デジモンアドベンチャー タケル
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私達は広い原っぱ?の道を歩いていたが、私の足はもう一歩も歩けないと思う限界まできていた。
「限界かな」
「ずーっと、歩きっぱなしだもん」
「よしここで休憩しょう」
私達は木の元に行き座った。
『ふー』
私の横で光子郎さんがパソコンを弄っていた。
「はぁー、やっぱり動かないよな」
その時、太一さんが来て、光子郎さんのパソコンを叩いた。
「そういう時は、こう叩くと直るって!」
「やめて、くださいよー」
「俺はお前の為を思って……」
「それは分かるけど、誰にだって大事にしている物を、他人に触られたくないでしょ」
太一さんは拗ねたのかどっかに行ってしまった。
「おーい! 皆!」
太一さんが遠くから呼んでいたので、私達は急いで太一さんの居る所に行ったそしたら。
「工場だ!」
があった。
私達はその工場の近くまで行き中に入って行った。
「ねぇ、何作ってるの?」
「なんだろう…調べてみないと分からないな」
「調べるんなら人が居るのかどうかも調べようよ! これだけの工場なら絶対誰か居るはずだ」
私達はその後2つのグループに別れ、工場の中を調べる事にした。
私は太一さん、空さん、丈さんと一緒になった。
「誰も居ないのかしら?」
「そんな事はない、機械を動かしてる人間がどこかに居るはずだ!」
「あれ?」
「どうしたのピヨモン?」
「何か聞こえる」
私達はピヨモンの言葉に耳を澄ませたら、機械音とは違うのが聞こえた。
私達はその方向に行ってみる事にした。
「あれ!」
アグモンの言葉が聞こえ、見てみると何かが倒れていた。
「何かしら?機械の歯車に巻き込まれてるみたいね」
それに私達は近づいた。
「ロ、ロボット?」
「ロボットじゃない、アンドロモン」
『アン、ドロモン?』
「えー、これもデジモンなのか?」
「そう、しかもいいデジモン」
これもデジモンなんだ…。
「それに凄く進化したデジモン」
「進化したって、グレイモンとどっちが上なんだ?」
「断然アンドロモン」
「どっちにしろ、人間じゃなかったって事か……」
「助けてあげよう」
空さんの言葉に私達はアンドロモンの腕を引っ張る。
「「「『よいしょ、よいしょ、よいしょ』」」」
アンドロモンの腕を引っ張ってると太一さんは手を滑らせ、勢い余って後ろにあったレバーを押してしまう。
もう一度引いたらアンドロモンは出てきた。
「「「『やったー!』」」」
「起きないね、アンドロモン」
「こういう時は、叩けば……」
太一さんがアンドロモンを叩こうとするのを私達は止めるも、アグモンがアンドロモンの頭を叩いてしまった。
「ダメだよ、機械は叩くもんじゃない」
「そうよー、叩いたから余計壊れちゃったかもよ!」
その時、アンドロモンが空さんの足を持って起き上がった。
「きゃー、ちょちょっと、何これ!?」
「侵入者、捕獲!」
『アグモンが叩くから!』
「何するんだ!」
「空、マジカルファイヤー!」
アンドロモンにはピヨモンの攻撃が効かなかった。
だが空さんを助ける事は出来た。
「あいつは、いいデジモンじゃなかったのか!」
「そのはずなんだけど…」
「じゃあなんで?」
アンドロモンは私達に少しずつ近づいてくる。
「アグモン、天井を狙うんだ!」
「うん!ベビーフレイム!」
天井にある鉄骨をぶら下げている縄に当てて、鉄骨をアンドロモンに当てた。
「よし、今のうちに逃げるぞ!」
だがしかし、逃げている途中で電気が消えてしまった。
『わっ!』
「こ……今度は何?」
「ブレーカーが落ちたのか?」
その時、足音が後ろから聞こえてきた。
「どうしよう」
「暗いからあいつにも、俺達の姿は見えないよ」
「そ、そうか……?」
「息を殺して静かに移動しよう」
太一さんの言葉に従い静かに移動していた。
