドの柵に捕まった直後、大きく揺れ急降下し始めた。
「『オップス⁉︎ (おっと⁉︎)』」
そして、私とインプモンが落ちた場所は砂だらけの所だった。
「ここって……」
『ファイル島の一部だと思う……』
私はインプモンにこれからどうするか聞こうとした時近くから声が聞こえた。
「あ、ニンゲンだー」
その正体は身体がジャガイモに覆われてて四足歩行のデジモンだった。
「あ、ジャガモンだ」
『ジャガモン……?』
見たままだ……。
「うん! 僕ジャガモン。この先の村に住んでるんだ! よろしくね」
「オレはインプモンだ」
『私はキオナ・ベローネ。ねぇ、ジャガモン』
「何?」
『ここもファイル島?』
私は疑問を口にした。
「うん、そうだよ! でもデビモンのせいで今はバラバラになっちゃったけどね」
『教えてくれてありがと、ジャガモン』
「どういたしまして……」
疑問は解決したが次はどうするか私が考えてると、グーっという音がインプモンからした。
お腹をさすってるあたりお腹が空いてるのだろう。
そして、私のお腹もなった。
「腹減った……」
『だね……』
「それなら僕の村においでよ!ごちそうするよ!」
私とインプモンはジャガモンの言葉に二つ返事で返し、ジャガモンの村へと歩き出した。
ジャガモンに案内されて着いた村は、ピョコモンの家より大きいがあの村より小さい。
「この近くにはツチダルモンも住んでるけど優しいデジモンだから安心してね。あ、ご飯持ってくるから待っててね!」
私はツチダルモンの事を聞いてこれはフラグが立ったんじゃ、と思ったがすぐにその考えを捨てた。
だって、インプモンが悲しい顔をしてたから。
『私ね、パートナーがインプモンでよかったよ』
「え……? でも……オレだけ違うから……」
『違うって何が?』
私はよく分からなくて首を傾げる。
「オレだけ、ウイルス種なんだ……」
『ウイルス種だと何が問題なの?』
「選ばれし子ども達のパートナーになるやつらは、ほとんどがワクチン種かデータ種なんだ。でも、オレはウイルス種で……。ウイルス種は悪の道に進むやつが多いんだ……」
『でも皆が皆、そうって訳じゃないんでしょ?それに、私はそういうの気にしないよ! だってインプモンはインプモンなんだもの!』
俯いてたインプモンが顔を上げる。
『ウイルス種とか関係ない! 私の知ってるインプモンは優しくていい子よ? 最初に言った通りインプモンがパートナーで私すっごく嬉しい!』
「キオナは、オレなんかがパートナーでいいのか……?」
『インプモンじゃなくっちゃ駄目なの!』
インプモンの目からは大粒の涙が零れ落ちる。
そして、インプモンにぎゅっと抱きしめられる。
『これから一緒に頑張ろ! ね?』
うん、ミディスティアーチェ(ごめんな)、グラッチェ(ありがと)って言葉と気持ちは私に届いた。
「さ、ジャガモン特性ジャガイモ料理だよ! お食べ!」
「『ジャガモン達グラッチェ! ブオナペティート!』」
私とインプモンはジャガイモ料理に舌鼓をうった。
『うーん! とーってもボーノ!』
「ああ、ボーノだな!」
そんな時、不穏な音が聞こえてきた。
『な、何⁉︎』
「大丈夫だよ。さっき言ったツチダルモンがこっちに来てるだけだから」
『そっか、ならよかった』
「あ、ほらツチダルモンだよ!」
ジャガモンが指差す方を見ると本当にツチダルモンがいた。
だがお腹の所に黒い歯車をつけていた。
「黒い歯車だ! ジャガモン達は逃げろ!」
「でも!」
『ここは私達でなんとかするから早く!』
「分かった、気をつけてね」
ジャガモン達は少し遠くへ逃げた。
『インプモンなら大丈夫! フォルッア! (頑張れ!)』
「おう、キオナはそこに居ろよ!」
インプモンはそう言い、ツチダルモンの居る方へと走って行った。
ツチダルモンはインプモンに気づいた。
「グレートウェイト!」
ツチダルモンはインプモンへとパンチをしてきたが、インプモンが紙一重で避けた。
それでもなをツチダルモンは攻撃をやめない。
その時インプモンにツチダルモンの攻撃が当たってしまって、インプモンは少し突き飛ばされた。
『インプモン!』
私はインプモンの側へと行った。
「キオナは逃げろ……」
『嫌よ! 嫌! 私はインプモンと一緒に居る!』
「キオナ、後ろ!」
『……え? ……っ!』
インプモンの声に後ろを向くとツチダルモンが居た。
私は咄嗟にインプモンに抱きついた。
『インプモン!』
「キオナ!」
その時インプモンの身体が光りだし進化した。
「インプモン進化バアルモン!」
バアルモンは私を抱き上げツチダルモンの攻撃を避ける。
バアルモンは私を安全な所に下ろしツチダルモンへと走って行った。
「カミウチ!」
攻撃をしようとしたツチダルモンへバアルモンが雷を放つ。
「ギルティシュ!」
バアルモンの護符でマシンガンを作り黒い歯車を狙い撃ちした。
ツチダルモンについていた黒い歯車は消えてなくなった。
「あれ、ボク何してたんだ?」
『ツチダルモン元に戻ったのね、よかった!』
「ツチダルモン急に悪いが、この島が動いてる原因知らないか?」
「あ、知ってるよ、こっちだよ」
ツチダルモンに案内されたのは、ジャガモン達の村から少し離れた場所だった。
「ここだよ」
そこは砂に埋まってる大きな黒い歯車だった。
「これならカミウチ!」
すると黒い歯車は反対回りを始めた。
私達はファイル島がある方を見ると少しづつ近づいているのが分かった。
『やったよバアルモン! これで戻れるよ!』
「ああ」
私達は今か今かとファイル島に行くのを待っていた。