だが、アンドロモンの攻撃が後ろから来ていた。
それを私達は危機一髪で避けた。
その時、電気がつき、そのタイミングで私達はまた走り出した。
「だから助けなきゃよかったんだよ」
「それに叩いたりするから」
「あのな、今物凄く立て込んでるから、そういう話は後にしてくれよ」
『太一さん、よく立て込んでるって言葉しってたね!』
「一言余計だぞキオナ!」
その時、またアンドロモンから攻撃が来たが、橋の手すりにぶら下がり攻撃から逃れた。
「大丈夫!?キオナちゃん」
『な、なんとか…』
アンドロモンはまた少しづつ近づいてくる。
太一さんは下にあるクレーンに向かって飛び、そのクレーンを動かして、アンドロモンを吊り上げた。
「逃げろ! キオナ平気か!?」
『うん、頑張る!』
「この街は危険だ」
「皆に知らせなきゃ!」
私達はまた走り出した。
他のメンバーが居る屋上に辿り着いた。
「おーい!」
「何か見つかったか?」
「逃げろアンドロモンが!」
「アンドロモン?」
その時、私達の目の前の床から、アンドロモンが出てきた。
アンドロモンはヤマトさん達が居る方に攻撃をした。
タケルくん以外は逃げられたがタケルくんは取り残された。
「やだーっ!」
「タケル!」
「俺に任せて! ガブモン進化ガルルモン!」
ガルルモンはアンドロモンの攻撃をいなし、ミサイルの1つは壊れもう1つは私達の方に攻撃しだした。
「アグモン進化グレイモン!」
グレイモンが残りのミサイルをシッポで壊してくれた。
グレイモンとガルルモン2体でアンドロモンに攻撃を仕掛けるも全然効いていなかった。
「なるほど確かに進化している」
「パワー、スピード、どれを取っても、あたし達のデジモンよりレベルが上だわ」
「どうやったら勝てるんだよ!」
「頑張れグレイモン!」
「ガルルモンしっかり!」
光子郎さんが突然パソコンを取り出して何かをしていた。
その時テントモンが進化した。
「なんや、力が漲ってくるー!」
「大丈夫か?」
「テントモン進化ガブテリモン!」
ガブテリモンも攻撃に加わるが効かない。
「くそっ、アンドロモンに弱点はないのか?」
『弱点……あ! 光子郎さん、アンドロモンの右足がなんか変! これ何か関係ある!?』
「右足? ……! ガブテリモン! 右足だ! アンドロモンの右足を狙え!」
「メガブラスター!」
ガブテリモンの攻撃が右足に当たり、そこから黒い歯車が出て来て壊れた。
私達はその後アンドロモンの所へ行った。
『アンドロモン、大丈夫?』
「アア、機械ニ紛レ込ンダ、黒イ歯車ヲ取ロウトシテ、アンナ事ニナッテシマッタ…」
「黒い歯車?」
「また?」
「助ケテモラッタノニ、本当ニ申シ訳ナイ事ヲシタ」
「気にすんなって、故障なんだから」
「君達ノ疑問に答エテアゲタイガ、私モ答エヲ知ラナイ、ソノカワリ、ココカラ出ル方法、アドバイス出来ル、地下水道ヲ行クトイイ」
アンドロモンの斜め後ろにある穴を指差した。
「ありがとう、アンドロモン」
「君達ノ幸運ヲ祈ル、無事元ノ世界ニ帰レルヨウ」
私達はアンドロモンに別れを告げ、言われた通り、地下水道を行った。
「ねぇ、光子郎さん、さっきパソコンで、テントモンを進化させたんでしょ?」
「そうだよ」
「僕のパタモンも進化させられるの?」
「出来るかもしれないな!」
光子郎さんはまたパソコンを出して、何かをしているが途中でまた電源が落ちたらしい。
「あれ、おかしいなぁ」
「なんです? 壊れましたん?」
「じゃないと思うんだけど……」
「そういう時は叩くに限る!」
「「叩けー!」」
太一さんとアグモンが叩こうとしたから、私達は避けた。
「あんた達のノーテンキは叩いたって治らないって!」
『むしろ悪化したかもね!』
「「「あはははは」」」
時は少し遡り、子ども達がアンドロモンと話ている頃。
「やっと、見つけた! キオナ」
1人の少女キオナを見つめる一体のデジモンの姿があった。